1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 何度でも言いますが、天からもらった最高のプレゼントは、わが女房殿にて。

2022-12-17 20:22:40 | 法話
【 結婚問題は今、日本の頭の痛い事案に。デートをした事がない若者も、彼氏、彼女がいた事がない若者も、少なからずと。わが寺の檀家さんの中でも、40代、50代の未婚者は、男女を問わず、結構におらっしゃる。様々な事情(結婚出来ない)は聞いてはいるが、何かしらの方策、後押しが必要かな。人を重視された信玄公の言葉「人は城、人は石垣、人は堀」は真理にて 】

檀家の女子高生が「先日、番組で『プロポーズ』の話が。殆どが、サプライズプロポーズの話。住職が以前『サプライズ好きで、長続きしたカップルを見た事がないかな。前のサプライズを超えにゃならんから、身も心も内容も行き詰まって、破綻状態に』と法話で。私もそう思うし、そもそもサプライズは鬱陶しい。サプライズをする人って、サプライズをしている自分に酔ってるだけなんだよね。『あなた、それは、言い過ぎ』と反論が出そうだけど」と。

この女子高生が「ところで住職は、奥様へのプロポーズは、どうだったの」と。「プロポーズは、やった覚えはないな」「えっ、なら、どうやって、奥様の了解を取ったの」と。「家内が20歳の時、拙僧が24歳の時に、付き合いが始まって、その半年後に家内の了解も得ず、結婚式場(美空ひばりさんが、最期のコンサートを開かれた会場)と、日程を決めて、家内が勤めていた会社に迎えに行き、その事を告げた」「とんでもない人だね。何よ、それって、完全にサプライズじゃん。それで奥様は、何と言ったの」と。「あっけに取られて『まだ、両親に付き合ってる事さえ、話してないのに』と。対し『これから、話すったい』と。ご両親に承諾を得たは、その半年後の結婚式3ヶ月前。いや〜、焦ったよ」「それって、犯罪じゃん」「子供達にも、同じ事を言われたが『何を言っとる。父さんの即断即決(電光石火)があったから、君らはこの世に来れたんじゃろ』と」「そりゃ、そうだけど。で、住職の事だから、何か、意図があったんでしょ」「意図、って言うほどでもないが、ただ、当時、家内は20歳。考える暇(時間)を与えなかった。後に家内が『気付いたら、結婚させられていた。あの時、もし25歳を超えてたら、そう簡単には了承してなかったんじゃないかな』と言ってた」「その流れ、とても褒められた話じゃないけど、将来、私に彼氏が出来て、結婚決断にウジウジしてたら、この法話を見せよ、っと。まあ、しかし、世の中、色んな人がおるもんだ」と、この女子高生が呆れた顔で、拙僧をガン見してました。

【おまけ】読者若者が「昨今、タイムパフォーマンス(費やした時間に対する満足度)なる言葉が。映像を倍速で見る人が増加と。これって、どう思いますか、住職」と。「時間の使い方は、人それぞれだから、何とも思わないが、ただ、昔のCMの『狭い日本、そんなに急いでどこへ行く』という言葉を思い出した。その頃、拙僧は『回遊魚(止まったら死ぬ)』と呼ばれていて、ご老人達から『生き急ぐなよ』と言われていたな」「ところで、住職の投稿法話ですが、少し長いですよね。時折『長いです』とメールが来ているようですが、あれって、どう思ってるの」「別に何とも。時短を好む人、長文が嫌いな人は、無視して頂ければ。時短を好まない人、長い文が苦にならない人、長い文が好きな人だけ、読んで頂ければ」と。


家内と、伏見稲荷へ。