小学校講演で保護者に「専門家が、狭い家、貧困で育った子供と、広い家、裕福で育った子供、一概には言えないが、前者の方が創意工夫の力が付くと。生活も遊びも不足を補う必要があるからと。これが大人になっても持続していくと。じゃ、裕福家庭は駄目か、と。ではなく、子供の経験を横取りしない家庭構築を」と。
【追伸】
この講演で保護者に「実は拙僧も、どちらかといえば、貧困家庭(父の収入はお寺維持費に使用の為)で育った子供で、お寺は拙僧10歳までは、雨が降るとバケツが20個ほど必要で、雨漏りの箇所に置いていかなきゃならんお寺だった。風呂は五右衛門風呂で薪の用意、風呂焚きは拙僧の仕事。当然、お小遣いなどはなく、遊び道具は工夫して作成。友人と遠くに遊びに行った帰り、友人達は電車で帰宅。拙僧と似た家庭の友人は歩いて帰宅を。では、辛かったか、といえば、そうでもなかった。頭を使って工夫するが、とても楽しかった。現在、坊主となり、法話を提供出来るも、そうした子供時代の経験と、身に付いた観察能力があっての事」と。