1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

子供達の目線って、非常に素直だからね。大人達が忘れ去っている事を、思い出させてくれることが多い。密を避ける方法として、「催し会場のトイレの中の鏡を退けたら」と言われた時には、少々驚いたな。

2021-08-17 13:51:59 | 法話

檀家小学生が「住職、僕、前から思ってたんだけど、人間以外の地球上の生き物は皆、マスクをしてないんだよね。動物とはいえ、感染して、高熱が出て、肺炎になったら、流石にグターとなるでしょ。犬、猫も感染してるとテレビの番組で言ってた様な気が。ウイルスは、生き物を選んで攻撃の強弱を変えてるのかな」と。

【追伸】
この質問は、お盆参りに伺った折に小学6年生の男の子から。子供の疑問って、子供の目線って。大人も昔は、こんな純粋な、素直な、疑問を持つ心だったんだろうけど。この小学生に「この度の新型コロナウイルスに犬や猫が感染したという話は、あるにはあるが、確証が取れてないらしいよ。別種類のコロナウイルスには、犬や猫も感染してるらしいが。何で、そう思ったの」と問うと、「何か、動物達にヒントが隠されているかもしれないと思って」「凄いな、君は」「クイズが大好きだから」と。確かに。クイズに限らず、解けない問題はないもんね。




【2240話目】わが寺には、製鉄所関係で、千葉県君津市に転勤し、そこで家を建て、子育てをして、気付いたら、もう60年、という方が何人も。女性陣にはないが、男性陣は異口同音に「北九州で死にたい」と。

2021-08-17 08:50:02 | 法話
檀家の爺様婆様夫婦は、幼馴染みで子供がなく、居住地は海岸沿いの丘の上。そこに住んで90年。生活が困難になり、親戚が頻繁に移住を提案。爺様が「若(拙僧)、日本近海で昨今、秋刀魚の漁獲が。あいつらは寒い海流を好む。住み良い環境を求めて移動したんじゃ。わかってるんじゃ。だが、90年なんじゃよ」と。

【追伸】
拙僧の祖母は、口癖の様に幼い拙僧に「この言葉は、本来の意味は違うんだけどね、女性三界に家持たず、生まれた場所で、死ねると思うな、と。『嫁ぐ』という言葉は、中国では『帰』という字を使うんだよ。嫁いで行った家が、女性にとっての本来の家、だから『帰』という字を使うそうなんじゃよ。博ちゃん(拙僧の俗名)には、母親(両親離婚)がいないから、この話はピンと、こないかもしれんが、婆ちゃんの生まれ里は『花田』だけど、子供達にとっては、生まれた時から私(母親)は『山本』、『花田』じゃないんだよね」と。