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神梅

 今週末にはセンター試験。その翌週からは私立中学の入試が始まり、私立高校の推薦入試、さらには私立大学の一般入試ならびに、私立高校の一般入試・・・、もうこれからは怒濤の二ヶ月が始まる。
 私としては細心の注意を図って指導してきたつもりだが、試験を受けるのは一人一人の塾生だ。どんなに励まして送り出したとしても、当日に蓄えた力を発揮できなければ今までの努力が水泡に帰してしまう。そんなことにならないよう、最後の一手が安心感を植え付けることだ。そのために毎年力添えを願っているのが、京都の北野天満宮。神梅を買ってきて、塾生に食べさせ、その種を持って受験するように言っている。
「種からは芽が出るだろう。芽が出りゃ花が咲く。合格できるってことだ」
などと言いながら、種を受験する生徒一人一人に渡す。さすがにこの時には、全員が神妙な顔をして受け取ってくれるので、手渡す私も力がこもる。ボーダーラインの生徒には二つ渡して、
「これで大丈夫」
と言うと、生徒も安心した顔になる。
 この梅干しの力は絶大だ。今までいくつもの奇跡を生み出してきた。もちろんいくつ食べてもダメだった生徒もいなくはないが、圧倒的に梅干しにパワーをもらって合格できた生徒の方が多い。合格祈願のキットカットも面白いかな、と思ったこともあったが、やはり私の塾は梅干しだ。
 
 ということで今年も妻が合格祈願に北野天満宮に行ってきてくれた。


 この中には神梅3箱と勧学のお札が入っている。娘が京都にいた頃は頼んで送ってもらっていたが、娘が大学を卒業してからは妻の担当になった。元日に行こうかな、とも思ったが、冬期講習の真っ最中なので、休養に充てた方がいいだろうと、断念した。冬の京都の冷たいぴんと張りつめた空気は格別だから、味わいたい気もしたのだが・・。

 さあこれで生徒が安心して試験に臨める態勢は整った。あとは一人一人が培ってきた力を存分に発揮するだけだ。もちろん、残された時間を有効に使って少しでもパワーアップしておくことは必要だが。

 頑張れ!!
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