「しんぶん赤旗」日曜版、新春合併号(2017年12月31日・2018年1月7日)には、浜 矩子 同志社大学大学院教授と志位和夫委員長の対談が5ページわたって掲載されています。 読者以外の方にも是非お読みいただきたいと思います。
2人の対談の中で、主に浜さんの発言を私の主観で紹介したいと思います。 浜さんは、大和にも「9条の会」の講演で2回ほど来られ、話を聞いたことがあり、「しんぶん赤旗」やテレビのコメンテーターとしての発言などにも注目してきました。
[市民と野党の共闘について]
「浜 総選挙では安倍政権を追い込みましたね。 多くのメディアは『自公勢力の圧勝』と報じましたが、不正確です。『市民と立憲野党の共闘』から、立憲民主党が生まれたことも貴重です。彼らが野党第1党になり空気が変わりました。 共産党の尽力で共闘体制ができたおかけです」
「浜 自分のところはさておき、市民連合が『闇の軍団』=安倍自公政権と対峙することに全精力をあげてくれたことはとてもよかったです」
「志位 そう評価していただきますと心強い限りで、感謝いたします」
「浜 あの安保法制のときに起きた動きが今、ぐっと広がっていますよね。 『21世紀型市民革命』が起きているとつくづく思います。 市民という言葉が持っている響きを体現した運動が全国津々浦々で、9条の会だとか実にたくさんあり、艱難辛苦の中、生き生きと活動されています」
「浜 この間の展開は”状況は変わるんだ”ということをはっきりしめしていますよね。 良識ある人ほど『この閉塞的な現状は変わらないのでは』と思いがちですが、状況は変えられる。不可能は可能になる。 奇跡は起こる。その一端を目の当たりにしているといっても過言ではないと思うんです」
「志位 共闘では、お互いに違いがあって当たり前です。 しかし、たたかう中で、違いを違いと認め合い、一致点で強力する。相手をリスペクト(尊重)する精神ーおおらかな精神でやっていけば、前途は開けてくると思っています」
「浜 『おおらか』というのは、すごく良い言葉ですね。 トランプさんも安倍さんも、おおらかじゃない(笑)。 おおらかにお互いを認め合えるということは、ゆとりがあるということ。 おとなだということでもあります。 よい意味で、強き者たちです。 一方、闇の軍団は基本的に臆病者の集団。怖くてしょうがないから、抑えにかかる。 ある意味ではかわいそうな人たちです。 奇跡を担われているみなさんは、あらゆる場面でたくさんの奇跡を起こしていただきたいと思っています」