1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2421話目】 様々な理由があるにせよ、こんなに若者が結婚しなきゃ、子供の代わりに親が婚活するが流行っても、仕方ないのかな。

2022-12-15 18:32:28 | 法話
【 娘さん側の家族が反対していたに、結婚して失敗した1例 】

檀家のご老人が「住職よ、こんな言葉があるを知ってるか。『1人息子の家には、わが娘を嫁がせるな。母親と息子の間に、嫁(わが娘)、入る隙間なし』と。わしの親戚筋に、母親が介入し過ぎて、子供夫婦に亀裂が入り、ついに離婚を。離婚前、母親に『子供が自分で婚約や結婚、家庭を潰したのなら仕方がないが、周囲が過度に介入して、縁を潰す様な事をしたらあかん。それが原因で、生涯独身となった子供を、少なからず知っとる。身内意識が強過ぎるも、いい加減にせにゃ』と注意をしたんだが、この母親、全く聞く耳を持たなかった。父親は、父親で、わが妻の暴走を止められん。息子は、息子で、母親の介入を受け入れとる。結婚前にこの娘さんには、遠回しに諸事情を話していたんだが。わしにも責任(男性側親戚)がある。この娘さんには、気の毒な事をした」と。
【追伸】
1人息子の家庭が、そんな母子関係ばかりでは、ないですもんね。そうでない檀家さんの家もあるのでね。上の話、突っ込みどころ満載でしょうが、ご容赦頂きまして、何かしらの参考にして頂きますれば、と。昨今は、わが檀家の娘さん達に限っての意見ですが「マザコン男性は、母親を大事にする人。よって、奥さんも大事にしてくれるんではないかと。選択圏内です」と。

【娘さん側の家族が反対していたに、結婚して成功した1例 】

ある家庭においては、両親以外の祖父母や兄弟、親類が、娘の縁談に猛反対を。どうも、男性の第一印象が悪かったらしく。が、その娘夫婦は今、仲睦まじく、家庭円満な生活を。その時、両親までもが一緒になって『反対』と、ギャーギャー騒いでたら、今現在の娘さんの幸せはない。間違いなくこの縁談は、破綻していたでしょうね。「私達が育てた娘が選んだ男性にて。という事は、私達が選んだに同じ。とんでもない人間を選ぶはずがない」と、娘を信じた両親が正解でしたね。それにしても、この男性、余程、第一印象が悪かったんでしょうね。
【追伸】
この結婚に反対した人達は後に『馬には乗ってみよ。人には添うてみよ』を思い知らされる事になりました。縁に出会って、縁に気付くも、縁に気付いて、縁を活かすも、本人次第。余程の事でない限り、周囲はあまり口を出さない方が、賢明かと。とは言え、様々な理由があるにせよ、こんなに若者が結婚をしなきゃ、子供の代わりに親が婚活する『親活』というものが世に出てきても、仕方がないのかな、と。それも、この親活に対し「結婚まではいかなくても、親が認めた人なら安心」と賛成してる若者達も少なからずおられる、とか。まあ、何にせよ、人が存在して初めて、国(国以外も)が、成り立っているんですもんね。

親活の会場風景