じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

専門職の給料

2008-02-21 13:58:59 | 教育
★ 専門職の給料が話題になっている。

★ 公立病院で麻酔医に3500万円の報酬を出すという話。臨時の麻酔医の報酬が1日12万円というのにも驚いた。別の公立病院では支度金500万円を用意するとか。

★ 医師の仕事は人命を預かる仕事で、また激務であることは理解できる。医師になるまでにかかった自己投資額も恐ろしい金額だ。そうしたことを勘案しての金額だろうが、金額だけを見ればうらやましい限りだ。

★ 弁護士の所得も記事になっていた。弁護士の数が増えて報酬が減ったとか。弁護士もいろいろで、所得格差の大きさは庶民の比ではない。タレントでもある弁護士の年収が3億円と聞いて驚いた。テレビの出演料もすごいようだ。

★ 専門職がそれに見合った報酬を得るのは結構なことだ。特殊法人などを渡り歩いて、荒稼ぎをしている「お役人」に比べれば、立派なものだ。

★ 学生時代、「教員は専門職か否か」という授業があった。教員の専門性や専門職とは何かを学んだように記憶している。「べき論」も多く飛び交った。実際は、というと教員は専門職とは程遠いのが現実だ。確かにある意味専門家だが、これも最近は危うくなってきた。

★ 教員の本業を「授業」とするなら、塾や予備校の講師の方が優れている場合があるからだ。では「生徒理解」といった点はどうか。子どもたちの話を聞くとどうやらそれも不十分なようだ。

★ そして教員の給料は私立学校で若干高額な場合はあるが、公立の場合、公務員なのでほぼ平均的。能力があろうが、よく働こうが、またその逆でも大差はない。メリットペイについては話題にはなるが、かつての予備校の人気講師のように驚くような報酬をもらっている教員などお目にはかかれない。

★ 石川達三著「人間の壁」(新潮文庫)を読んだとき、教員という職業は貧しいなぁと思った。それから歳月が流れ、社会の豊かさと平行して教員の待遇は改善されたが、医師や人気のある弁護士とは程遠いものである。

★ 給料、報酬も需給関係で決まるのであろうが、地位と報酬を守る努力の結果が医師不足というのはなんとも身勝手なありさまだ。東北のある県では教員として博士号取得者を募ったところ想像以上の応募があったという。高学歴の就職難を物語るものとして伝えられていた。

★ 専門職の給料についてとりとめもなく考えた。
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