今日の花
ムギワラギク
今年も南から蝶がやってきました。クロマダラソテツシジミという長たらしい名前の小さなかわいい蝶です。名前の中に示されているようにソテツの新芽を食べて育つ蝶です。シジミチョウの仲間でとても小さな蝶なので少し蝶のことに詳しい人でないと見てもわかりにくい蝶ですが、ソテツを食草としている蝶なのでソテツの木の周りを探すとすぐに見つかります。この10数年周防大島では毎年夏から秋にかけて見つかります。もともと南国の蝶ですが毎年大島でみられるようになったことは温暖化のせいでしょうか。多くの生き物にとって地球の温暖化はプラスの面が多いのですが、温暖化によって生息域が失われてゆく生き物もいます。人間にとってはいかがなものでしょうね。
今年の梅雨は長かったですね。昨日からようやく青空が見られるようになり気温も30度を超えるようになりました。梅雨間の涼しさから急に夏の暑さになると体がついてゆけません。それで昨日と今日は仕事を放たって蝶を追いかけています。クロマダラソテツシジミがどのように拡散してゆくのか毎年調査をしています。
拡散の状態と食痕から見ると今年は6月中に第一陣が周防大島にやって来ていたと考えられます。南国からの迷蝶は台風によって運ばれてくるケースが多いのですが今年は台風はまだやってこないし、小さな蝶はどうやって北上したのでしょうね。
ソテツの木とクロマダラソテツシジミ
小さな白いのが卵です。
幼虫も見えます。
ようやく夏らしさがやってきました。
少し入道雲が現れてきました。
この暑さだと海に入りたいですね。