8月30日党本部で、不破哲三社会科学研究所所長が、「労働運動の活動家として、『資本論』をどう読むか」をテーマに講演したことが、9月1日付、「しんぶん赤旗」で報じられていました。 全文の「赤旗」紙や「前衛」誌での掲載を期待したいと思います。
講演を聞いた、30代の女性の感想が紹介されています。
「未来社会論で、『自由の国』と『必然の国』の話が印象的でした。 日々の活動に追われてしまいがちですが、今回のような”大きな話”を聞くことができて刺激になりました」
若い世代にとっては、「未来社会論」は大変大きな意味があると感じています。 これからの数十年をどんな展望をもって活動するのか、自分自身の活動を振り返っても実感させられます。
不破さんは、「マルクスが資本主義社会の変革における労働者階級の歴史的使命の解明に特別の重点をおいたことに、注目する必要があると語り」、そこでは3つの『必然性』が重要と指摘しました。
「第1は、労働者とその家族の生活と生存をまもるための階級闘争の必然性」
「第2は、新社会建設の主体に成長する必然性」
「第3は、社会変革の闘士になる必然性」
です。 不破さんは、「第3の必然性」について、次のように解明しました。
「マルクスは第7編の『資本主義的蓄積の一般的法則』の章全体をこの問題にあてました。 資本主義は、恐慌の時や技術革新の時など、労働者を市場に投げだして大量の失業者からなる『産業予備軍』をたえず生み出します。 社会全体に貧困と抑圧が広がる根源はここにあります。 その根本的は打開のためには、労働者階級は、資本主義の枠内での闘争にとどまらず、資本主義そのものの変革にすすまざるをえないのです」
この3カ月あまり、一人の30代前半の青年と大会決定や志位さんの「綱領教室」のテープを活用しながら、学習を続けていますが、若い世代と共に学び合う喜びを感じています。