曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

もう薄寒桜が咲いています

2015年01月31日 | 日記

今日の花

挿し木の椿


挿し木して3年目

 


挿し木して2年目

椿は挿し木で増やすのは容易です。こんな小さなポットで咲かせることもできます。挿し木をしたその年にでも花が付きます。

 


 一月も終わってしまいましたね。最近なんだかすることが多くて花見に行くことができませんでした。今日の夕方になって「そうだ薄寒桜がきっと咲いているはずだ。」と思いつき薄暗くなってからカメラを抱えて桜を見に行ってきました。教会の薄寒桜は数十輪咲いていて、たぶん数日前に咲き始めたものと思われます。我が家の薄寒桜はほんの少しだけ咲いていました。今年はもっと早いだろうと思っていたのですが平年並みと言ったところでしょうか。今年の初桜は夜桜になってしまいました。

昨日オレンジロードを走ったので私の植えた河津桜の様子を見てきましたがまだ蕾は堅く咲くのは2月の中旬以降のようです。

 


今年初めての花見 薄寒桜

今日は一日中気温が上がらず寒い一日でした。夜桜見物は寒くって・・・・・

今はまだ寒の内、帰り道に寒行の人たちに出会わないかと期待したのですが時間が合わなかったようです。でも立春はもうすぐそこですね。

寒の夜に薄寒桜を喜べり   なんちゃって 

照れまん宗匠お元気ですか? 寒の字が二つ入ってはまずいですよね。

 


今日の蝶

 

ムラサキツバメは今日はどんな格好をしているかなと覗いてみるのが楽しみです。姿勢をしょっちゅう変えます。すぐ近くのみかんの葉にとまっているウラギンシジミは12月の半ばに葉裏にとまって以来微動だにしません。生きているのかなと心配になるくらいです。いつみても同じ姿勢ですから写真に撮っても面白くありません。

一つ心配なのはこの木の近くにジョウビタキがいつもいることです。ムラサキツバメもウラギンシジミも見つからねば良いがと思っています。


1月にしては珍しく暖かい日

2015年01月27日 | 日記

今日の花

挿し木の椿が咲きました。この椿は11月ごろ咲くと白地にピンクの覆輪ですが寒くなって咲く花はこんな色です。

 

 


 今日は暖かい一日でした。最高気温は14度まで上がりみかんの葉にとまって越冬しているムラサキツバメはいつもいるところに昼間にはいませんでした。一月になって飛び回るのは二度目ですが夕方になって気温が下がるとちゃんとまた元の葉に戻っていました。お昼頃椿の花にはミツバチがたくさん来て競って花に潜り込んでいました。この時期には蝶や虫は撮るものが無いのでミツバチでも面白くって沢山の写真を撮りました。

 


椿の花にミツバチ

いかがでしたか? 虫が沢山いるのは気持ち悪いという方もいますね。私は10分くらい椿の側でミツバチを見ていました。

 


玄関わきのキジョランのアサギマダラの幼虫

確かこのキジョランには4匹の幼虫がいるはずなのですが今日はもう1匹の姿が見えません。みんなずいぶん大きくなったでしょう。

 


夕方帰ってきたムラサキツバメシジミ

今日はあちこち飛び回ってきっと楽しかったことでしょう。

 

 


冬の楽しみ 森の中の宝探し

2015年01月25日 | 日記

今日の花

いろんな椿が次々と咲き始めました。

 


 昨日は一日エコツァーでみんなと海と山を楽しみましたが、今日は上関の皇座山で林の中・森の中で冬越ししている蝶の卵や幼虫を探すというとても地味な遊びをして楽しみました。そんなことして何が面白いのと思われるかもしれませんが一種の宝探しなのです。広い山の中・森の中の何処に隠れているのか推測しながら探します。

山ではウラゴマダラシジミの卵を探すことから始めました。ウラゴマダラシジミはイボタノキが食草ですからイボタノキをよく探せば卵が見つかるはずです。イボタノキは比較的背の低い木で林の中では下草的な存在ですのですので探すのは容易な木です。それでも探し始めて今年で3年目になるのにいまだに卵を見つけることができなかったのです。今年こそは意地でも見つけるぞとの意気込みで山に入りました。それに今日は普段いきものの生態調査などを仕事にしているKさんと一緒に山に入ったのでたいそう心強いのです。彼もゴマダラの卵は見たことが無いとのことでしたがこういうものを探すことには慣れている方なので二人で探せばきっと見つかると確信していました。2時間近く二人で探しても見つからず少し自信を無くしそうになったころ「あった」という大きな声に私は彼の所へ飛んでゆきました。1mmにも足りない小さな卵ですがオレンジ色をしていて私の目でもすぐにそれと分かりました。この発見で気が楽になり私もすぐに次を見つけることができました。見つかった卵は3個でしたがそれで十分と思って次のオオムラサキの幼虫を探すことにしました。エノキの根元を数本探しましたが出てくるのはゴマダラチョウばかりでなかなかオオムラサキには出会えません。場所を変えて別の森の中のエノキの根元を探していると彼と私が同時にオオムラサキの幼虫を見つけました。結局そのエノキから二人が2匹づつ見つけたのでそれでオオムラサキ探しはお終いにしました。そして探した卵と幼虫は家で飼育観察をするために連れて帰りました。しばらく空っぽだった飼育部屋が少しにぎやかになってきました。

 


皇座山からの眺め

左に見える陸地が周防大島です。

右側の島が平郡島です。

沖に見えるのは八島

正面の細長い島は上関の長島です。この島に原発を作る計画があります。

手前が下荷内島で山頂に灯台が見えます。一度行ってみたいですねー。向こうの島は上荷内島です

平郡島

展望台です

 


 森の中の探し物

落ち葉の裏に隠れていたテントウムシ

ほとんど空っぽの卵の殻   何の卵でしょうか

 

ウラゴマダラチョウの卵 

イボタの枝にウラゴマの卵が見つかりました。

 

別の木の枝

 

昨年の孵化卵の殻が見つかりました

 


オオムラサキの幼虫探し

森の中のエノキ  中央の木

 

オオムラサキの越冬幼虫

 

ゴマダラチョウの越冬幼虫

ゴマダラチョウとオオムラサキは近い仲間なので幼虫がよく似ています。違いは背中の突起がゴマダラチョウは3対に対してオオムラサキの背中の突起は4対になっています。

宝探しはうまくいきました。


1月24日、周防大島エコツアーが行われました

2015年01月24日 | 日記

 


 本日、心配された冬の天候も幸いに好天に恵まれ周防大島で初めての周防大島エコツァーか行われました。

上の案内パンフレットにあるように周防大島の海域に生息するニホンアワサンゴを午前中に現場で見学して午後は山の自然を観察するという1日コースのツァーです。わたしは山の方の自然の中で蝶を中心にした虫と植物をガイドする役で参加しました。ガイド役を頼まれた時すぐやりましょうと返事をしたのですが、裏には多少不純な気持がありました。つまりこのツァーに参加すると冬の海底のアワサンゴが見られるという魅力があったからです。この海域で私は以前夏に潜ってアワサンゴを見たことがあります。でも聞くところによると冬場の水温が低い時の方がきれいだとのことです。潜水道具など持っていないので私は冬に海底にもぐることはできません。もの好きな私はそれが観たくてガイドを引き受けたのです。期待に違わずきれいなアワサンゴの画像を見ることができて素敵な一日でした。

名所旧跡めぐりや景色を見て回る旅もそれはそれでいいものですが、このツァーのように普段目にすることのできない自然を解説付きで見学して自然について少し勉強してもらうようなツァーもあっても良いように思います。このツァーは環境庁の催しとして行われていますが、民間の旅行会社がやっても面白いものができるのではないでしょうか。ありきたりの旅行には飽きている人もいます。

すごく写真が多くなりました。2回に分けようかと思ったのですが今日一日の記事で終わりたいと思います。上から下へさらさらっとスクロールして御覧になってください。

 

 


周防大島エコツァーの一日

朝一番 出発式です。参加者15名でほぼ予定通りです。遠い所からの参加者には大阪から来られた方もいました。

バスで沖加室に向かいます。途中牛ヶ首の「シーボルト上陸の地」に寄りました。

沖家室の桟橋で船を待ちます。連絡船は小さいので一度に5人しか乗れません。

順番を待つ人たちは海岸への漂着ゴミのことを勉強しました。

一便の人たちを送った船が帰って来て2便の人たちが桟橋で待っています。

2便の人たちが出てゆきます。

沖家室大橋です

 

3便の私たちが乗った船が出てゆきます

沖家室大橋の下を通り抜けます。

ニホンアワサンゴの生息場所に着きました。サンゴの真上には大きい船が固定してありその船に乗り移って見学します。

先に渡った人たちが船の上に見えます

船べりに潜水する人の姿が見えます

カモメが様子を見に来ました

大島の陸地までの距離はわずかです。私が以前アワサンゴを見に来た時にはこの岩場から泳いできました。

潜水する人の準備が整い海底の撮影が始まりました。

ニホンアワサンゴを守る会の藤本さんが詳しく説明してくれます。

緑色で白い花びらの花のように見えるのがニホンアワサンゴです。写真ではぼけて見えますがモニターを直接見るともっときれいに見えます。

指さしている白い砂の所は海底から湧水のあるところだそうです

皆さん神妙に説明を聞いています

緑色にも濃い薄いがありました

海底の説明がこれで終わりました

この寒い時に私たちのために海に潜ってくださった先生です。専門は海藻の研究だそうです

初めに来た人たちが港へ帰って行きました

しばらくのあいだ私たちは待たなければならないので船の近くへ寄ってくるカモメ・アオサギなどを撮ってみました。

この岩はお気に入りの場所でしょう。白い糞がいっぱい付いています。

後半の人たちがやって来ました

これから2回目を潜ります。冬の潜水についていろいろ説明がありました

潜水器具をつけて準備です。

今回の潜水では海底とマイクで話ができるようになっています。テレビカメラと照明器具です。

ご苦労様、二度目の潜水です。

二度目の潜水が始まった所で私たちは港へ向かいました。後半の人たちは熱心にモニターを見ています。

みんな無事に港へ帰り午前中の見学が終わりました。

これから道の駅で昼食です。

 

午後の部では嵩山にバスで登りました。

山道を歩くと冬眠中のコクワガタが落ち葉の中から出てきました。探せばなかなか見つかりませんが全くの偶然です。

帯石観音の上にあるテング岩

嵩山頂上に着きました。ハンググライダーのランチャーがあります。広島方面が見えます。

山野草の会の方たちによる植物の説明です。

嵩山遊歩道をあるいて岩屋権現まで下ります。

テレビ局も取材に来ていました。

安下庄側の展望台です。四国の方が広く見渡せます。

30分くらいかかって岩屋権現に到着です。

岩屋権現ではみんなで餅を焼いて食べました。正月にここで餅を焼いて食べると一年無病息災だと言われています。

皆さんずいぶん歩いたのでお餅が美味しいと2個目に手を出す方もいらっしゃいました。

これで今日のエコツァーの全行程が終わりです。皆さん十分楽しむことができたでしょうか。ガイドの私は結構楽しかったです。参加者の一人がテレビのインタビューを受けていました。

今回はトライアルということでしたが、条件が整えば場所を変えながら定期的に行われるようになるそうです。四季折々の大島の自然を見に来ませんか。

 

 


越冬アサギマダラの幼虫 -3

2015年01月21日 | 日記

海の風景

大きなクレーンですね。我が家の窓から見ると竜崎の山の上にクレーンの上部だけがのぞいていて台船の部分は見えません。ゴジラが海から上がってくるとこんな風かなと思って眺めました。ゴジラの映画は私が小学生だった頃のことです。コワカッタですねー。

 


 アサギマダラの越冬幼虫についての報告三日目です。今年丁寧に観察するといろんな発育ステージの幼虫がいることが分かって面白いところです。昨年までは全く自然状態のままで観ていたので1月から2月3月と月日が経つにつれて幼虫の数が減って行くのを自然の成り行きとして眺めていました。毎年中心として観察しているレモン畑の側に植えてあるキジョランでは昨年は1月2日に27匹いた幼虫が3月の末には6匹になりました。3月の末に終齢幼虫3匹を自宅のキジョランに移して成虫になるのを待ちましたがそのうち2匹は蛹になったのちヤドリバエに感染していて死にました。順調に成虫になったのは1匹のみです。畑のキジョランに残した3匹は2匹を終齢で見失い1匹のみキジョランで蛹になったのを確認しました。しかしその蛹もヤドリバエで死にました。姿を消した終齢幼虫はどこか近くの木の枝で蛹になったと思われますがヤドリバエの感染率が高いことから無事に成虫になれたかどうかわかりません。昨年の場合のように自然に任せると越冬した成虫の残存率は非常に低かったことが分かります。今年は防鳥ネットで鳥の食害を防いでいますから春までの幼虫残存は多いと予測しています。多く残った幼虫のうち何割がヤドリバエにやられるか今年は確かめたいと思っています。

一月になって12月より気温が下がっていますが、幼虫の食事と気温の関係を今年は見ています。よほど気温の低い日を除いて冬でもどの大きさの幼虫も餌を食べることはやめないようです。幸いなことに近所に住んでいる友人が本格的な気象観測をしているのでそこからいただいたデータで正確な毎日の気温の変化を知ることができます。私の住んでいる所で正月から20日までの気温データを見ると最低気温で氷点下になった日は数日しかありません。最高気温は13℃になった日もありますがおおむね10℃前後のようです。最高が6℃くらいしか上がらず寒い日もありました。1月の観察から幼虫がえさを食べるのは気温が10℃に達した時のようです。詳しいデータはここで紹介できませんが餌を食べている写真を見てください。

 


今日の音楽 (らんらん)

 

Shenandoah - Peter Hollens (A cappella)

ピーター ホレンズさんいいですねー。確かにこんな風に歌えたらどんなに楽しいか。

彼のフェイスブックにアクセスしてみてください。面白いですよ。


1月中旬までのアサギマダラ幼虫の様子

 日付順に並べてあります。

ピンクの目印のつけてある所に19日に前蛹になった幼虫がいます。比較的低い位置で蛹になろうとしているので助かります。

冬でもキジョランの花は咲いています。

脱皮して3齢になった幼虫 

6日にはどの幼虫もよく餌を食べていました。

この上と下の幼虫は家の庭のキジョランにいる幼虫で4齢です。大きいのでよく餌を食べます。

下の幼虫はこの何日か餌を食べないでじっとしています。脱皮の時期が来ているのでしょう。

 

ここから下の写真は地家室というところのキジョランにいる幼虫で密度が高いです。大きさは様々なので大きさを比較するため私の親指が少し写るように撮りました。 

ここのキジョランでは、幼虫は初齢から4齢までばらばらにいますが終齢の幼虫と蛹はいません。キジョランの大きさに比べて幼虫の数が多いので同一の葉に複数の幼虫が並んでいる葉があります。しかし好んで集まっているとは思えません。偶然というかたまたま一緒になった様子で、ギフチョウのような集団をつくる性質はないと思います。

 

 

この蛹は無事に成虫になれますでしょうか。

今回のアサギマダラ報告はこれまでです。次回は2月の初めごろの様子をお伝えします。 

 

 

 


越冬アサギマダラの幼虫 -2

2015年01月20日 | 日記

海の風景

ウミウが羽を乾かしています。

 


 昨日の続きです。12月の初めに蛹になったアサギマダラの幼虫がいますがあれからどうなっているのでしょう。もう一か月半を過ぎようとしていますが変化はありません。いまだに透き通った緑色をしているのでヤドリバエや寄生蜂にやられていることはないと思います。このまま3月まで羽化しないで冬を越すことができるのでしょうか。アサギマダラを冬の間に室内で飼育したことは何度もありますが温度が15℃から20℃くらいある部屋に置くと真冬でも羽化します。夏の蛹は蛹化から10日から2週間くらいで羽化します。このアサギマダラが蛹状態で野外の寒さに耐えることができるかということと、蛹状態で長期間生きられるのかということが興味深いです。カバマダラの飼育で見られるのが蛹状態のまま長期間過ごしたものは羽化するときに羽化不全になることが多いのです。このアサギマダラの場合も12月に蛹化したことは普通の状態ではないのではないかと思います。昨日紹介した終齢幼虫の場合も今蛹になると春までの期間羽化することはないと思いますが正常な成虫になれるかどうか心配なところがあります。過去の観察記録では今の時期ですと2齢か3齢の状態が一番良いのではないかと思っています。

もう一つ面白いのは、1月のなって卵が孵化した特別遅い幼虫のことです。1月4日に大島東部の地家室で卵から生まれたばかりのとても小さい幼虫を2匹見つけました。この2匹は是非春まで続けて観察したいと思っています。4日に撮った写真と18日に撮った写真を見比べるとその間の2週間でほんの少しだけ餌を食べています。身体の大きさはほとんど変わらず黒と黄色の模様もまだ見られません。この2週間では成長はほとんど見られないようです。でもこの小さい幼虫の方は冬を越すのに多分心配ないと思います。小さい幼虫の方が寒さに強いようです。成虫になるのは5月の下旬くらいになるかもしれませんが春になれば遅れが取り戻せると思います。この幼虫のいる地家室は我が家から遠いので毎日見に行くことはできませんが見失わないよう注意して観察を続けたいです。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 中島美嘉 『雪の華』

再生回数460万回とはすごいですね。きっと人気のある歌なのでしょう。私たちの年代には最近の歌手の人のことはよくわからないのです。私たちのというとどこかで叱られそうですから私はと言い換えるべきでしょう。でもこの歌はどこかで聞いたことがあります。曲全体は覚えていませんがサビの部分は聴き覚えがありました。今度カラオケで歌ってみましょう。ありがとうございました。


12月初めに蛹になったアサギマダラ

 

早く変化があるとおもしろいのですがしばらくは無理でしょうね。

 


越冬幼虫の中で最も小さい幼虫2匹

幼虫A

幼虫B

1月4日には、上の幼虫Aはまだ卵の殻を食べていました。下の幼虫Bは卵の殻は食べ終わりキジョランに傷をつけ始めた所です。

 

幼虫A

幼虫B

上の幼虫Aと下の幼虫Bとは同じようにキジョランに穴をあけていますがBの方が少し進んでいるようです。1月4日から2週間で体長が1~2mmくらい伸びたでしょうか。独特の模様はまだ見えません。次に観察に行くのは1月の末になると思いますが2齢になっているでしょうか。

 


1月中旬までのアサギマダラ幼虫の様子

2015年01月19日 | 日記

今日の花

大島の海岸道路を走っていると今あちこちでこのアロエの花を見かけます。猫ちゃんはお散歩でしょうか。

 


 アサギマダラの冬越しについて何年も観察はしてきましたが気が向いたときに時々山へ見に行く程度で幼虫の成長度合いなどは大雑把にしかつかんでいませんでした。そんなことで大体わかった気になっていたのですがこの冬の間はできるだけ毎日詳しく観察してみようと思い今のところ続けています。一月の初めから中旬までのアサギマダラの様子を何日かに分けて報告します。

今日は12月初めに観察を始めたときにすでに終齢になっていた大きい幼虫の様子と12月に生まれた小さな初齢幼虫のエサを食べる量をみた様子をアップします。実は今日ようやく終齢幼虫が前蛹になったのです。

 


終齢幼虫の様子

1.

 

2.

 

3.

 

4.

5日から8日までの間は移動がありません。全く同じ位置にいます。

 

5.この日少し動いていました。同じ場所にいますが上下が反対になっています。

 

6.久しぶりで移動して場所を変えました。歩く速さは結構速いです。

 

7.真ん中の葉脈に糸を張り始めました。蛹になる時張り付けられた糸にお尻のフックを掛けますが、ここで蛹になるつもりでしょうか。

 

8.お尻のフックを掛ける糸張りは完成したようです。

 

9.糸張りが終わったのにさかさまになりません。ここは気に入らないのでしょうか。

 

10.昨日とは少し場所を変えて同じ葉の下の方に移動しました。

 

11.お尻のフックをこの場所で書けたようです。今度は本当に蛹になる場所が決まったのでしょう。

 

12.身体の長さが縮んできました。いよいよ明日は前蛹になるでしょう。

 

13.ようやく前蛹になりました。身体がずいぶん縮んで丸まってきました。蛹になるのは今日から何日目でしょうか。夏だったら翌日には蛹になることもあります。

キジョランの低い位置で蛹になってくれたので観察や撮影にはとても楽な状態です。蝶になる日まで毎日見てゆきましょう。

 


若齢幼虫

冬の寒い間、小さい幼虫の成長速度はとても遅いのです。それでも生命を維持して行くために餌は食べているようです。キジョランの葉裏でまず丸く葉にきづを付けます。傷口からは白い樹液が出て丸の内側の葉は毒の成分が少なくなります。小さな幼虫はその内側の部分から食べ始めます。丸の内側の葉がどれほどづつ減って行くか見てください。孵化してから今までにこの丸の中しか食べていません。

1.

2.

3.

4.

5.

6.

 

夏場には成長が早いのであっちを食べたりこっちを食べたりで同じところに長くとどまりません。冬場の幼虫はあまり場所の移動が無いので同じ幼虫を追って行くのが容易です。この幼虫も春まで追いかけてみたいです。

 

 


寒中に花を探す

2015年01月15日 | 日記

 今の時期にきれいな花を見つけるのは難しいですね。私のブログは基本的には花と蝶ですから花は欠かせません。どうしてもない時には果物や木の実で代用しています。部屋の中から庭を眺めていると寒アヤメが咲いているのが見えました。あれだと思って庭に出てみると残念ながら寒アヤメの花は盛りを過ぎていました。隣を見ると木瓜の花が少し咲いています。平年なら梅の花もちらほら見られるはずなのに紅梅も白梅もまだ蕾です。隣の家の庭へ行ってみようと思いお邪魔させていただきました。ここの庭の梅は我が家よりいつも早いのです。側に寄ってみると2輪ほど咲いていました。今年の初梅です。クリスマスローズも咲き始めていました。一通り見て歩き花の写真を集めてきました。

これが「今日の花」です。

 


今日の花

木瓜

 

白侘助

 

初梅

 

赤い椿

 

白い椿

 

クリスマスローズ

 

数寄屋  侘助

探せばあるものですね


今日の蝶

家の前のみかん畑にいるムラサキツバメとウラギンシジミ

 

 


越冬している 蝶の幼虫を探しに

2015年01月14日 | 日記

今日の花

昨年の6月に挿し木した椿ですが一輪見事に咲きました。椿の好きな友人が20種類くらい枝を送ってくれました。その中の一つです。

この椿を送ってくれた友達が名前を教えてくれました。「数寄屋」という名で侘助の一種だそうです。 


 柳井市に用事があって出かけたついでに柳井市の山に登ってみました。冬の山には蝶は飛んでいませんが成虫のままひっそりと木の葉の裏や草陰に止まって冬越ししている蝶がいます。幼虫で冬越しするものや卵のままで春を待つものもいます。この時期にそんな蝶たちを見に行くのも楽しいですね。

エノキの木の根元ではオオムラサキやゴマダラチョウの幼虫が見つかります。彼らは夏から秋まではエノキの梢にいて葉を食べて成長しますが、晩秋になって木の葉が色づき落葉し始めると枝から幹へと這って行き幹を伝って根元まで下りてきます。そして根元の周りに積もった落ち葉の中に隠れて静かに春を待ちます。こんな風にして冬眠している幼虫を落ち葉を1枚1枚めくって探すのですがこれがまた結構面白いのです。蝶にとってはいい迷惑ですね。山の中のエノキの下で辛抱に探すときもありますが根回りの落ち葉を集めてコンテナに入れて家に持ち帰りテーブルの上に広げて一枚一枚調べることもあります。昨日は3本のエノキの根回りにあった落ち葉を持って帰り2時間かけて調べました。結果はゴマダラチョウの幼虫5匹とオオムラサキの幼虫は0でした。その他は蜘蛛が2匹と蟻が1匹、名前の分からないゴキブリのような虫が1匹見つかりました。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 「こうもり序曲 」指揮:クライバー

「新春らしく♪ゴマダラチョウに捧げるワルツ。」とらんらんさんのコメントにありました。新春とはいえ本当の春はまだ先の先、ゴマダラチョウは3月いっぱいは眠っていたいのだと思います。それともゴマダラチョウは夢の中で踊ってくれるでしょうか。寒い冬の間ゴマダラチョウにも楽しい夢を見せてあげたいですね。ゴマダラチョウの入っている箱をパソコンの側に持ってきて聴かせてみましょうか

でも、下の写真を見てください。本当によく寝ているように見えませんか。この幼虫が4月になりエノキの新芽が出てくるころには落ち葉の中から這い出して大きな幹を登って行くのです。幹や枝を登って行く姿は昨年の春に動画で紹介しましたが首を左右に振りながら這って行く姿はとてもかわいかったですね。


ゴマダラチョウの越冬幼虫

 

 

その他

 

 


日暮れ時の幻日と彩雲

2015年01月13日 | 日記

今日の木の実

クチナシの実   クチナシの木をこの頃あまり見なくなりました。クチナシに白い花が咲くのは誰もよく知っていますが、このような赤い実がなるのをご存知ですか。むかしは漬物の色付けに使っていたように思います。もちろん今でもいろんな食品の黄色の着色に使われているようです。

 


 今日は少し暖かい一日だったので、午後にはみかんもぎに行きました。さすがに夕方になり日が西に傾いてくると肌寒くなってきたので仕事を止めてふと西の空を見上げると、縦長の虹のように光っている雲が見えました。持っていた小さいカメラで撮ってみましたが光っている部分はあまりうまく撮れませんでした。そのうちに縦長に光っているところはだんだん短くなり太陽に近い方が赤色の光の塊になりました。最初彩雲かと思って写真に撮ったのですが、空と雲の図鑑で調べてみるとこのような現象は幻日ということが分かりました。最初彩雲と書きましたが訂正します。幻日は太陽から左右に22度ほど離れた所に現れるもので雲を作っている氷の粒で太陽の光が反射しておこるものだそうです。この現象はそれほど珍しいものではなくて年に20~30回見られるそうです。意識して幻日を見たのは初めてでした。

家に帰ってもう一度西の空をよく見るとわずかに彩雲も見られました。色鮮やかというには程遠い雲でしたが夕日とは違った色でかすかに赤や青の色のついた雲でした。これは彩雲と言ってもよいのではないでしょうか。

 


日没前の西の空  山の端に見える雲は虹色に見えました。

この時は彩雲の一種だろうかと思って写真に撮りました。

こうなると強く輝くところは一か所に集まりはっきり幻日と分かります。太陽と幻日の見られるところとは22度の角度だそうです。

この時にはもう幻日は消えてしまいました。

この時少し彩雲が見えてきたようです。

明日は雨になるそうですが、今日は暖かでよい一日でした。

 


家に帰ってカメラを出してかすかに見える彩雲を撮りました。

雲の形は見る間に変わって行きます。彩雲の前を飛行機か鳥でも飛んでくれると絵になるのにね。

 


今日の蝶

スイバにいたベニシジミの幼虫