じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

終末期医療

2008-02-27 05:44:09 | Weblog
★ NHKスペシャルの再放送を見た。自宅で最期の時を迎える末期がん患者を「看取る」医師の姿を特集していた。

★ 人はいつか必ず死の時を迎える。産科医、小児科医の不足が言われるが、誕生と同様、死をめぐる医療は果たして十分だといえるだろうか。

★ 医療費が抑制される中、末期がんの患者が「ベッド難民」として不安と苦痛のうちに死を迎えるようになってきたとも聞く。国も病院も算術ばかりが先走り、何かが置き去りにされてきているようだ。

★ この番組は一人の医師の実践を通して、この現状を視聴者に問いかけているように思えた。

★ 治る見込みのない患者。本人はもちろんのこと、患者を取り巻く家族の不安、葛藤も測り知れない。ガンの告知と同時に、素人が突然、医療に直面する。回復できるガンならまだ頑張れる。しかし、もはや根治できないとわかったとき、その絶望とどう向き合うかは想像を絶するものだ。

★ 私も母をすい臓がんで亡くし、この一連の経験をした。

★ 医療技術は日進月歩だが、医療をめぐる社会システムは急速に劣化しているように思える。お金の余裕がなくなってみんな自己防衛に必死だ。人のことなど言ってはいられないと、人間の本性がむきだしになってきている。

★ 人間が尊厳を持って最後の時を迎えられ、この世に生を得たことを喜んで死んでいける社会であってほしいものだ。

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「危険回避」より「責任回避」

2008-02-27 05:07:17 | Weblog
★ 新聞の紙面広告を見ていたら、ある週刊誌が「危険回避」より「責任回避」という見出しを掲げていた。「うまいなぁ」と思った。

★ イージス艦衝突事故。防衛相は否定するが、防衛省に隠ぺい工作があったのではないかという疑惑がつきまとう。

★ 役人、役所の度重なる隠蔽事件。それを見てきているから、真相はともかくも、担当大臣が何と言おうがもはや一概には信じられない。「お上」はウソを言うものだという考えが頭にこびりついている。

★ 真相解明よりも責任回避に奔走する人々。制服組も背広組もその点では共通か。

★ 有事の際にも同じことが繰り返されるのか。何百億円、何千億円もする兵器もそれを動かすシステムが不十分ならただの鉄くず同然だ。それならハリボテで十分だ。

★ 日本のお粗末なありさまをどこかでほくそ笑む人々がいるんだろうなぁ。トカゲのシッポ切りで終わる問題ではない。

★ ところでこの事故のせいで、米兵の婦女暴行事件は影が薄くなったなぁ。
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