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消費税

 毎日新聞朝刊に掲載されている「中畑流万能川柳」、時々読んでみるが、昨日14日にはこんな句が載っていた。

「国民じゃなくて政府の借金だ」


 そうだよな、ドジョウが「不退転の決意をもって」断行しようとする消費増税、もとはと言えば政府が作り出した借金の埋め合わせをするためなんだよな・・。国民は決められた税金を黙々と払ってきただけなのに、運営管理者の不手際でいつの間にか膨らんだ借金を返済するために、さらなる税金を払え、などと言われても、そう簡単に納得できるものではない。こんなに借金があって、このままでは財政が破綻してしまう、といくら説明されても、その前にやるべきことをちゃんとやってよ!と言いたくなる。どうして短絡的に消費増税なのか、まったく理解できない・・。

 14年4月に消費税を8%に上げ、さらに15年10月には10%に上げるという素案が民主党内で出来上がったと知った時、真っ先に頭に浮かんだのが、消費税の上がった分を月謝に上乗せすることは現今の状況では無理だろうな・・、という辛い思いだった。平成16年に私の塾でも月謝に消費税をかけねばならなくなった。その時は、父兄の理解を得て、消費税分の月謝を値上げさせてもらった。その後、不況感が社会を覆うようになったため、父兄にさらなる負担増を強いるのは忍びなく、ほとんど月謝を値上げせずにやって来た。少子化の荒波もまともに受け、塾の経営は厳しくなる一方だ。それなのに、消費税が上がったらどうしたら良いのだろう。上がった消費税分だけ月謝を増額しても、兄の負担は増えるのに、塾としての収入は変わらない。それどころか、月謝が上がることで通塾を止めてしまう子どもだって、いないとも限らない。そうしたら、消費増税によって私の塾はダメージを受けてしまうことになる。由々しき問題だ。

 民主党が政権を取った先の衆院選では、「国民の生活が第一」とかなんとか、お題目を唱えていたように思うが、あれは何だったのだろう。マニフェストなどというものは胡散臭くて端から信用していなかったが、それにしても国民に負担増を強いることばかりで、うんざりしてしまう。確かに震災からの復興に資金がいるのは当然のことであり、そのために臨時増税するというのなら進んで出そうと思う。しかし、使途のはっきりしないまま消費税を上げたところで、国の借金がおいそれと減るとは思えない。反って訳の分からぬ所に大盤振る舞いをして、元の木阿弥になってしまうのではないだろうか・・。そんな気がしてならない。

 結局は信頼に足る政治家がいないというのが最大のネックなのだろう。そもそも安住某などという愚物を財務大臣に留任させているだけでも、今のドジョウ内閣の頼りなさは明らかだろう。
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