詩編81編1節~9節は、「あなた方はわたしたちの力である神(エホバ)に向かって喜び叫べ」という言葉で始まっていました(詩編81:1)。さらに、神エホバは、「聞け、わたしの民よ、わたし(エホバ)はあなたを責める証しをしよう」と記されていました(詩編81:8)。エホバ神との契約下にあったイスラエルの民は、なぜそのように神エホバから「あなたを責める証しをしよう」と言われたのでしょうか。その答えは今日紹介する詩編81編10節~16節に記されています。契約下にあった神エホバの民は、エホバの声に「聴き従わず、イスラエルは進んで従う気持ちをわたし(エホバ)に示さなかった」のです(詩編81:11)。民は「心の強情の赴くままに」、「自分の計り事によって歩んで行った」のです(詩編81:13)。契約下のイスラエルの民は、いつでも神エホバに依り頼むことを怠り、感謝と信仰の欠如を示したのです。
今日紹介する詩編81編10節~16節には次のように記されています。皆様方はみ言葉からどのような教訓を学ばれるでしょうか。
「10 わたし、エホバは、あなたの神であり、
エジプトの地からあなたを連れ上る者である。
あなたの口を広く開けよ。
わたしはそれを満たすであろう。
11 しかし、わたし(エホバ)の民は私の声に
聴き従わず、
イスラエルは進んで従う気持ちを
わたしに示さなかった。
12 それで、わたしは彼らをその心の強情さの
赴くままにさせた。
彼らは自分の計り事によって
歩んで行った。
13 ああ、わたしの民がわたしに聞き従うなら!
ああ、イスラエルがわたしの道を
歩むなら!
14 わたしは彼らに適する者たちを
容易に従え、
彼らに敵対する者たちにわたしの手を
向けるものを。
15 エホバを激しく憎む者たちはというと、
彼らはへつらいながらもそのもとに来る。
彼らの時は定めのない時に
至るものとなる。
16 そして、神(エホバ)は小麦の脂肪で
彼を養いつづけ、
わたしは岩の中から蜜を取り出して
あなたを満ちたらせるであろう」(詩編81:10~16)。
上の聖句に示されている通り、神エホバとの契約下のイスラエルの民は、エジプトから救出されたエホバの力も忘れ、神エホバの「声に聴き従わず」、「進んで従う気持ちを」神エホバに示さなかったのです(詩編81:11)。しかも、民は「心の強情さの赴くまま」、「自分の計り事」、つまり、神エホバに依り頼むのではなく、不完全な人間の考えを優先し歩む愚かなことをしたのです(詩編81:12.箴言3:5~7)。神エホバは、不実な振る舞いと「心の強情な者」を嫌われます。神エホバは、エホバの民が神エホバに「聞き従い」、エホバの教えの「道を歩むなら」、民の敵たちから保護することを明言しておられます(詩編81:12,14)。神エホバの教えに従い、悔い改めてエホバ神のもとに帰る者には、よいものを与え、満ち足りようにすることを言明されています(詩編81:15,16)。ですから、そのような救いの力である神エホバに向かって喜び叫び、調べを奏でる必要があるのです(詩編81:1,2)。神エホバは善良な神であり、依り頼む者たちの歩む道筋を真っ直ぐにしてくださるのです(箴言3:5,6)。あなたも、あなたの神エホバに依り頼む方であれば幸いです。
北風の 強まる街に 灯のともる 今日の一句
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