広島と長崎に原爆が投下され、多くの犠牲者が出てから早くも73年の年月が流れました。その間、多くの方々の貴い平和の祈りが捧げられて来ました。幸いにも日本はこの73年間、戦火を免れて来ましたが、世界では絶えず悲惨な戦争が繰り広げられて来ました。現在もなおシリアでは内戦が続き、愛する家族や幼子の命が奪われ、多くの避難民が生じる中で、平和を求める祈願が続けられています。平和を求める願いに応じ、この事物の体制下の諸政府は果たして戦争を根絶することができるでしょうか。偉大な創造者エホバ神は、長い間の誠実な人々の平和の祈りをお聞きくださり、どうなさるのでしょうか。
長い間平和を希求され、平和を求める祈りを捧げて来られた方々は、決して悲嘆をしないでくだされば幸いです。この事物の体制下の諸政府は、地上から戦争を根絶し、真の平和をもたらすことは出来ません(ヨハネ第一5:19参照)。しかも、それらの諸政府には戦争をたくらむ集団も存在しますが、神エホバの約束によって間もなく神の王国が真の平和を回復する保証をして下さっています(ペテロ第二3:10~13.啓示21:4.イザヤ55:8~11)。み言葉聖書は、神の王国によってこの地上に義の宿る楽園、真の平和を回復することをどのように明らかにされているのでしょうか。聖書には次のように記されています。
1.神エホバのご意志を行わない邪悪な者たちを地から断ち滅ぼすと宣言されています(箴言2:21,22)。
2.聖書は、英米世界強国の終わりの時は世界の政治、経済体制は「鉄と粘土」であり、つまり、強い者と弱い者に分離され、一体となることない世界情勢となった中で、この事物の体制(人間が人間を支配する体制)を神の王国が打ち砕き、永遠に続く神の王国が打ち立てられることを予告しています(ダニエル2:32~45)。このダニエルの予告通り、EUが「鉄と粘土」のように分離が始まり、アメリカのトランプ大統領の出現によって、世界貿易戦争という形で、「鉄と粘土」の政治、経済情勢が顕著になり、ダニエルの預言が成就して来ています。
3.聖書の「終わりの日には対処しにくい危機の時代」になる、と予告されていたことが成就し、さらに、邪悪な者とかたり(騙り)を働く者はますます悪に進む預言も成就しています(テモテ第二3:1~5;16)。
4.神エホバは、環境破壊を進める者たちを破滅に至らせると断言しておられます。現在環境破壊は進み、異常気象が生じる事態となっています(啓示11:18)。また、イエスはこの事物の体制の終結のしるしの中で「恐ろしいことや天からの大いなるしるしがる」と、予告されましたが、地震の頻発や自然災害、また豪雨が頻発し、預言が成就してきています(ルカ21:11)。
5.イエスの大預言の中で、1914年から始まる事物の体制の終結の前に生じる複合的なしるしがすべてその通り成就して来ています(マタイ24:3~14)。その大預言の言葉の中で、「神の王国の良いたよりの真理が証しのために全地で宣べ伝えられ、それからこの事物の体制の終わりが来る」と、教えられたとおり、現在世界中の240の国や地域で、この事が行われ、間もなく事物の体制の終わりを迎えることが分ります(マタイ24:14)。
こうしたみ言葉の預言の成就から、神の王国がこの地上に新しい義の宿る社会、地上の楽園を回復することが分ります(ペテロ第二3:10~13)。では、地上に神の王国が義の宿る楽園が回復すると、なぜ戦争やテロが根絶されているのでしょうか。
「愛と平和の神エホバ」は、み言葉を通して、神の民は戦いの道具を平和の道具に打ち変え、もはや戦いも学ばない、ことを予告し、現在でも真のクリスチャンたちによって、この言葉が成就しています(コリント第二13:11.ヨハネ第一4:8.イザヤ2:4)。加えて神エホバは、次の言葉で保証されています。「また神(エホバ)は彼ら(神エホバのご意志を守り行なった人々・エホバの証人)の目から(悲しみの)すべての涙を拭い去ってくださり、もはや死はなく、嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のもの(この事物の体制で味わった苦しみや悲しみ)は過ぎ去ったのである」(啓示21:4)。この聖句で保証されている通り、不公正、貧困、食糧不足、病気、高齢化、死、戦争やテロ等々は過去のものとなり、永遠の命を享受できるのです。その時は、私たちが歓呼する時となります。
ですから、引き続き平和を祈願し、エホバのご意志を守り行ない、神の王国の希望に堅く立つ方々は幸いです(マタイ5:9;6:33;7:21)。
人住まぬ 庭に満開 百合の花 今日の一句
爽やかな「テッポウユリ」