詩編６９編１３節～２４節には、エホバ神のご意志を行なわない敵から、ダビデが辱められ、そしられる中で、エホバ神に助けを求める祈りの言葉が記されていました。敵によるいわれなきそしりによって、ダビデの心は深く傷付きましたが、それでも落胆することなく、エホバ神に依り頼み、「彼らの上にあなた（エホバ）の糾弾を注いでください」と祈っています（詩編６９：２０、２４）。私たちも悪に対して毅然と立ち向かい、エホバ神に処断を祈り求めることができます。今日紹介する詩編２５節～３６節には、引き続きダビデの敵に対する糾弾を願い求める祈りの言葉が記されています。さらにダビデはエホバ神に苦悩と心の痛みがあることを訴え、エホバ神の「み名を賛美し、感謝をもって神を大いなるものとすることを誓っています（詩編６９：２９、３０）。さらに、エホバ神は貧しい者たちの祈りの言葉を聴いてくださっている、保証の言葉も記されています（詩編６９：３３）。
詩編６９編２５節～３６節には次のように記されています。あなたご自身はみ言葉の中からどのような宝を見いだされるでしょうか。
「２５ 壁で囲まれた彼らの宿営が荒廃させられるように。
彼らの天幕にだれも住む者が
いなくなりますように。
２６ あなたが打った者を彼らは追跡したからです。
あなたに刺し通された者たちの痛みを
彼らは詳しく話すのです。
２７ 彼らのとがにとがを加えてください。
彼らがあなたの義のうちに入ることが
ありませんように。
２８ 彼らが生ける者たちの書からぬぐい去られるように。
彼らが義なる者たちと共に
書き込まれることがありませんように。
２９ しかし、わたしは苦悩と痛みがあります。
神（エホバ）よ、あなたの救いが
わたしを保護
するものとなりますように。
３０ わたしは歌をもって神（エホバ）のみ名を賛美し、
感謝をもって神を大いなるものと
します。
３１ これもまた、雄牛よりも、
角のある、ひづめの分かれた若い雄牛よりも
エホバに喜ばれることなのです。
３２ 柔和な者たちは必ずそれを見て、
歓びます。
神（エホバ）を求めている者たちよ、
あなた方の心も生きつづけるように。
３３ エホバは貧しい者たちの言葉を
聴いておられ、
ご自分の捕われ人を決して
さげすまれないからだ。
３４ 天と地が神（エホバ）を賛美するように。
海とその中で動き回るすべてのものも。
３５ 神ご自身がシオンを救い、
ユダの諸都市を建てられるからだ。
彼らは必ずそこに住み、
それを所有するであろう。
３６ そして、その僕たちの子孫が
それを受け継ぎ、
そのみ名（エホバ）を愛する者たちが
そこに住む者となる」（詩編６９：２５～３６）。
上の聖句に示されている通り、神エホバのみ名を賛美し、感謝をもって神エホバを大いなるものとするなら、エホバに喜ばれることになり、柔和な者たちもその状態を見て歓ぶことが記されています（詩編６９：３０～３２）。イエス・キリストは有名な山上の垂訓の始まりの言葉の中で、「温和（柔和）な気質の人たちは幸いです。その人たちは地を受け継ぐからです」と保証されています（マタイ５：５）。温和（柔和）な者たちは、義の宿る地上の楽園に残され、永遠に亘って無上の歓びの祝福を受けるのです（詩編３７：１１．ペテロ第二３：１０～１３）。そのように祝福を受けるは温和（柔和）な気質の人たちは「エホバのみ名を愛する者たち」です（詩編６９：３６）。あなたもエホバのみ名を愛する温和な気質の人のお一人であれば幸いです。
末枯れの 陽を浴び道辺 座り見る 今日の一句
ご近所の庭の「バラ」
