1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2264話目】読者が「DV男性と結婚している女性。交際中に、そんな男性と、気付かなかったんだろうか」と。「釣った魚に餌は与えん、なる言葉が。DVの正体を表すは、大半が結婚してからだと聞くよ」と。

2021-09-25 10:45:27 | 法話
読者が「それ程親しくない知人男性は、最初の奥様をDV。2番目の奥様にも、何と、懐妊中にDVを。奥様は『こいつ、いつか殺してやる』と我慢を。出産後、空手有段者の奥様が、回し蹴りを喰らわし、夫は失神。それが悔しかったらしく、奥さんに復讐為、極真空手に入門。もう、動機がクソ。奥様は何故、こんな男を」と。

【追伸】
この読者に拙僧「で、この男性は、奥様に復讐したの」と。「いや、それが、極真の腕が上がるにつれ、人間性が優しく、大人しくなって。奥様にも、これまでの諸行を誤って、今では仲睦まじく」と。「諺に『弱い犬ほど、よく吠える』と。頭が高いという人間に、力のある人間はいないかな。本当に力のある人間は、人に優しく、物静か。能ある鷹は爪を隠すもの。能(知力、腕力、才力)がないから、やたらめったら、爪を出して威嚇してくるもの。その男性は、本当に強い人間とは、どういうものかを悟られたんだろうね。女房殿の回し蹴りの効果だね」と。






【2263話目】檀家爺様が「死亡保険だが、そのお金は残った者に。死亡したら、どうせ、支給されるんだから、本人が生きてる内に、本人に支給すればいいのにな。勿論、月々の保険料は通常通り払い続けて」と。

2021-09-24 18:44:06 | 法話
檀家には、子供なき老夫婦の2人暮らしが何組も。その老夫婦の財産を密かに狙っている親戚も少なからず。2人共が他界後なら、財産をどうしよう(親戚間で大喧嘩)と構わんが、夫婦のどちらかが他界の時、権利を主張し遺産要求してきたら、残った方が辛い事に。そこで拙僧、知人司法書士に依頼して公正証書作成を。

【追伸】
ここ数年で、同じ様なケースで司法書士に依頼したが数件。公正証書の内容は、主人が他界したら、全ての財産は奥様の方へ。奥様が他界したら、全ての財産は主人の方へ。家、土地、山、畑などは、例えば、主人が先に他界し、後に奥様が残った場合は、奥様他界と同時に、奥様の親戚に税金の義務が移行。ただし、親戚は財産放棄の申請が出来る。出来るが、放棄の申請を出すと、現金(遺産)まで全て放棄しなきゃならんので、奥様は信頼出来る、お世話になった親戚に、前もって様々知らせておく事が必要。銀行預金は全て普通預金にして、カードをその信頼出来る親戚に預けておく事。何も世話をしない、何も加勢をしない人間に限って、金の亡者になるケースが多々。さて、さて、生きるも大変だが、死ぬのも大変、だね。




【2262話目】人間が晩年を迎え、そろそろ『死』というものが、心にちらほら浮かんでくる様になると、皆、拙僧に「住職さん、眠る様に死んでいきたい」と。人間の究極の願いは、やはり「死ぬまで元気」にて。

2021-09-23 16:53:30 | 法話
昨今、若者達から「長寿の人達の特徴ってあるか」と。「拙僧周囲の狭い範疇例だが、90歳超えで元気な老人達は皆、肉食、先祖や親に孝行。人を大事にするから人からも好かれ、免疫向上。他者の悪口、誹謗中傷を嫌い、拘り持たず、顔全面を使って大笑い。男性よりも女性の比率が高い。よって、女性に長寿多い」と。

【追伸】
この若者達に「こんな事言ったら、長寿者に怒られそうだが、諺に『憎まれっ子、世にはばかる』という言葉が。本来の意味は少し違うが、拙僧は『神仏が、この者はもう少し命を与えたら、良い事をするかもしれない。いやいや、もう少し命を与えたら、と、良い事をするまで、神仏が期待をして、命を長らえさせているのかな、と。芯から悪い人間など、いないからね」と。



【2261話目】人生の教訓に「人の一生は、重荷を負うて、遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常と思えば、不足なし。己を責めて、人を責めるな。及ばざるは、過ぎたるより勝れり」と。これは家康公教訓。

2021-09-22 08:37:07 | 法話
勢いに乗り過ぎ、足止めを食らった猛烈社員に「世界の名峰を制覇してきた登山家、野口健さんが、エベレスト2度目の挑戦で、あと400mで山頂制覇の時、所持品、時間、酸素ボンベと、どう計算しても無理と、撤退を決意。が、日本に帰ると大バッシング。が、あのまま登れば、必ず命が、と。撤退するも勇気が」と。

【追伸】
この猛烈社員男性に「野口健さんがエベレスト2度目の挑戦の時、一緒に登った人は『俺は登る』と残り400mを強行したと。野口さんは、資金(1000万円)を出してくれた方々に申し訳ないと思う心との葛藤の末、撤退を決意したと。頂上付近は生と死が入り乱れている領域、と。それを知らない人達がバッシングを。何事も、それその物の本質、知識、知恵、経験の乏しい人に限って、的外れの文句を言う。この時に一緒に登り、残り400mで別れ、頂上に挑戦したその男性は、他のベースキャンプに助けられ、命だけは助かったが、凍傷で指を切断したと。野口健さんは『あの時の撤退は正しかった』と、後におっしゃってた。そして、25歳の時、3度目の挑戦でエベレストを制覇。失敗は、失敗しない為の教訓に」と。








親の通称は、モンスターペアレント(理不尽文句言い)、ヘリコプターペアレント(付き纏い)、毒親(虐待、罵倒、給料の横取り)と移り変わっていったが、子供は移り変わる通称(名称)、何か、あったかな。

2021-09-21 16:07:09 | 法話

檀家の爺様が「住職よ、『親ガチャ』論争、知ってるか。どう思うや」と。「子供は親を選べん、に対し、親も子供を選べん、と反論を。が、この論争は、親が少し不利かな。子供は生まれたと同時に『これが親』と。が、親は、自分が育てた結果の子供にて。まあ、この論争の大半は、通常の親子喧嘩。大した話では」と。

【追伸】
この檀家爺様に「芥川龍之介さんの『河童』では、生まれてくる決定権は、赤ちゃんの方にあるとか。河童のお父さんが、河童のお母さんのお腹の中の赤ちゃんに話し掛けて『生まれてきたいか、生まれてきたくないか』を聞くらしい。すると、赤ちゃんが『お父さん、あなたの生き様を見ておると、私もそうなる可能性があると思ったら、生まれてきたくない』と。先に生まれてきた者(親)の責任の重さを追求した作品かな」と。まあ、しかし、街の中に置いてある『ガチャ、ガチャ』になぞらえて『親ガチャ』とは、ね。運を天に任すので言えば『上司ガチャ』や『貧富ガチャ』など、何にでも『〇〇ガチャ』と表現出来そうだね。