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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

墓参り

2015-08-17 08:20:47 | 日記
 父が亡くなって何年経ったのか正確に覚えていなかった。墓参りの途中、その話になった。妹もうる覚えだった。「でも大丈夫。お墓に行けば書いてあるから」。その通りだった。墓石の脇に刻まれた父と母の没年を見て、その向こうに湧き上がる入道雲に視線を転じながら計算した。

 終戦記念の日に至る夏の日々は、息子の誕生日、父の命日と続いている。父は学徒出陣で満州に行った。帰国後、戦後の混乱の中で結婚し2児を設けている。20代のことだ。その後何があったのか細かなことはわからない。30代の半ば、仙台からやってきた母と出会い、私が父を亡くしたのと同じ36歳の時に私が生まれて、新しい人生を始めた。

 私の息子は、上の娘から3年離れて授かった子だ。生まれて来た日のことは、昨日のことのようによく覚えている。忙しくて深夜に帰る日が続いていて「お盆休みになるまで我慢できれば」と予定日を過ぎた妻に話していた。今日から盆休みという日の朝早く「破水した」と妻に揺り起こされ、ああ盆休みまで我慢していたのだなと、目を覚ましてまずそう思ったのだった。妻と娘を車に乗せ、娘もそこで取り上げてもらった産科医院に向かった。病院に着いて手続きを済ませ、母に電話して産まれそうだと伝えた。

 もうすぐ3歳になる娘は緊急事態であることを自覚して、おとなしくしていたが、長い時間は保つまいと考え、医院の道路を挟んだ向かい側にあるコンビニに何かおもちゃになるようなものはないか買い物に行くことにした。娘はその後大きくなってからもまったく変わっていないが、買い物に時間をかける。目の前にあるすべての物を吟味しつくしてからでないと決断しない。いよいよ決心したかなと思って「これでいいか」と声をかけると首を横に振る。「うん」と言ってもらうまでにずいぶん時間がかかるのである。

 長い時間かけてコンビニで買い物をして病院に戻ると、父と母が待っていた。車で駆けつけてくれたのだ。「男の子だ。おめでとう」。64歳には見えない若さの父が満面の笑顔で祝ってくれた。

 あれから27年。息子は今年、自分の誕生日も父の命日も関係なく「穂高に登る」と仲間とさっさと出かけてしまい、墓参りには出席しなかった。山小屋かテントの中で誕生日を祝ってもらったことだろう。

 墓参りの後は「うなぎ」と決めている。もっとも、それを一番楽しみにしていたのは母だったので、今年は少し寂しい。年々値上がりしていたうなぎは今年「松」のお重が3750円だった。焼きあがるまでに時間がかかるが、その間にお茶を飲みながらあれこれと他愛ない話に盛り上がる。朝のテレビ小説に関する評価は恒例で、毎年痛烈な女優評を下していた母の口調を妹が引き継いでいておかしかった。

 お盆が過ぎれば、残っている夏はもう幻のようなものだ。耳を澄ませばセミの声よりコオロギやキリギリスの声のほうが大きい。平和であることは素晴らしい。(三)


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カンボジアの水道改革

2015-08-14 09:11:47 | 日記
先日、市ヶ谷にあるJICAにて、カンボジアの水道改革についてのお話を聴きました。三名の方がお話下さいました。三名の方のお話を要約すると以下の内容になります。

カンボジアの首都プノンペンでは1993年では給水普及率が25%でしたが、2009年では90%に上昇したそうです。その背景にはPPWSA(プノンペン水道)の水道局長のエク・ソンチャン氏による改革がありました。
当時は不正接続や不法売水が横行していて、漏水・盗水のため不明水が7割に達していました。
そこで、エク・ソンチャン氏は
1.組織内の規律回復
2.組織内のチーム構築
3.利用者との新たな関係づくり
という3つの改革方策を行いました。

1.組織内の規律回復
エク・ソンチャン氏の改革は相当厳しく、職員にも水道料金の支払いを義務付けました。支払勧告を無視する有力者(軍人、高級官僚)には徹底対応し、エク・ソンチャン氏が直接、個別に談判・説得してその光景をテレビで放映しました。

2.組織内のチーム構築
エク・ソンチャン氏は学士号保有者や旧ソ連等の留学経験者の若手登用を行ないました。
「これからのPPWSAには、知識を持つプロフェッショナルが必要。それぞれの専門を生かして多くの課題に取り組めるよう勉強してほしい」とのこと。

3.利用者との新たな関係づくり
エク・ソンチャン氏は給水対象の顧客、メーター設置状況が不明だった為、市街全地区の戸別調査を実施しました。名簿にない13000戸に水道管がひかれていたこと、共用地下受水ピット1945か所、不正接続300件が判明しました。
そこで、エク・ソンチャン氏は市の支援のもと、啓蒙活動(日本やフランス等の国際援助により全市への給水を実現していくこと、安定した給水のための不正行為の禁止、利用者の支払い義務とメーター等の適切管理の責任)を行ないました。

エク・ソンチャン氏による改革、チームの多大なる取り組み、国際援助により、給水率を90%まで上昇することができました。

エク・ソンチャン氏の改革は本当に素晴らしいと思いました。カンボジアの英雄だと思います。厳しいながらも多くの国民の生活を豊かにするための決断を多くされました。
また、お話でもあったのですが、日本による貢献も素晴らしいと思いました。

皆さんのお話は分かりやすく、ためになる内容満載でした。多数の方が参加されました。
これからもこのような貴重なお話をたくさん聴きたいです。(横)

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今年の夏も暑い

2015-08-13 09:00:00 | 日記
今年は猛暑(酷暑)である、最高気温が35℃を越えた日を猛暑日と言い、先日まで8日連続で猛暑日であった
(真夏日は30℃以上、熱帯夜は25℃以上の夜)
今年の様な暑い夏が20年ほど前に有ったように思う、その時は5月ぐらいから暑い日が有り9月中ぐらいまで暑い日が残暑として続いた。熱帯夜で夜寝苦しいことがニュースになっていたと記憶している。
がちょっと調べてみようと思い、気象庁が公開している横浜のデータを見てみた、するとありました、21年前の1994年である。
1994年(横浜)の月別日平均気温は、5月から10月までが高く、最高気温が30℃を超えた日数は7月が23日、8月が27日、9月が10日(17日までで10日)と、やはり猛暑の夏であった。

近年の温暖化はどうかと、さらにデータを調べてみた、1945年以降の7月から9月までの3ヶ月の平均気温に着目すると、高い年は、1961年、1994年(猛暑)、1999年、2000年、2004年、2010年(やや猛暑)、2011年から2013年。
低いのは、1945年(終戦の年で猛暑のイメージがあるが実は冷夏)、1980年、1982年、1993年でここ20年ではデータ上の冷夏は現れていない。

さらに5年毎の7月~9月の平均気温を整理すると以下のようになり、明らかに上昇している。
ちなみに今年の8月現在は平均気温29.7℃である。


1970年~1974年 24.6
1975年~1979年 24.7
1980年~1984年 23.9
1985年~1989年 24.5
1990年~1994年 24.9
1995年~1999年 25.2
2000年~2004年 25.4
2005年~2009年 25.2
2010年~2014年 26.2(昨年は低く大した暑さでは無かった)


ところで、近年の横浜の気温上昇が起因しているのだろうが、今年の夏は今まで実際に見たことのないクロアゲハで白い紋が羽にある蝶を見た。
図鑑で調べてみると「ナガサキアゲハ」、「モンキアゲハ」であった、「ナガサキアゲハ」は長崎で発見されてこの名になり、「モンキアゲハ」も関西までが最北であった蝶であるようだ。
そういえば九州地方にしか居なかった「クマゼミ」も近年は当たり前のように鳴いている、確実に南方化しているのだろう、今年の様な夏が当たり前になってしまうのであろうか。
では、今年の残暑もお楽しみください。(鉄)

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夏合宿

2015-08-12 09:00:00 | 日記
娘が3年生になり何かスポーツを始めようということでこの春からバスケットボールチームに入った。まだ始めて数カ月だが試合デビューも果たした。まだボールの後ろを追いかけているだけで試合は完敗という結果だったが、私も妻も学生の頃からバスケットをやっているため、中学生くらいになったら一緒にプレーできるかなと期待している。

娘が入ったバスケットボールチームは、監督が厳しいと地元でも有名らしく、一度練習を見学に行ってきたが終始叱りっぱなしでうわさ通りという感想だった。この環境でどう成長してくれるか楽しみだ。

夏休み後半に2泊3日で夏合宿があるというので、うちの娘も参加させることにした。先日、妻が合宿の説明会に参加してきたが、小学生の合宿にしては結構ハードなスケジュールで驚いた。初日と2日目は、午前、午後、夜と3回も練習を行うようだ。3日間で合計7回。食事と寝る以外はほとんど練習という内容だ。

親として大変なのは合宿に必要な物を用意することだ。合宿中は洗濯ができないらしく、10セットの練習着やタオルを用意しなければならない。始めたばかりの娘は10セットも練習着を持っているわけもなく、先週末に足りない分を購入してきた。また、持ち物すべてに名前をつける必要があり、この仕事はまだ残っている。

私も小学生のころに少年野球で合宿があったが、親の苦労を今思い知っている。

娘の方は入団してから数カ月が経ちだいぶチームに慣れてきた様子だが、これまで2泊も親なしで泊まったことがないため非常に不安がっている。合宿が始ってしまえばあっという間の3日間だったということになるだろうが、合宿直前の今は毎日不安を口にしている状態だ。一応、私はお手伝いとして、日中は合宿所に出向いて子どもたちを見守る事にしているが、『子どもたちに自分のことはすべて自分でやらせる』ということを基本としているため、親は手出し無用とのことらしい。

親としてもいろいろ不安はあるが、この体験で精神的に成長してくれるのではないかと期待している。
(岳)


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2015-08-11 10:27:28 | 日記
最高に暑かった先日の週末、行ってきました海。2台の車に分乗して4世代、89才から3才まで計13人を乗せた車でゆらゆら陽炎が立ち上る道路を走ること4時間。途中立ち寄ったサービスエリアの人の多さにゲンナリしたり、上から照りつける日差しにハンドルを持つ手を焼かれながら、なんとか到着、西伊豆堂ヶ島。



島に囲まれているので波も高くなく小さい子供でも安心。近くの湾や堤防はファミリーフィッシングに最適。温泉もある。ということで我が家の為にある様な行楽地。楽しめない訳がない。

到着後、早速腹ごしらえ。海鮮がウマい。特にアジフライはサクサクの衣とフワフワな分厚い身の食感がとてつもなくウマい。釣りに車で移動したいのでビールが飲めないのが残念。次回は昼から飲んでしまおうか、と真剣に悩む。

その後は子供とお母さんは海水浴、私は釣り、その他は昼寝。子供達の様子を防波堤の上から眺めてみると、砂遊びしたり浮き輪を使ってプカプカ浮いたり、沖に浮かんでいるブイまでガッツリ泳いで行ったり来たり。何せ3才から小学5年生までバラエティーに富んだ年齢なので子供も遊び方はそれぞれ。あっちを見たりこっちを見たりお母さん達が一番大変なのはいつでも変わらない。

私は最も暑い正午過ぎから釣れないと分かっていても堤防で小物釣り。すぐに止めるのでエサは使わずワームという疑似餌で足元付近の日陰を探ってみた。ベラ、ネンブツダイ、得体のしれない魚の幼魚、何匹か釣れたが全てリリース。アジでも回遊してくると夕食のおかずが1品増えるのになぁ。

宿に戻ると子供達も海から上がって、釣りに連れてけの大合唱。今度はエサのジャリメを買って港の堤防から投げ釣り開始。釣れろキス、釣れろキス、と子供達の念力に根負けした魚がぽつぽつ喰い付く。「うわっ、何かビクビクしたっ!」竿を上げてみるとキス。「釣れた!」の声が聞こえる。結局、1日目は6匹のキスが釣れた。食べられない魚はリリースしたので子供達全員何かしらの魚が釣れたので親としてはまずまず。釣れたキスは宿に持って帰ると捌いて刺身にしてくれ、全て子供たちの胃袋へと消えていった。

温泉に浸かって、また朝っぱらから釣りに出かけて海水浴をして、夕方にさらに釣り。翌日も朝から釣りと海水浴。正直、親は全く休んでない。帰りの子供達は「ザ・夏休みの子供」という感じに真っ黒。楽しかったそうなので良しとしよう。(野)

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