「しんぶん赤旗」17日付は、米海兵隊文書で、「オスプレイの東・北富士演習場での訓練拡大」が明記されていることを報じました。
同記事は、「米海兵隊太平洋基地司令部が昨年まとめた『2025戦略展望』に、在沖縄海兵隊などによる両演習場の『利用の維持・拡大』を明記していることが分かりました。 オスプレイによる両演習場利用が常態化する危険を改めて示しています」
「同『戦略展望』は、ハワイの演習場とあわせて自衛隊の両演習場への『利用の維持・拡大』を掲げています。 米海兵隊はこれまでも両(演習場で)実弾演習などを繰り返してきました。 文書はオスプレイそれ自身についても『キャンプ富士での将来の使用の効用を確認する』方針を示しています」
「米国がオスプレイの沖縄・普天間基地配備にあたって一昨年発表した『環境レビュー』は、オスプレイの本土展開を掲げ、その拠点の一つとして、キャンプ富士を明記しています」
「防衛省は8日、この『環境レビュー』を根拠にオスプレイが東富士、北富士両演習場を使うのは『今回だけでない』として、今後も演習が常態化することを日本共産党の小越智子山梨県議に説明しています」
東・北富士演習場を使ってのオスプレイの訓練が「常態化」することになれば、補給・給油、整備・修理等の拠点として、厚木基地が使用される危険性が高まることは必至です。
「読売」8月14日付は、「オスプレイ整備本州誘致へ」の見出しで、次の記事を掲載しました。
「政府が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に所属する海兵隊輸送機『MV22オスプレイ』の定期整備拠点を本州に誘致する方針を決めたことがわかった。 複数の政府関係者が13日、明らかにした」
「普天間飛行場のオスプレイは12年に配備が始まり、現在24機が所属している。 日常的な点検とは別に、3年に1回程度、分解を伴う本格的な整備が必要だが、北東アジアにオスプレイの整備拠点がないため、米軍は今年秋にも国際入札を行い、整備を行う企業を決める方針だ」
「整備拠点は沖縄県外として、本州の在日米軍基地に併設させる案や、敷地に余裕のある関東地方の自衛隊駐屯地を使う案が出ている。 陸自がオスプレイを配備する予定の佐賀空港(佐賀市)は、施設整備が入札に間に合わず対象から外した」
「防衛省はすでに、米軍機の整備実績がある日本飛行機(本社・横浜市)など複数の民間企業と具体的な協議に入っている」
本格的な整備施設もないままに、オスプレイが配備され、日本全土で激しい、危険な訓練が行われていることに改めて怒りを覚えました。 13~14年にも「クラスA」事故が繰り返されています。(「しんぶん赤旗」17日付) 日本での「クラスA]事故の危険性が高まっていることを真剣に考えなければならない状況にあるように思います。
同時に、「読売」紙の報道から、厚木基地がかなり有力視されていることは明らかです。
7月に、厚木基地の新司令官に着任したジョン・ブッシー大佐は、厚木基地の役割について、「海軍の使命の中でも比類無い独特のもの」と空母艦載機の拠点基地を変えるつもりがないことを強調しています。
その厚木基地が、海兵隊のオスプレイの補給・給油、整備拠点に大改造される危険性が高まってきています。 空母艦載機が、欠陥機オスプレイが飛び交う恐ろしい危険な事態が想像されます。
沖縄と強く連帯し、日本からオスプレイを撤去させる一大県民運動、首都圏規模の運動に発展させるために、今日を新たなたたかいの出発にしたいと思います。