1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人性に】 時間通りが当たり前(電車、宅急便など)の生活をしておると『待てない人間』を産み出す。煽り運転増加もその1つかな。

2022-12-12 14:14:35 | 法話
外国在住の読者女性から「今年の法話で最もスッキリしたは、人気食堂店の老大将が常連客から『せめて定休日を決めてくれよ。先日来たら開いてないんだもん』と。対し『開いとる時に来い。なんでわしが、お前ら客に合わせにゃならんのや』と一蹴。この言葉には、しびれました。思わず『ごもっとも』と声が出た」と。

この女性が「夫の最初の赴任先が英国で、ロンドンの人達は電車が遅れるは日常の事、のんびり待たれている横で、遅れているを騒いで文句言ってるは、決まって日本人観光客。日本は時間通りに電車が来て当たり前。宅急便が時間通りに来て当たり前。宅急便に関しては、日本の友人が『留守にしてても、また届けに来るよ』と言って、出掛けようとした時には、さすがに『自分が時間を指定したんでしょ。届けに来られるまで待ちなさい』と注意をしました。この友人ではないですが、宅急便の配達が遅れたと、土下座をさせて謝らせたという話も聞いています。してもらって当たり前が『当たり前』になったら、感謝の心はなくなり、不平不満しか出てきません。与えて貰い過ぎですよね、日本は。主人の仕事で外国を転々と回ってると、日本がどれだけ恵まれているかが、よくわかります。こんな話ばかりしてると、日本の悪口ばかり言ってる様に聞こえるでしょうね。この国の将来が心配になるんです」と。

この外国在住読者女性が「住職ね、テロ問題が頻繁に起こってた頃だけど、日本の友人から『外国は、危険でしょ』と心配して連絡が。対し『音楽会場の後方から突然マシンガンが。街中で無差別の爆弾テロが。ところが、私の知人達(その国の)に限っては気にしてない様子。皆、その場に居合わせた事を不運に思うしかない、という感じ。日本でも他国で類のない、サリン、が使われたじゃないの。テロは他人事じゃないよ』と日本の友人達に。日本は常日頃が平和だから、サリンの様な事が起こっても、時間が経てば、すっかり忘れてしまうんでしょうね」と。