今年も盆法要で檀家さん達に「あと百年経てば、現存の人間は誰1人もこの世に。拙僧59歳、父(先代)他界年齢まで、あと僅か13年。手に入れたものは全て、妻も子供も、土地も家もお金も、自分のものでないから、この世に置いて逝かにゃならん。欲が生きる原動力であるは間違いないが、過ぎた執着はあかん」と。
【追伸】
人間の使える時間は限られている。個人的な長短(寿命)はあるが。もう、10年前になるが、檀家の娘さんが、43歳にして、初めて赤ちゃんを出産。御礼報謝でお寺に来た時「不妊治療は大変でしたが、諦めなくてよかった。住職さんから、30歳を超えた頃『結婚は何歳になっても出来るが、子供は何歳になっても、という訳にはいかんぞ』と何度も。『何故、あの時、素直に助言を聞き入れなかったか』と、どれほど後悔した事か。今、子供を授かれた事に、心から感謝をしております」と。