goo

頭の体操

 2011年度、愛工大付属中学校・奨学生入試問題より・・。

〔問い〕
 目盛りのない2つの容器A、Bがあります。Aには9dL、Bには5dLの水が入ります。次の問いに答えなさい。
 (1)次のような手順を行ったとき、容器Aには何dLの水が入っているか求めなさい。
  【手順】
    ①容器Aに9dLの水を入れる。
    ②容器Bに容器Aから5dL移す。
    ③容器Bの水を捨てる。
 (2)6dLを作るための最短の手順を答えなさい。

 過去問を塾生に解かせてみて、「さあ、答え合わせ」と解答を探したが、どこにもない。何で答えがないんだろう、と一年前を思い出したところ、問題用紙は受験した生徒にもらったが、解答が付いてくるはずもなく、答えがなくても当たり前なことに気づいた。仕方ないなあ・・、と私が問題を解きながら答え合わせをしていくことにした。この学校は、偏差値的にはさほど高くないが、近年徐々に受験者数が増えてきたため、昔と違って良問が多くなった。上の問題など、ちょっとパズル的で受験問題らしくないところがいい。だが、そんな呑気も言ってられなくなったのは、すぐには答えが出せなかったからだ。「ちょっと待てよ・・」と生徒に言っておいて、しばし沈思黙考・・。

 久しぶりに頭を振り絞ったような気がした。もちろん(1)が(2)への誘導問題であることは言うまでもないことだが、はっと閃くまで少々時間がかかってしまった・・。恥ずかしい。以下に私の出した答えを書いてみる。



〔解答〕
 (1)Aに0dL、Bに0dLの水が入っていることを(A,B)=(0, 0)と表すことにすると、手順①で(9, 0)、②で(4,5)、③で(4,0)となるので、答えは4dL  
 (2)(1)と同様に表すと、(0,0)→(9,0)→(4,5)→(0,5)→(5,0)→(5,5)→(9,1)→(0,1)→(1,0)→(1,5)→(6,0)
 このようにすれば、10手順で6dLを作ることが出来た!!
 
 これで正解だと思うんだけど・・。
 

      
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする