眩しい日差し 透き通る季節 力強くもなぜか優しい風...
-新しい何かを感じるそれは、
よくよく見慣れたいつもの街並みでした-
こんにちは。2021年度新入社員(新人・稲)です。
学生という旅路を歩き終え、社会人という新しい季節を迎えました。
これから僕の人生はどんな色をつけて、どんな花が咲くのか楽しみです。
花といえば職場近くにあるポストの隣に紫陽花が綺麗に咲いてきました。
タイトルにある画像です。綺麗な紫ですよね。
5月の中頃から毎日色の変わりを見るのを楽しみに通勤していたんです。
日に日に鮮やかになっていく紫陽花を見て「夏が近づいてきたなぁ」としみじみ感じます。
さて、本日は散歩についてお書きしていきます。
散歩...大好きなんです。
何が好きか。ですか?いろいろありますけど、何もない時間をのんびり過ごせる穏やかさですかね。
平日も休日も忙しなく動いていると、頭を空っぽにしたくなる時がありませんか?
何もない時間を喜べる。そんな他愛もない日常が実はかけがえのないものだなって思わされます。
もう1つの魅力は同じ場所でも季節、天候、時間帯によって感じ方が全く違うことが五感をくすぐり色々な感情を育んでくれることです。
例えば
春先、雨上がり、明け方
最高です。朝日が見たいなぁと思って早起きをしたら、花々は朝露を孕み、それが太陽の光を反射させてキラキラしています。
新しい1日が来たなぁ。
今日はどんな素敵なことが起きるんだろうってワクワクするようですよね。
全身で世界の美しさを感じたいものです。
他にも夏の夜に川沿いを歩くのも、とても趣深いですよね。
少し涼しい風が通り過ぎます。
街灯を反射させた水面がゆらゆら揺れる様が綺麗。暑かった日中を優しく懐古させるようです。
少しだけ静かに、朧げな光を眺めている時間が何とも言えない尊さを感じられます。
蟋蟀(コオロギ)が茂みのあちこちで鳴き、夏の終わりを余計に彷彿させます。
梅雨が明けているなら夜の雨なんかも気持ちいいです。
霧雨くらいなら傘をさす必要などありません。
しとしとと降る雨は頬に優しく当たるのでついつい上を向きながら歩いてしまいます。
雨に濡れたアスファルトの薫りが鼻腔をくすぐり、ノスタルジックな世界を演出してくれます。
思い出もなんだか美化されて輝くようです。
秋もいいですよね。
暖かくもなく寒くもない。年の終わりが近づくことを感じさせるようなものが色々あります。
公園の葉が紅く染まります。その葉も次第に枝を離れ、ひらひらと落ちていく光景が美しい...
落ちていく様も、落ちてしまった後の静けさも精錬された儚さの美学のように感じます。
日本は侘び寂びの文化として名高いですが、秋には一層その美しさがあるのでしょう。
冬は寒いから散歩に行かない。
だったらオチとして面白いですが、冬のカラッと晴れた青空もとっても気持ちいいのです。
でも一番のおすすめは朝です。
青空の気持ちの良い日は朝日を浴びながら近所のパン屋さんに立ち寄ります。
曇りでも良いですよね。
曇天ぐらいがかえって冬らしいかもしれません。
クッキーとコーヒーをお盆に乗せ、窓の見える席でカノンを聴きながらただただ外を眺めるのがとっても好きでした。
誰にも邪魔されない僕だけの朝。コーヒーにカノンは本当によく似合うのです。
きっと他の曲ではあのように情緒をゆすぶることはできないのでしょう。
学生時代はしょっちゅう散歩に行っていました。
キラキラした季節を味わいたい時、モヤモヤしていて考えをまとめたい時、無性に1人になりたい時。
散歩していると考えがまとまり、気持ちを切り替えることができます。
インスピレーションが沸いて和歌や俳句、詩を書いたりするのも面白いです。
最近は「アコースティックギター」と「運転免許」を手に入れたので、ちょっと遠出もしています。少し大きい公園とか、海岸とかに行っては何曲か演奏してその辺りを散歩します。
今年の3月に満開の桜の木の下でギターを弾いていたことがありました。
遊んでいた子どもたちがつぎつぎ集まってきて、気がつけばちょっとした演奏会になっていました。(そんなにギター上手くないのですが)
弾き終えるともう拍手喝采!「あんなかっこいい大人になりたい!」とまで盛り上がる始末。
桜の木をバックにしたので風情が出たのでしょうか。(ごめんね。お兄ちゃんはみんなが思うほどいい人間じゃないからからお兄ちゃんよりももっと素敵な大人になってね。)
って思いながら手を振っていたことを覚えています。
最近では早起きして日本庭園まで車を走らせ、石橋の上からさらさらと流れる水をじっと眺めていました。光と緑と水に囲まれた世界は素晴らしく穏やかで、本当にいい時間でした。
いつまでも「僕だけの週末」を味わい続けていたかったです。時間が許されるのなら。
日本は本当に美しい国で、その美しさは結構身近なところにあるのだなと思います。
雑草の中に咲くカタバミを見つけたり、散りあぐねて悠々と川に流される桜の花びらを眺めたり。
何気ないながらも儚く切ない美しさを見出させてくれます。
ここまで日常にありふれていると、この世界は全て計算された超一流のデザイナーによって描かれたのかもしれない。
僕たちの毎日はそのデザイナーからのプレゼントで溢れているのかもしれませんね。
さて、ここまで散歩の魅力について長々と書いてきました。
(僕のよくわからない感性にお付き合いいただいてありがとうございます。)
運動がてら散歩に出るという方が増えた今、日常にありふれている幸せを味わい、少しでも豊かな気持ちになってくださるなら嬉しいです。
皆さんにとって今日が素敵な1日でありますように。
(P.S.ひらがな4文字、同じ言葉を重ねた表現が各段落に最低1つ入っています。全て見つけられましたか?)
(新人・稲)
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