1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2233話目】店の伝統、継承、存続を第一義に置いている家は、娘に力のある婿養子を選択すると。京都の老舗(全てがそうでは)以外にも、大阪の船場もその形式をとっている老舗があると聞いた事が。

2021-08-05 14:19:36 | 法話

実業家が「住職。専門家が『女系継承と男系継承では教育、教養も高度になるは女系』と。京都の老舗がそれ。娘に婿を取り、家業を継がせると。才能は後天的な物。『親が凄いから子供も』とはならん。才能のある者を養子に迎えた方が、と。どう思う、住職」と。「養子は頑張るもんな。自分の代で店を潰せんから」と。

【追伸】
その実業家に拙僧「専門家が言うには、一般の家も同じ事が言えるそうだよ。家の伝統、文化は、娘を通して繋がっていく(踏襲)と。息子に嫁さんがきたら、長年の間に嫁さんの家の家風になっていく、と。だから、娘がなく、息子ばかりの家は、名前だけは残るが、家の伝統は途絶えていくと。そうしてみれば、昔から言われている『嫁さんは、その母親を見て決めろ』は、満更間違いではないかも。その逆もまた、言えますがね。が、こういったケースも。拙僧の家内は、拙僧を育ててくれた(両親離婚、母不在)祖母のエキス満載。特に食事の味は、祖母の味、そのまま。誰に育てられるかも、大きな要因の1つであるも、間違いないかも」と。




【2232話目】檀家若者から『あぶない刑事』の話が振られたので、舘ひろしさんが抱いた柴田恭兵さんへの最初の頃の印象、の言葉を思い出した。「好きなタイプではなかった。やっかみだったのかな」と。

2021-08-05 12:15:47 | 法話

檀家若者が「住職、刑事ドラマ追跡シーンで『刑事がシートベルトを』と視聴者から苦情が、と。僕は父の影響で『あぶない刑事』の大ファンだが、今だったら間違いなく『若者が真似を』と苦情殺到で放映禁止に。何せ、爆煙草、ノーヘルバイク、暴力シーン満載、と。いやいや、解釈は各々心の中で出来んのかい」と。

【追伸】
この若者が「あぶ刑事のタカとユージなら、この苦情、どう答えるだろうね。『関係ないね』と、言いそうだね。どう思う、住職」と。「そうだね。コンプライアンス重視の考えが主流なら、時代劇は全て放映禁止になるよね。『銃刀法違反だ』と。だけど『るろうに剣心』に、そんな苦情がきたのかな。バンバン斬りまくってるが。今、朝ドラ再放送が次々に。先日も『おしん』が。ライブ放映だったら『子供達の虐めを増長する』と苦情が殺到するのかな。が、そんな話は全く耳に。過去の映像に関しては、日本人はどうも、寛容みたいだよ」と若者に。「同じテレビでの放映なのに、おかしな現象だね。過去の映像が許せるなら、ライブ映像にも寛容になればいいのにね。何が許せる、許せない、の境になってるんだろうか」と。