1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2248話目】ダイエットの本を買った事で満足し、安心症候群に陥る人。大学入試に成功した事で、燃え尽き症候群に陥る人。釣った魚に餌はやらんで、結婚生活が破綻する人。スタート地点に立っただけなのに。

2021-08-29 22:27:09 | 法話

画家志望青年が突然「パリへ行く」と。困った親が息子を連れてお寺へ。「何故、パリへ」と尋ねると「画家になるなら、やっぱりパリでしょ」「誰かに付くとか、あるの」「独学です」と。「仏教にね『如何に立派な寺院でも、そこに説法する良寛がいなけりゃ』の言葉が」と進言したが。結局、2年後、収穫なしに帰国。

【追伸】
環境を変える、という事も、時には大事な事だとは思うが、「自分探しの旅」と言って旅行に出かけた人で、収穫を得て帰ってきた人を、拙僧の狭い範疇の中だけの事例ではあるが、見た事がない。そんな人達は『自分探しの旅に出る自分に、酔いしれている人』が多いかな。やはり、目的を持って動いた方が、目的を持たずに動くより、収穫はある様な気がする。





【2247話目】度々聞かれます。「宇宙に知的生命体(所謂、宇宙人)は、存在すると思いますか」と。「専門家は、少なくとも銀河系内にはいない、と。が『文明を持っているは人間だけ』は、少し高飛車かな」と。

2021-08-29 17:47:28 | 法話

読者が「様々番組で『宇宙に知的生命体がいるのか。もし、いたら、人間を攻撃して来ないのか』の議論が。その議論に対し、ホーキング博士(英国理論物理学者)が『そもそも地球に知的生命体などいるのか』と。そうだよね。宇宙から見たら、人間も他生物も同じレベルに見えるよね。同種で殺し合ってる様を見れば」と。

【追伸】
この読者が「この意見、住職はどう思いますか」と。「そうだよね。知的生命体とも言われるものが、知的な行動を取らず、ロケットをぶっ放して、同種(人間同士)を殺している様は、とても知的な生き物のする行動とは思えないよね。もし、宇宙人(知的生命体)がそれを見たら、人間が野生の動物の殺し合いに関心がない様に、その野生の動物の領域にわざわざ労力を使ってまで、立ち入る必要がないと思う様に、宇宙人も『こいつらから得るものは、何もない』と、屁をこいて去って行くだろうね」と。