★ 深夜の為替介入には驚いた。1ドル151円台が一気に144円台に下落、しかし、また147円台まで戻っている。為替市場は血圧の安定しない末期患者のようで、日本政府、日銀はどこまで支えることができるのか。
★ 日本経済はもうダメではないかなどといった悲観論さえ聞こえてくる。ダメと言っても人は何とか生きていかねばならないのだが。かつての狂乱物価やトイレットペーパー騒動のようなパニックが起こらねば良いが。(政府は物価対策など20兆円の国債発行をするというが、大丈夫なのか。)
★ さて、ヤケクソな気分になったので、今日は日本推理作家協会編「スペシャル・ブレンド・ミステリー謎006 今野敏選」(講談社文庫)から筒井康隆さんの「如菩薩団」を読んだ。
★ 上品な奥様たち8人。喫茶店で待ち合わせをして、高級な住宅街へと向かう。宗教の勧誘か、それとも新種のマルチ商法の販売かと思っていたら、実は奥様たちは泥棒団だというから驚いた。しかもその手口は、言葉の上品さとは裏腹に残忍。
★ 「時計じかけのオレンジ」のようなバイオレンスを感じた。今のご時世では自主規制が入りそうな作品だった。