この海馬之玄関ブログは「難解」で有名らしいです。あるブログ友に言わせれば「できるだけ多くの人をブログから遠ざけるための見事なサンプル集」とか。一文にもならないとはいえ、でも、それなりの時間とお金とエネルギーを投入している以上、必ずしも(笑)そんな気ではないのですけれどもね・・・。と、そんなこのブログの貴重な読者の方から「KABUの考える保守主義のイメージを手っ取り早く(爆)理解するための<副読 . . . 本文を読む
【解題】五年半前の記事(2006年2月26日付けで、姉妹ブログ、オピニオン系のYahoo版海馬之玄関に掲載した記事)、自家原稿転載です。昨日、「オウム事件の裁判」がすべて終結したことを俎上に載せて、「真相の解明が完全になされたわけではない段階で、オウム事件を<終結>させてよいものか」等々の、コメントが新聞・TVにまま見られる現状を見聞きして、それに対する批判として再掲しようと思いま . . . 本文を読む
SoftBank HAWKS
Among the 12 professional baseball teams in Japan, Fukuoka SoftBank HAWKS is the only team based in Kyushu. Their home stadium is Yahoo! Dome. They won the tournament in the Pacific L . . . 本文を読む
◆解釈の地平と間主観性
・開かれた構造としてのテクストとテクストの公共的存在性
テクストの解釈とは、ディルタイの主張を私なりに要約すれば、
芸術作品の中に表現されているものは、小説家の具体的な体験そのものではない。確かに、そのような小説家の個人的な経験が作品の素材になっている場合が少なくないとしても、他者たる<読者>にとっては、そのようなテクスト外の事柄は作品の意味とは位相を異にするもの . . . 本文を読む
・異質性の諸相
他方、(乙)の異質性については、まず間違いなくクリスティー作品は、良質の「英国情報ガイドブック」でもありましょう。
少し古いにせよ、例えば、陪審制を始め、法曹の専門教育を受けてはいない退役大佐等々の地方の名士が、(訴訟案件数で言えば過半を優に超える案件を裁く)治安判事(magistrate)を務める社会的慣習や、変死や変死の疑いのある事例については、正式な裁判の前に検死審問( . . . 本文を読む
◆クリスティー作品の魅力の源泉-予備的考究
では、クリスティー作品の魅力の源泉は何か? クリスティー財団の理事長でアガサ・クリスティーの娘ロザリンドの息子である1943年生まれのマシュー・プリチャード氏は、『スタイルズ荘の怪事件:The Mysterious Affair at Styles』(1920)と『牧師館の殺人:The Murder at the Vicarage』(1930)の日本 . . . 本文を読む
アガサ・クリスティー(Dame Agatha Christie , DBE; 1890年9月15日 - 1976年1月12日)は、言うまでもなく「ミステリーの女王」。その作品評論や伝記の類は枚挙に暇がないほど。よって、本稿は、屋上屋を架す愚は避け、クリスティー作品を読むことから21世紀の日本の読者が得ている<愉悦>の正体という現象に絞って随想するものです。而して、「オタク」の域に入ったクリスティー . . . 本文を読む
明治維新の半世紀以上前に「カレー粉」は発明されており、また、日本海軍の定番メニューになる以前から、(君臣一体、官民一体、坂の上の雲を急追する文明開化期の)日本でも、ハイカラな「洋食屋」さんではカレーを食することはできました(ちなみに、「西洋文化のショーウィンドー:欧米社会の「使用価値の体系」の展示即売所」としてのデパートに食堂が併設されるようになるのは、大正末期から昭和初期のことで . . . 本文を読む
ご存知のように、日本のカレーは、英国海軍式の「カレー粉:curry powder」の導入に始まるとされています。そして、カレー粉を小麦粉で固めた「カレールー:curry roux」の<発明>により、就中、日本海軍におけるその普及改良によって、日本のカレーは「日本式カレー」としてその独自の歩みを始めた、とも。でも、カレーの本場はインドではないの? 畢竟、日本式カレーを含む広い意味のブリティッシュ . . . 本文を読む
TPP協定締結の是非を巡って、外交評論家の岡本行夫氏が「条約の締結は内閣の専属的権限」であると述べられた由。この主張は正しいのでしょうか? そもそも、「条約の締結は内閣の専属的権限」とはどのような意味なのか。そして、この命題の真偽によって日本の政治は、各々どんな色彩をおびることになるのでしょうか。本稿は、岡本氏の発言を導きの糸として、憲法基礎論(憲法の概念論・憲法解釈方法論・憲法の価値論・憲法の現 . . . 本文を読む