イエス・キリストは弟子たちに、ご自身が「裏切られて人々の手に渡され、そして殺され、「三日目によみがえらされる」ことを予告れました。そのためイエスの弟子たちは「非常に悲しんだ」ことが記されていました(マタイ17:22,23)。次にイエスは、税を納めることに関して、シモン(ペテロ)に質問し、ペテロが正しい答えを見い出すように教えた場面が、マタイの福音書に次のように書き記されています。イエスの教え方を学ぶことができます。
「彼ら(イエスと弟子たち)がカぺルナウムに着いたのち、二ドラクマ税を徴収する人たちがペテロに近づいて、「あなた方の教師(イエス)はニドラクマ税を払わないのですか」と言った。彼(ペテロ)は、「払います」と言った。しかし、彼(ペテロ)が家に入ると、イエスは彼より先にこう言われた。「シモン(ペテロ)よ、あなたはどう考えますか。地の王たちは租税や人頭税をだれから受け取っていますか。自分の子たちからですか、それともよその人たちからですか」。彼(ペテロ)が、「よその人たちからです」と言うと、イエスはこう言われた。「そうであれば、子たちは税を課されていないのです」。しかし、彼ら(収税人たち)をつまずかせないために、あなたは海に行き、釣り針を投じて、最初に上がる魚を取なさい。その口を開けば、あなたはスタテル硬貨一つを見つけるでしょう。それを取って、わたしとあなたのために彼ら(収税人たち)に与えなさい」(マタイ17:24~27)。
収税人がペテロに近づき、イエス・キリストは「ニドラクマ税を払わないのですか」と言った時、ペテロはすぐに「払います」と、収税人に答えました。しかし、このペテロの収税人に対する返事は正しくありませんでした。それで、イエスはペテロが家に春とすぐに、正しい答えを伝えるのではなく、ペテロに「あなたはどう思いますか」と質問をされました。これは、ペテロ自らが正しい答えを導き出すことができるように、思考を促す質問でした。ペテロはイエスの質問に対して、「よその人たちからです」と正しい答えを導き出しました。そうであれば、イエスは人頭税を払う必要はありませんでした。イエスの父エホバは宇宙の王であり最高の主権者、しかも神殿で崇拝される方なのですから、実際、神殿のための税金を払うべき法的要求は、神エホバの子イエスには課されていませんでした。しかし、イエスは収税人をつまずかせないために、税を納めるための備えを奇跡的な方法で行われました。イエスは神エホバの子供でありながら、謙遜で柔軟な対応をされました。
今日の紹介の聖句から分かります通りに、イエスはペテロが誤った回答・返事をした場合に、思考力を働かせ、正しい答えを見い出すことができるように質問をされました。私たちもイエスが行われた方法で、他の人の考えや意向を確かめる時や、自ら正しい答えを導き出せるように、その人に適切な質問をすることができます。偉大な教え手イエスから多くの事を学べます。
トントンと 昔ながらの きゅうり切り 今日の一句
小雨に濡れた生垣の「アベリア」