日本共産党は、今月2日~3日、総選挙の結果を総括し、教訓と課題を明らかにし、次の国政選挙、統一地方選及び当面する国民の要求実現へ向けた方針を決定するための第3回中央委員会総会を開催しました。
総会は、志位委員長の報告、中央委員の発言・討論そして討論のまとめとしての「結語」を全員一致で採択されました。 志位委員長の「結語」も「しんぶん赤旗」に掲載されていますので、読者の方はお読みいただいていると思います。
「結語」で、私が学んだことは、いくつかありましすが、統一戦線に関わって、新たな認識を得たことは、特に、次のことです。
「2016年参院選では、野党共闘は1人区に限定されましたが、総選挙では、参院選では複数定数区だった都道府県も含めて共闘が取り組まれました。参院選と総選挙の2つの国政選挙で、全国すべての都道府県で共闘を経験したことになります」
「これはわが党にとって重要な意義をもつ経験であります。討論では『共闘の取り組みを通じて党全体が鍛えられた』との発言がありました。 共闘ということになりますと、他の政党と交渉する力が必要です。 市民団体のみなさんと協力する力も必要です」
「そういう力を全党が2つのたたかいを通じてつけ、鍛えられつつある。 このことは、民主連合政府をになう党への発展を展望しても、重要な前進の一歩だと思います」
さらに、「結語」は、「この間の2回の国政選挙で野党共闘に取り組むなかで、わが党も支援して勝利をかちとった他党・他会派の国会議員は、衆院では小選挙区で勝利した32人と比例代表で『復活当選』した23人の合計55人、参院では1人区の11人です。くわえて13年参院選で勝利した糸数慶子さん。合計67人になります」
「野党統一候補で勝利した衆院議員から『これからは私を使って下さい』と言われたということも述べられました。 中央としても努力していきますが、それぞれの地域で、協力・共闘の関係の発展にぜひ努力していただきたいと思います。共通の課題での共同のたたかいを大いにすすめる。 国政選挙でさらなる共闘の発展のための協力をすすめる。 日常的に連携・協力した取り組みをすすめようではありませんか」
神奈川県下、湘南地区でも、総選挙は、様々な取り組みが行われ、党としは、どの経験もはじめてのものだったと思います。
湘南地区の担当小選挙区は、12区(藤沢市・寒川町)、13区(大和市、綾瀬市、座間市、海老名市)、15区(茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、二宮町)です。選挙戦は、12区では立憲民主党の阿部さん=当選、13区は日本共産党の岡崎さん、15区では社民党の佐々木さんが市民と野党の統一候補としてたたかいました。 三選挙区ともそれぞれの特徴のあるたたかいになったと思います。
この経験と教訓を、今後の国政選挙にどう活かすか。 相談し、討論しながら発展させていきたいと思います。また、統一地方選へ向けても、首長選挙をはじめどんな、協力・共闘が可能なのか、探究していきたいと思います。
注:日本共産党の中央委員会総会について
日本共産党の規約は、第21条で、「党大会からつぎの党大会までの指導機関は中央委員会である」として諸任務を規定しています。第22条では、「中央委員会総会は、1年に2回以上ひらく。中央委員の3分の1以上の要求があったときは、中央委員会総会をひらかなければならない」
第23条では、「中央委員会は、中央委員会幹部会委員と幹部会委員長、幹部会副委員長、書記局長を選出する」などを規定しています。 現在、幹部会委員長には志位和夫さん、書記局長には小池晃さんが選出されています。
中央委員会の回数は、党大会から党大会までに開かれた総会の回数です。今回は今年1月に開かれた第27回党大会期の3回目の総会ということになります。
今大会期の中央委員は、164人、准中央委員は50人です。准中央委員は、「評議権をもって出席しています」