★ 最近、桃子さんの頭の中にはいろいろな人々がいる。一人暮らしの桃子さんに、彼ら(彼女ら)は話しかけ、桃子さんが「誰か」と問えば、「おらだば、おめだ」と東北弁で答える。
★ 若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」(河出文庫)を読んだ。
★ テーマは一言で言ってしまえば「老い」。誰にでも訪れるであろう「老い」である。
★ 桃子さんにも子どもの頃もあれば、後に夫となる男性との出会いもあった。子を産み、育て、子たちは巣立った。そして夫を見送った。今、桃子さんは1人で暮らしている。1人が寂しかろうと、頭の中には入れ替わり立ち代わり、いろいろな声が駆け巡る。
★ 生きる苦しさ、生きる楽しさ。筆は、1人の老いた女性をこれでもかというほど追いかけているので、(それになじみの薄い東北弁なので)、途中は読むのに結構難渋した。しかし、最後の10ページには心打たれた。
★ もはや桃子さんは、悟りの境地に近づいているのかも知れない。ほっこりとしたエンディングがありがたかった。
★ 若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」(河出文庫)を読んだ。
★ テーマは一言で言ってしまえば「老い」。誰にでも訪れるであろう「老い」である。
★ 桃子さんにも子どもの頃もあれば、後に夫となる男性との出会いもあった。子を産み、育て、子たちは巣立った。そして夫を見送った。今、桃子さんは1人で暮らしている。1人が寂しかろうと、頭の中には入れ替わり立ち代わり、いろいろな声が駆け巡る。
★ 生きる苦しさ、生きる楽しさ。筆は、1人の老いた女性をこれでもかというほど追いかけているので、(それになじみの薄い東北弁なので)、途中は読むのに結構難渋した。しかし、最後の10ページには心打たれた。
★ もはや桃子さんは、悟りの境地に近づいているのかも知れない。ほっこりとしたエンディングがありがたかった。