曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

夕方の海と空 みかん畑より

2019年07月31日 | 日記

今日の果物

南津海の発送  7月31日、本日を持ちまして2018年産のみかんの販売を終了しました。明日からの8月と9月は山本柑橘園のみかんの販売はお休みです。

        昨年の10月からの10か月間いろんな品種の柑橘をお買い求めいただきありがとうございました。

        秋の10月から始まる2019年産のみかんについてもまたよろしくお願いいたします。

 


 2018年産のみかんの販売が今日で終わり、明日からの仕事は栽培の方に専念できます。夏の間はみかん園の管理作業は大変忙しく、ゆっくり夏休みを取ることもできません。雑草の刈りとり、害虫の駆除、病気の発生を防ぐための防除、果実をそろえるための摘果など、これらの作業は最も暑い8月にやらねばなりません。また、みかんの味が良くなるかまずくなるかは8月の天候に左右されます。昨年のみかんはとても美味しかったことを皆さんは覚えていらっしゃいますか。昨年の夏は梅雨明けが早く理想的に暑い夏でした。今年は梅雨明けが遅かったので少し心配です。梅雨明けの遅れを取り戻すにはこれから1か月間十分に照り込まなければなりません。

夏と言う季節は大好きですが、夏バテしないように気を付けたいものです。

 


夕方少し涼しくなってからみかん畑に出ます。

 

この貨物船はもう何日もここの安下庄湾に停泊しています。夏休みを取っているのでしょうか。

 

矢印の所が愛媛県の大洲市です。谷間の向こうに小高い丘が見えます。大洲市に住む方から以前便りをいただきましたが、丘に登ると北の方に周防大島が見えるそうです。

 

山の上を白い雲が越えているのが見えました。この半島の向こうは海が太平洋に向かって開けています。南風が雲を押し上げているのでしょうね。

 

午後7時をだいぶ過ぎました。夕焼けが海に照り返しとてもきれいです。今日の仕事もこれくらいにして帰りましょう。

 

関東にお住まいの方にとってはこの時間はもう暗いことでしょうね。


夏の海と雲ー2.

2019年07月30日 | 日記

今日の花

ハマナデシコ(浜撫子)   今の時期には海岸沿いの県道ならどこにでも生えていて雑草ながらきれいです。

 


 いつも見慣れた島の南側、四国側の景色と違って、今日は大島の北側の景色です。こちら側にも海の向こうに入道雲が見られますが、こちら側の雲は中国山地にかかる入道雲です。陸地は海面より温度が高くなります。地表に熱せられた空気は上昇気流となり、湿った空気を上空高く押し上げてゆくと積乱雲(入道雲)が発生します。真夏の自然現象ですね。真夏にはこの入道雲を楽しみましょう。

 


大島の北側の海

 

 

何処で撮ったものか大島に住む人ならすぐ分かりますよね。

 

 


夏の海と雲

2019年07月29日 | 日記

今日の花

ノウゼンカズラ   今の季節にピッタリの暑苦しい花です。どちらかと言うと嫌いな花ですが、嫌いなだけによけいに目に入ります。

 


 今日は肺癌検診に行ってきました。若いころ短期間ですがアスベスト関連の仕事をしていたことがあるので、注意して検診を受けています。幸いなことに、今回の検査でも異常は見られませんでしたが、肺癌は早めの発見で治療することが大事なので定期的に健診を受けています。

どこへでも病院に行く時には何か楽しいことをついでにしてきたいという思いがあるので、今日は途中何処へ寄り道しようかといろいろ悩んでいました。一つは病院へ行く途中にオオムラサキの居る林があるのでそこへ寄ってくることでした。でも病院の検査が手間取り帰りに時間が無くなったのでオオムラサキは諦めました。しかたなく帰り道、海岸沿いに走るので何処かで海の風景を取って帰ろうと考え見つけたのが、今日の撮影ポイントです。

 


大島の南側海岸

 大島に観光や遊びに来られる人はほとんと大島の北側の国道を通りますよね。たまには南側も走ってみて下さい、島の南側は四国側で海も広いし明るい感じがします。

ここで車を降りました。

 

カモメの飛ぶのを待っていました。

 

見ているうちに雲の形はどんどん変わって行きます。

 

とても静かな海でした。

 

 


海と陸地の境界

2019年07月27日 | 日記

今日の蝶

蝶たちの交尾が始まりました。また次の世代が始まります。エントロピーの増大を防ぐために・・・

 


 今日の安下庄の最高気温は32.6℃でした。午後は仕事に出かける気になれず、床屋へ行って涼むことにしました。床屋さんは地域の情報をよく御存じですよね。私のように普段人との付き合いの少ない人間にとって面白い地域情報が得られることもあります。出かけたついでに海へ行ってみました。土曜日だし海水浴や釣りの人が大勢来ているかと思いましたが、時間が遅かったので海岸には人影はほとんどありませんでした。6月・7月とホタルのことなどでずっと山へ行っていましたので海岸は久しぶりのことです。海と陸地の境目である海岸と言う所はとても面白い所で生き物は豊富だしその地形も様々で子供の頃から遊ぶのに大好きでした。小学生の時には夏休みになると毎日海へ出かけ日暮れ時まで海岸にいることがありました。単純な砂浜はそれほど好きではなく磯につながった場所がお気に入りでした。泳ぐだけならプールや砂浜が良いのでしょうが、海へ行くといろいろな生き物に出会えるのが楽しかったのです。そんな生き物は砂浜より磯の方がバラエティーに富んでいて楽しいのです。その頃の楽しみは今も失っていません。今でもチャンスがあれば水中眼鏡とシュノーケルを持って出かけます。でももう若くないので真昼間には海へ行けません。強烈な紫外線を全身に浴びると皮膚の修復が難しいので海へ行く時には夕方にします。ところが日暮れ時になると海の中は一層暗くて視界が良くないのです。とても残念です。

今日は久しぶりで海抜0メートルに立って海を眺めましたが、目の位置が海抜0メートルになるとまた違った視界が眺められます。その眺めはつくづく地球っていいところだなあと感じられます。

 


海岸の眺め

 

海の上に立っているようでしょう。波止の先端にいるのです。

 

海と陸地の境界線

 

生き物の気配を感じさせる砂浜

探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウの写真をたくさん送ってきましたが、この砂浜の写真の方がいろんな想像をかきたてますよね。

様々な足跡や遺物が砂の上に残されています。私の足跡もここに残されました。

 

帰り道の別の砂浜

こんなに水のある天体は宇宙にいくつあるのでしょうね。一時の欲に駆られることなく大事にしたいものです。

 


雲の峰

2019年07月26日 | 日記

今日の花

オニユリ  いかにも夏らしい花です。

 


 雲の峰、と言えば夏を表す代表的な言葉ですよね。蝉しぐれ、にも今朝から散々見舞われました。

ゆふかたや影と日向の雲の峯  正岡子規

くづれつつ相闘へり雲の峰  山口青邨

日なかは暑いので5時を過ぎてから畑に出ました。瀬戸の海と四国を眺めるみかん畑です。夕凪に海は鏡のように入道雲を映しています。海の方を眺めるとしばし仕事を止めてカメラを覗きに行きます。夕方には入道雲も日の光も海の色も刻々と変わって行きます。私は言葉を操るのが苦手なので今日の夕方の景色を写真でお伝えしましょう。



瀬戸の夕暮れ

6時06分



6時40分



6時54分


振り向けば一日の終わり雲の峰   ナンチャッテ !



カバマダラとスジグロカバマダラ

2019年07月25日 | 日記

今日の空

入道雲  四国の上に入道雲がかかりました。夏ですね。

 


 ようやく梅雨明けのようですね。これから10日間くらいはみかん園での仕事はとてもきついです。体が暑さになれていないし、ただの暑さではなく湿気のある暑さは耐えられません。昼間は休んで早朝と夕方にのみ仕事です。

 海へも行きたいですね。海の中の景色はまた格別です。そして涼しいです。

 数日前からカバマダラとスジグロカバマダラの羽化が始り、飼育小屋の中は賑やかになりました。そして今日はツマムラサキマダラとリュウキュウアサギマダラも姿を見せ始めました。動画でご覧ください。

 


カバマダラとスジグロカバマダラ


 


次々と蝶が羽化してきます。


羽化したばかりのリュウキュウアサギマダラ



早くに生まれた蝶たち

カバマダラ

ツマムラサキマダラ♀

カバマダラ♀

スジグロカバマダラ♂

ツマムラサキマダラ♂

ツマムラサキマダラ♀

スジグロカバマダラ♂



羽化はすべてうまく行くとは限りません。

羽化に失敗したカバマダラ

ツマムラサキマダラ

飛べない蝶たちにも餌を与えねばなりません。

何日生きられますかね。


飼育小屋のマダラチョウたちが羽化し始めました。

2019年07月21日 | 日記

今日の花

先日いただいた百合カサブランカが良く咲いて来ました。

 


 今日は3年ぶりの参議院議員の投票日でしたね。国民がどのような審判を下したのか結果が楽しみです。

朝早くに投票所に行って投票を済ませましたが、天気が良くなかったせいか投票者の来場はまばらでした。今でも選挙に行く度に、昔学生だったとき20歳になって初めて選挙ができるようになった時のことを思い出します。わくわくしながら地域の小学校にあった投票所に入ると、なんと下宿のオジサンがにこやかにこちらを向いて座っていたのです。もちろんその時が何の選挙だったかは今ではまったく記憶にありませんか、下宿のオジサンが立会人だったことが意外だったのでその記憶だけがくっきりと残っています。

選挙の結果は明日の朝を待つとして、今日の話はまた蝶のことです。午前中飼育小屋に入ると、昨日まで幼虫と蛹ばかりで静かだった小屋の中の雰囲気が変わっていました。色鮮やかな蝶が沢山天井の方を舞っているのです。静が急に動に変わったのです。羽化が始るのはもう少し後かなと思っていたのですが、意外に早かったですね。6月26日に我が家にやって来たマダラチョウたちがその日のうちに産卵を始めたことは以前書きましたが、こんなにも早く次の世代が生まれようとは予想していませんでした。たった25日で次の世代が生まれたことになります。確かにこのひと月の間、幼虫たちのお世話は大変でしたが、マダラチョウのお母さんから預かった卵の一部はこれで無事に育てることが出来たことになりホッとしています。でも、これで子育ては終わりではありません。生き物はまた次の世代を産みます。そしてその次も・・・・・。どこまで面倒を見るのか悩むところです。今回の飼育で蝶と食草との関係がいいろいろわかりました。嬉しいことです。明日以降毎日羽化が進み小屋の中は蝶で過密になって行くことでしょう。

 


今日羽化したカバマダラ・スジグロカバマダラ、ツマムラサキマダラ

 

 

スジグロカバマダラ

 

ツマムラサキマダラ

 

先月送っていただいた蝶の中でリュウキュウアサギマダラがまだ元気でいます。

よく生きていますね。

 

 

蝶たちの夜の状態

 

沢山の幼虫を過密状態で飼育すると思わぬ事故があります。

 

こうして、食草の植物の葉裏で蛹になると後で育つ幼虫がこの葉にやって来て蛹の付いた葉を食べてしまうことがあります。他の幼虫が葉を全て食べてしまうと着いていた蛹は地面に落ちてしまいます。

落ちた蛹はそのままでは正常な羽化ができませんから、拾って竹串に接着剤でくっつけて羽化するのを待ちます。

 

この蛹の中で蝶の体が少しづつ作られています。

 

寄生虫のため蛹のまま死んでしまう個体もいます。

 

本日の羽化は、カバマダラ7頭・スジグロカバマダラ2頭・ツマムラサキマダラ1頭でした。

 


珍しい果物 ホワイトサポテ(White Sapote)

2019年07月18日 | 日記

今日の花

カサブランカ  オランダで作られた百合の名花です。日本原産の山百合がベースになっているがかなり大きな花で百合独特の香りがきつい品種です。ある方にジャカランダの苗を上げて代わりにこの花をもらってきました。カサブランカと言ったら百合ではなく映画を思い出すような方は古いですね。私と同じです。

 


 最近続いた蝶の話はお休みして、今日は美味しいお話です。我が家は柑橘の栽培農家ですが、いろいろ珍しい果物の木が畑に植えてあります。今日はその果物の一つ、ホワイトサポテについてのお話です。我が家の前の道を隔てて一番よく見える所に植えてありますが、今まで実がなったことはありませんでした。今年の冬が暖冬だったのが良かったのか、5月の連休頃から実がなっていることに気が付きました。そのころすでにピンポン玉くらいの大きさがありましたので秋に咲いた花が実って暖かい冬を越したのだと思います。木を植えてもう10年以上経ちますが果実を見たのは初めてです。いつ食べられるかと楽しみに待っていたのですが、最近気を付けて見ると、なっていた実がだんだん姿を消すのです。下に落ちた形跡もないので不思議に思っていました。ところが数日前に始めて道路に落下しているホワイトサポテの実を見つけました。実が熟すると落下する性質があるのかもしれませんが、今までに沢山の実が無くなっているのに地面に落ちていたのは初めてのことです。もしかしたら少し熟したものはみんな鳥が食べてしまったのかもしれません。残念なことです。

最初にホワイトサポテについてお話ししたほうが良いかもしれません。ホワイトサポテはアメリカ大陸原産ですが、やや暖かいところを好みます。メキシコからUSAの南部にかけてに生えている果物の木です。果実は熟れていない青柿のようですが熟すると少し黄色みを帯びてきます、柿のように赤くはなりませ。果実を横に切って果肉をスプーンですくって食べますがとても柔らかくて甘みの強い果物です。食感としてはチェリモヤに似ています。果肉は白くてとても柔らかいので森のアイスクリームとも言われるそうです。ただ熟すると日持ちが悪いので一般の果物店での販売は無理なようです。今年は沢山なっていたので多くの人に試食用として差し上げられると思っていたのですが、今木を見上げても大きな実はほとんどなくなってしまったようです。でも今年の春に咲いた花からできた小さな実がまだなっていますので11月頃にはまた食べられるかもしれません。ネットで販売しているホワイトサポテの価格を見るとずいぶん高いですね。

今度実がとれたら凍らせてシャーベットにして食べてみたいと思います。

余談ですが、ホワイトサポテはミカン科の植物です。5枚の葉が一つになっていてモミジの葉を大きくしたような形で柑橘の葉とはまったく似ていません。それでも新芽にはアゲハチョウがやって来て卵を産み付けます。でも同じミカン科の植物でも少し縁が遠いのでしょうアゲハチョウは育ちません。

 


ホワイトサポテの果実

 

食べた跡が汚いようですが、種が4個ありました。

 

木になっている所です。

木の様子です。

ホワイトサポテの花

どう見てもミカン科の植物には見えませんが、アゲハのお母さんが間違えて卵を産むのですからミカン科なのでしょうね。

 

 


マダラチョウの飼育も終盤を迎えました。

2019年07月14日 | 日記

今日の果物

さくらんぼ  食べて好し、見て美しい果物ですね。今年は堪能するほどあちこちからいただきました。そして、私はいつものゴンベエさんになって、さくらんぼの種を播いてみました。種からはどんな木が生まれ、どんなにおいしい実がなることでしょうね?

 


 マダラチョウたちの幼虫は日に日に大きくなり餌の供給が大変でしたが、その成長も終盤を迎えました。一日に何度となく飼育小屋へ入って様子を伺っています。南国の蝶たちは成長が早いですね。親の蝶が我が家へ届いたのは6月26日のことです。まだ20日もたっていません。卵の殻を破って出て来たばかりの幼虫は数ミリメートルしかありませんでしたが、今幼虫は4~5㎝の大きさになり、青虫の嫌いな人にとってはとてもグロテスクで気色悪いものになってしまいました。でもその気色悪い幼虫が前蛹を経て蛹になり、宝石のような形に姿を変えます。こんな変化を見ていると本当に生命の不思議を感じます。これから先もっと不思議で驚くべきことが起こります。この緑の宝石のような蛹の中では青虫が蝶に姿を変えるべく細胞の組み換えが行われているのです。10日から2週間でその組み換えが完了すると蛹の殻が背中から割れて完成された美しい蝶が生まれてくるのです。この羽化の瞬間を見るのもとても感動的です。蝶の生育など人間の社会とはほとんど縁のないことですので、興味のない方が多いかと思いますがこのブログではこんなことばかりやっていますので今しばらくお付き合い下さい。

 


マダラチョウの幼虫が蛹に

 

 

 

 

幼虫から蛹に姿を変える途中の段階を前蛹と言います。

 

まだ前蛹まで行かない幼虫も沢山います

 

また蛹に戻りますが、幼虫がこの蛹の姿にどうやって変わるのか不思議な気がしませんか。

この蛹の状態でいる期間は外敵が近づいても逃げ出すことはできません。危険が一杯です。野外だと野鳥が見つけると食べます。小さな野鼠も木登りをしますので食べることでしょう。