舘野鉄工所米軍機墜落50周年慰霊祭が、今日午前10時半から、墜落事故現場近くの大和市上草柳コミニュティセンターで開かれ、市内外から100名以上が参加しました。
今回の慰霊祭には、舘野さんの4男のご子息が参加され、事故当時の生々しい記憶の一端を語ってくれました。 そして、舘野さん(10年前に死亡)の奥さんは今年95歳を迎え特養ホームで暮らしていることなども報告していただきました。
それは、新聞記事だけでは知ることができない、残酷な実態でした。
また、舘野さんの裁判を支える活動に携わった画家の田島征三さんの話にも参加者は思いを新たにしていました。
故舘野正盛さんの生前の「悲歌」を紹介します。 歌碑は舘野さんの菩提寺 鶴見・総持寺の墓前にあります。
-吾子三人、ジェット機墜落の犠牲となりてー
人の此の世に生まれ来て
地上に行くる歓びを
みたりの吾子の手をつなぎ
歌ひ讃ふる折こそあれ
魔風の狂うジェット機の
若きいのちをあなむざん
翼にかけて散らしけり
年数 幸男 和之 よ
聞け父母は妹弟は泣きぬれて
声のかぎりに叫ぶべし
人の住むべきこの地上
阿鼻の地獄と化せし今
人は何処に住まふべき
人は何処に住むべきぞ
今後は、11月14日(金)の「舘野鉄工所墜落事故50周年市民のつどい」の取り組みが本格化します。 「祈念講演」として神田香織さんの講談「哀しみの母子像」の上演を予定しています。