1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2246話目】両親離婚、家庭不和の中で拙僧、育ったお陰か、それを教訓に家族は非常に円満。投稿写真は、現在同居の妻両親と、英国人に嫁いだ妻妹の子供達。コロナ前は、毎年、ロンドンからお寺へ。

2021-08-28 08:06:28 | 法話

読者中学生が「住職さんも小学生の時に両親が離婚、と。お兄さんが9歳、住職さんが7歳の時に『大人の問題に子供が口出すはやめよう』と2人で話したと。凄いね」と。「拙僧の両親離婚を薄々予測していたのか、爺様と婆様は拙僧が幼稚園の頃から『君らの人生に親の問題は関係ない。前だけを見て歩け』と常に」と。 

【追伸】
この読者中学生が「住職は、そんな生活、辛くなかったの」と。「爺様、婆様のお陰か、それか、拙僧本人の持って生まれた気性のお陰か、全く何ともなかった。物心ついた頃から、家庭の中に会話がないも、ご飯を家族揃って食べた事がないも、掃除、洗濯、縫い物も、自分でやらなきゃならなかった事も、全く気にならなかった。いつの間にか、それが当たり前になってたんだろうね。育ててくれた婆様が、左半身付随だった事もあって、自分でしなきゃならなかった。が、家内と結婚し、拙僧の子供時代のアルバムを見てた家内が『パパの子供時代の写真、笑ってる顔が1つもないよ』と言われた時には驚いて、見返して見ると、ほんと、1枚も笑った顔が。写真は、正直に映し出してたんだね」と。
  
投稿写真は、同居中の家内の両親と、家内妹(英国人と結婚)の子供達。毎年、日本へ。




【2245話目】映画『るろうに剣心』ファンの91歳檀家爺様が「昨今、コンプライアンスが非常に煩いが、バッタバッタ斬り倒す映像は大丈夫なのか。煙草吸うシーンに『子供が真似を』と、文句が出る時代に」と。

2021-08-26 18:43:52 | 法話

昭和5年生まれ、当年91歳の檀家爺様が「住職よ、わしは佐藤健君の『るろうに剣心』が大好きなんじゃ。爺さんが時々話してくれた明治初期の話を思い出すんじゃ。親父は明治41年生まれでな。徳川慶喜公他界の時は、5歳だったそうじゃ。あの映画を見る度に涙が出る。皆各々が必死に、この国の行末を願って」と。

【追伸】
この檀家爺様が「るろうに剣心の映画、江口洋介君が演じてる斎藤一さんは、新撰組三番隊組長で、明治以後は、警視庁の警官(警部)に。わしの親父が7歳、お袋が2歳の時に他界されたと。親父やお袋は、慶喜公も斎藤さんも見た事はないそうだが、爺さんは遠目で慶喜公を見た事があるそうだ」と。「拙僧が20代の頃の檀家ご老人にも、慶喜公を遠目だが、見たと言う人がいたな」「明治時代って、わしらにとっては、ほんの少し前なんだよな」と。





【2244話目】わが子の好き嫌いを全て受け入れて、好きな事ばかりさせていたら、極端に偏った考えの人間を育ててしまう事に。子供は、親が育てただけしか、育っていない。子供の経験を親が横取りは、あかん。

2021-08-26 11:37:58 | 法話

檀家に8歳の女の子が。拙僧の法話の深い含み言葉まで理解を。が、少々偏った考えを。友達のマックバーガーの話に「私は嫌い。そんな体に悪い物」と真っ向否定。それを女の子の祖母、母が自慢げに拙僧に。「この子はマック、食べた事が、あるの」「いえ」「食べてもないのに、否定してるの。まず、食べさせな」と。

【追伸】
この祖母と母親に「マックバーガーは、良くない食べ物と、この子にねじ込んだんですか。経験もなく、情報だけで、何でも否定する様な子に育ちますよ。SNSの世界が当にそれでしょうが。好き嫌いを認めて、極端に好きな事ばかりをさせてると、考え方の偏った人間になりまっせ。拙僧の法話を、これだけ理解出来る優秀な頭脳をこの子は持ってる。育て方を間違えたら、社会不適合者になりかねんよ。気を付けなっせ。大人が子供の経験を横取りしなさんなや」と。





今、ご飯が食べられているのは、誰のお陰か。今、学校に通えているのは、誰のお陰か。それを子供達に理解させて育てるは、非常に大事のこと。してもらって当たり前の環境は、不足を産み出し、感謝が薄れる。

2021-08-26 08:43:51 | 法話

読者が「朝ドラ『おかえりモネ』で、モネちゃんとドクターの恋が全く進展を。デートの日に緊急患者が入り、中止に。イライラくる」と。対し「まあ、でも、これに慣れなきゃ、お医者さんの奥さんは務まらんよね。拙僧のお寺という仕事も、臨終者が出られた時の為に、24時間、いつでも動ける様な体制で生活を」と。

【追伸】
拙僧らの子供達が時折、思い出話で「僕達が幼い時、3度、あったよね。家族で泊まりの旅行に向かってる途中で『檀家さんが亡くなった』と、お寺から連絡が入り、携帯電話から旅館を急遽キャンセルして、お寺に戻った事が」と。「だな。でも、君らは残念そうな顔はしてたが、父さんや母さんに文句を言う事はなかったよな」「だって、仕方ないもんね」と。拙僧の父もそうだったが、拙僧も子供達の学校行事、運動会や学芸会、懇談会など、1度も顔を出した事が。日曜日は全て、檀家さんの年忌法要か、寺院の法要、相談者の相手で、予定が埋まってるもんでね。環境に文句言っても仕方ない。それで、ご飯を食べさせてもらってるんだからね。




【2243話目】ボーリングの球ほどある重量の頭を首だけで支え、首を痛めている人が数多に。目線より上にスマホを上げないと反応しない機種を作ったら、首への負担は減るが、文句は確実に増えるかもね。

2021-08-24 18:02:42 | 法話

読者が「住職の数多の法話はタブレットですか」と。「それで書いてるよ」「首筋が堪らなく凝らないですか」「治療して貰っている鍼灸院の老女が『ボーリング球の重量ある頭を下げて、首だけで支えてるから、現代人は皆、そこをやられている。将来、首を手術する人が増加するだろう』と言ってるよ」「だろうね」と。

【追伸】
この読者が「頭を下げない手立てが、何かないかな、住職」と。「拙僧はタブレットを目線より高い位置に固定して、法話を書いてるけどね。スマホも、目線より高い位置に持っていけば、顔が上に上がるんだけどね。だけど、腕は怠くなるよね。ソフトバンクの孫さんあたりが、目線より上に上げないと反応しないスマホを開発したら、首の負担(将来の後悔)は減るけど、文句は、間違いなく増えるだろうね。世の中の事は全てシーソーにて。どっちかが上がれば、どっちかが下がるは、仕方ないかな。リスクは何にでも付き物。選択は、本人」と。