曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

アオスジアゲハ 蛹化

2011年08月27日 | アオスジアゲハ

今日の空

夏空が戻って来ました。

 


 

 25日の夜遅く帰って来た時にはアオスジアゲハは前蛹になっていました。そして昨日アオスジアゲハの幼虫AとBが何とか蛹になりました。幼虫Aは私がちょっと外したすきに蛹になっていましたが幼虫Bはお昼頃蛹化の前兆が始まったのですがなかなか脱皮ができず相当長い時間のたうちまわっていました。そばで私は「頑張れ、頑張れ」と応援していたのですが前兆が始まって約一時間が過ぎもうだめかもしれないと半ば諦めて食事に行きました。でも、食事の後戻ってみるとちょうど脱皮が出来た所でした。よく頑張ったなと褒めてやりたい気持ちでした。

その後少し時間が経つと蛹の側面に黒い斑点が現れてきました。特に難産だったBの方は黒い斑点が4個くらい現れてがっかりしました。この黒い斑点はたぶん寄生蜂の幼虫が孵化したのだと思います。この蛹はやがて寄生蜂に体の内部を食われて死んでしまいます。Aの方は最初きれいだったのでこちらは助かったのかと思っていたらこちらの蛹にも黒い斑点が現れてきました。あんなに長い間餌を撮って来て飼育したのに誠に残念です。

幼虫Cが終齢でまだ残っていますのでこの幼虫だけでも無事に蝶になってほしいものです。自然界ではいろんな動物や植物が食べたり食べられたりしながら厳しく生きているのですね。寄生蜂は蝶の幼虫を食べないと生きては行けません。


 アオスジアゲハの蛹化


この様な状態を前蛹といいます。口から出した糸で体を葉に固定してもう動くことはできません。


幼虫最後の脱皮をして蛹に変貌します。その後順調に行けば10日から2週間くらいで蝶になります。

 


Bは自分の作った固定糸から外れてしまったのでこの様に葉を横にしてあるのです。この状態から蛹になるのにすごく難儀しました。

 

 

 


8月27日

アオスジアゲハA

アオスジアゲハB

 

黒い斑点がはっきりしてきました。この二匹は寄生蜂のため多分蝶にはなれないで死んでしまうでしょう。


アオスジアゲハ C

8月27日

この幼虫だけでも無事に行って欲しいですね。

 

比較のため今日撮って来たモンキアゲハの幼虫をお見せしましょう。


カラスザンショウの葉に付いていました。今時分は寄生蜂がたくさん飛びまわっているので見つかったらお終いです。

 


 

本日の蝶 (深山)


キマダラセセリ

 


チャバネセセリ

 


アオスジアゲハ

2011年05月01日 | アオスジアゲハ

4月の花

 

 

 

 


 

しばらくのご無沙汰でした。

 春はどっとやって来て四月と共にさっと行ってしまうようです。遅れていた桜もはや葉桜、蝶も遅ればせながら出揃ってきました。4月末までに撮った蝶は20数種類ですが私としてはまずまずの出足です。

夏や秋は行くのを惜しむ気持が働きますが春が行くのは惜しんでいる間がないようです。来たるべき季節は春よりも更に夢をかき立てる活力を持っています。これからしばらくの季節は一年の中で最もしのぎよくて美しい時期ではないでしょうか。

今年は東北地方の震災の影響でみんなの気持ちが沈みがちですが、毎日の新聞には復興支援の暖かい記事が沢山載っていてわたしも直接支援は出来ないが自分の仕事を頑張ることが何かの役に立つのではなかろうかと気を引き締めています。

今年は春の柑橘が全滅したので例年より畑の管理に時間を割くことができます。今は毎日柑橘園の植変え作業をやっています。古い品種の樹を引きおこし人気のある新しい品種を植え付けるのです。

また、蝶と大島の自然を中心にブログを再開しますので時々見に寄ってください。

 


蝶の部屋

昨日は早朝よりアオスジアゲハの撮影に2時間も費やしました。

実は、一昨日の夕方遅く家に帰ってみると飼育のアオスジアゲハが羽化していて窓の側に止まっているのを見つけました。夜の撮影は光の設定が難しいので翌朝にすることにしてその日は2・3枚撮ってやめました。
蝶がまだあまり動かないうちにと早起きしてさつえいをはじめました。アオスジアゲハはご存知かもしれませんがアゲハの仲間では飛ぶのが早くて撮影はしにくい方です。好きなように撮れるのはこんな時(羽化直後)しかありません。気が済むまで(数百枚)撮って外に放ってやりました。一部の写真をご紹介します。

一部   アオスジアゲハが蛹になるまで。

昨年の秋 10月3日 無事に蛹になりました。

今年の4月29日長い眠りから覚めて 蝶になりました。下は抜け殻です


二部   いつものように手に載せて遊ぶ

いよいよ お外です。   なんだか少し不安げです。


三部   庭のつつじにのせてみました。

すぐに飛び立つかと思ったのですが、午前中で気温が今一低かったのか飛び立っていったのは10時45分でした。意を決して、春の風に乗って舞い上がって行きました


四部   羽化直後でないとなかなか撮れない細密写真

 

アオスジアゲハの鱗プンはことのほかきれいです。

 

本日の蝶は他にもありますがあまりにも長くなりますのでこの辺で。