マタイの福音書には、イエスは家から家を巡り、諸会堂でも神の王国の良いたよりを宣明し、あらゆる疾患あらゆる病を治されたことが記されています(マタイ4:23)。ルカの福音書にもイエスの行った奇跡の業が記されています。イエスは、シモンペテロのしゅうとめの高熱を治された後(ルカ4:38,39)、さまざまな疾患の者をたちを治し、悪霊につかれた人から悪霊を追い出し治されたことが次のように記されています。
「しかし、日が沈みかけたころ、さまざまな疾患で病む者たちをかかえる人々がみな、その病人たちを彼(イエス)のもとに連れて来た。イエスはそのひとりひとりの上に手を置いて、彼らを治されるのであった。悪霊たちもまた、叫び声を上げ、「あなた(イエス)は神の子です」と言いながら、(悪霊につかれた)多くの者から出て来るのであった。しかしイエスは、彼ら(悪霊たち)を叱りつけ、語ることを許そうとはされなかった。イエスがキリストであることを彼ら(悪霊たち)が知っていたからである」(ルカ4:40,41)。
イエスは日暮れになっても、働き続けられました。さまざまな疾患で病む者たちが、イエスのもとに連れて来られると、イエスは優しく、そうした病気の人たち、ひとりひとりの頭の上に手を置き、その病をたちどころに治されました。また悪霊にとりつかれた人の悪霊も追い出し、治されました。
上の聖句に記されている通り、悪霊たちは、イエスが神エホバから特別に任務が与えられたキリストであることを、知っていたことが記されています。しかし、当時の宗教指導者のパリサイ派の人たちは、イエスの数多くの奇跡の業を見聞きしても、イエスをキリストと認めることをせず、盲目の案内人、偽善者、人殺しの悪魔サタンの子孫であることを明らかにしました(マタイ23:13~33.ヨハネ8:44,45)。
イエスの行った奇跡の業は、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書に記されているので、誰でも調べることができるにも関わらず、現在も、イエス・キリストを神エホバの子として認めない人々が大勢います。当時のパリサイ派の人たちと同様の行動を取る人たちから注意深く離れていたいものです。
氷宇治 懐かしき味 広がりぬ 今日の一句
道辺に咲いている「赤のサルスベリ」