【偶には、坊主らしい話(?)も。今日と明日とで、拙僧の夢の中の話をば。時は、師走。歳徳神(正月様、先祖の集合霊)も帰って来られますから、供養は大事かな、の話を 。昨今、経口妊娠中絶薬(薬で中絶させる薬)の話が物議を。拙僧のところにも、反対署名願いの話が。日本は、思案中の様子にて 】
【夢の話 1(今日の分)】
読者女性が「数年前に住職が投稿された水子の話をもう1度、聞かせてもらえませんか」と。「あれは夢の話ですよ」「是非ともに」と。それでは、という事で。「夢の中で、女性3人がお寺へ。理由を尋ねると『この度、こちらで私達水子3人姉妹の供養をして頂けると。そのお礼に』と。対し、拙僧『水子って、言わっしゃるが、30代に見えますよ』『はい。もし生まれていたら、この様な姿に』と。で、目が覚めた。住職という仕事をしているので、まあ、こんな夢も見るわな、と。が、次の日、初参拝の老女が供養願いにお寺へ。聞くと、供養は水子さんと。昨夜の夢があったので、まさかね、と思ったが、老女に『水子は何人ですか』と尋ねると『3人です』『性別は、わかってたんですか』『3人とも、女の子でした』『性別がわかるギリギリまで、中絶するか、しないかを、迷ったんですね。何年前の話ですか』『35年前の事です』と。偶然とはいえ、これには、驚いた。
供養後に老女が、中絶の理由を拙僧に。『経済的に已む無く。その悲しさから、今日まで考えない様に。が、昨今、どうしても気になって供養に。実は、4人目の子供が男の子で、この子だけは、と。その子がこの度、結婚を。ところが、懐妊した喜びも束の間、お嫁さんに子宮癌が。もう、次の子は望めないと。私が3人もの命を粗末にした報いですかね」と。対し、拙僧『それは、違うと思うよ。中絶死もその子らの寿命ではないですかね。人には、それぞれ事情が。事情の塊が、人間にて。が、これよりは、時には、お子さん達の供養をあなたの菩提寺で』と。拙僧の夢の話は、この老女にはしませんでした。拙僧の個人的な夢の話ですのでね」と。