曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

周防大島のアサギマダラ

2016年10月27日 | 日記

今日の花

山茶花や椿が咲き始めました。椿の花は来年の4月まで長い期間楽しむことのできる花です。

 


 ほとんど毎日マーキング調査に歩いていますが、今日の写真はマーキング蝶を探す合間に撮ったアサキマダラの舞う風景です。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

Samson Francois plays Debussy Suite Bergamasque
第3曲 「月の光」 (Clair de Lune)

 ベルガマスク組曲の第3曲「月の光」がようやくやって来ました。この頃ブログの更新がなかなか進まず、この組曲を全曲聴きたいと言っておきながら送っていただくチャンスを作ることができず、すみませんでした。この「月の光」はドビュッシーの作品の中でも最もよく知られた作品かもしれません。音楽音痴の私でも最初の2音を聴いただけでわかってしまうくらいですから。この曲について例によって(Wiki)調べてみたのですが最初出版された時には題名は「感傷的な散歩道(Promenade sentimentale)」だったそうです。確かに秋の雰囲気が感じられますね。それから、ベルガマスクとは何だろうと思いついでに調べてみるとベルガモ舞曲にちなんだ名前のようです。先日送っていただいた「亡き王女のためのパヴァーヌ」のパヴァーヌもスペインの舞曲でした。音楽のことをもっとよく知ろうと思うとヨーロッパの歴史や文化・風習などをもっと勉強しなければと感じました。らんらんさんの送って下さる音楽で遅ればせながらも勉強になっています。ただ勉強してもすでに脳細胞のかなり減っている私には何でもすぐに忘れてしまうと言った現象がありますので役には立たないかもしれません。ありがとうございます。


フジバカマとアサギマダラ

 

 

今年もたくさんのアサギマダラが大島に立ち寄ってくれました。  ありがとう !

 

 


とても若い友達ができました

2016年10月22日 | 日記

今日の花

今日は朝から雨で花の写真がありません。3日前のコスモスです。

 


 アサギマダラが旅するおかげで全国のあちこちに知り合いと言うか友達ができるようになりました。北国でマーキングされたアサギマダラを私が周防大島で捕まえてその方に知らせます。そんなことを何年もやっているとこの蝶に書かれた記号は誰それさんのものと言うのが一目で分かるようになります。そしてそのアサギマダラを見ただけで書いた人のことが思い浮かびます。こうしたアサギマダラの縁で知りあう方が最近はずいぶん多くなりました。今日はアサギマダラの縁でとっても若い方と知り合いになりました。と言うのが、彼の書いた「ヒロシマ」マークのマーキング蝶を私がキャッチしたのです。その縁でお互いに連絡が取れるようになり、本日彼が大島にやって来ることになりました。彼は仕事の関係でお隣の広島県に住んでいます。今まで広島県にはアサギマダラの移動調査にかかわる方がいなくてマーキング調査の空白地帯でした。今後彼が広島県でのアサギマダラの移動調査に加わってくれることになると大変喜ばしいことです。

彼が初めて大島に来られるのに今日は朝から小雨が降っています。誠に残念なことですが天気のことは仕方ありません。雨の中を私が普段調査しているフジバカマ園を案内しました。傘をさしてアサギマダラを見に行くなんて初めてのことです。アサギマダラは全くいないと思っていたのですが雨の中を少しは飛んでいました。翅が濡れるだろうにそれでも飛ぶなんてすごいですね。傘の中から飛んでいるアサギマダラの写真を撮りました。

午後は食草についているアサギマダラの卵や幼虫を見に行きました。新しい卵もたくさんありましたが、早くに産み付けられた卵はもうみんな孵化していてごく小さな幼虫たちは葉に小さな丸い穴をあけて食べていました。この幼虫たちは無事に生き延びることができたら年内に蝶になります。そして南へ向かって飛び立つことでしょう。

もともと北海道で生まれ育った彼はこちらの方南国の蝶や虫は珍しいとのことです。同じ蝶マニアとしてこれから若い彼とも友達になれるといいなと思いました。歳の差50歳を乗り越えて。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 Samson Francois plays Debussy Suite Bergamasque

第2曲 「メヌエット」 (Menuet) 



雨の中でのアサギマダラ

いつもの「夕日の丘」

ここにはいつもたくさんいるアサギマダラも観光客もいませんでした。

かなりの雨粒です

時々ものにとまります。

 

この日唯一のマーキング蝶を彼が見つけました。でもそれは地面に落ちていたのです。カマキリかなにかに食われたのか頭と道の一部がありませんでした。それでも見つけたということは移動の貴重なデータとして残ります。

 

午後には私のビオトープへ行ってアサギマダラの卵や幼虫の様子を観察しました。

イケマについた卵はすでに孵化していました。

アサギマダラの幼虫は葉に毒のある植物のガガイモの仲間を好んで食べます。小さい体でいきなり毒の葉を食べると死んでしまうので葉を丸くかじって葉脈を経ち毒を少なくしてから食べます。誰に教わるわけでもないのによく分りますね。

 

ガガイモの葉にも幼虫がいました。幼虫は生まれたばかりで幼虫の左に卵の殻が見えます。生まれた直後にはこの卵の殻を最初に食べます。無駄にしないのですね。

 

キジョランの幼虫 丸くかじった葉の内側を少しづつ食べてゆきます。もう2齢でしょうか、体に独特の模様が見られます。

 

オオカモメヅルの幼虫

 

コカモメヅルには大きいのと小さいのが付いていました。アサギマダラは時に共食いをすることがあります。コカモメヅルでは食料となる葉が少ないせいか共食いがよく見られます。小さい方は危ないですね。

 

ガガイモ  赤いテープの張ってある所の葉に幼虫がいます。食痕が見えます。

 

ホウライカモメヅル カモメヅルの中では常緑性です。

 

ビオトープにはアサギマダラの食草をいろいろ植えて観察しています。10月の初めごろ最初の雌がやって来始めたころはキジョランばかりに卵を産んでいましたが、最近になってどの食草にも産卵していることが分かりました。ただ産卵の比率からいうとキジョランが 一番のようです。

 


周防大島のアサギマダラ その5.

2016年10月18日 | 日記

今日の花

初椿 我が家で生まれた椿です。早くも咲き始めました。冬近しですかね。

 


 本日の北からやって来たアサギマダラは2頭でした。2頭とも長野県からです。

アサギマダラは旅をしますが夜寝るのはどうするのでしょう。今夜はアサギマダラに私の飼育小屋でお泊まり頂いてその寝相を覗かせてもらいました。

 


今日の音楽 (らんらんさんより) 

 

Samson Francois plays Debussy Suite Bergamasque

できればベルガマスク組曲全て聴きたいです。


今日のマーキング蝶

 

 

県道のすぐそばの花壇にフジバカマが植えてあります。ここで長野からやって来た蝶は見つかりました。

 

今日の夕焼け

日が沈み夜となりました。アサギマダラたちはどんなふうにしているのでしょう

みんな何かにつかまってぶら下がっていました。

アサギマダラの見る夢は何でしょう。まだ見ぬ南の島でしょうか。

 

小屋の明かりは裸電球ならぬ裸蛍光灯です。灯りをつけると2頭ほどは起きて飛び始めました。灯りによる蛾と同じですね。

 


久しぶりの海

2016年10月17日 | 日記

今日の花

秋桜(コスモス)  フジバカマばかりでしたがやはり秋はこれ

 


 久しぶりで海へ行きました。魚釣りではありません。蝶を探しに行ったのです。海の側の崖に住むクロツバメシジミを探しに行きました。

普通の人は海へ魚釣りに行きます。磯ではルアーフィッシングの若者がいました。何が釣れるのだろうと見ていると次から次へとアオリイカを釣り上げているではありませんか。アオリイカは美味しいよねー。また釣りもやりたいなぁ!!

 


海は満潮近くで磯は歩けません。

崖にへばりついて

崖の上の方にはアサギマダラが渡って行きます

大水無瀬・小水無瀬

沖には遊猟船が見えます、この時期ですからハマチでしょうね

磯の向こうを見ると釣り人が

なにか吊り上げるのが見えました。 アオリイカです。

5分ごとにイカが上がってきます

なかなかのいい型です

 

 

平郡島には雲がかかっています

センガイ瀬にも船がたくさん

 

たまには海もいいですね !


周防大島のアサギマダラ その4

2016年10月16日 | 日記

今日の花

茶の花 みかん畑には茶ノ木がいっぱい生えています。昔は自家用のお茶は家で作っていました。今はそんなことはしませんが、お茶の木は残っています。椿の花に似ています。

 


 毎日お昼時分にアサギマダラのマーキング蝶の飛来調査に歩いています。一日数か所のフジバカマ園を見て歩きマーキング蝶をチェックして行くのですが、今日は面白いマーキング蝶を見つけました。カタカナで書かれた名前と思われる文字と携帯電話の番号が書かれているアサギマダラを見つけたのです。マーキングに馴れた人の書いたものなら何処で・何時・誰が書いたのかは分かるように書いてあります。こんな携帯電話の書かれたアサギマダラを見つけたのは初めてです。でもマーキングをした方の気持ちはよく分ります。この蝶を見つけた方はこの電話番号にかけてくださいと言わんばかりです。私もどなたがどこで書いたのか知りたいのですぐに携帯番号にかけてみました。羽にはヨコオとの文字も書かれてあったので「ヨコオさんでしょうか」とまず尋ねてみました。すると相手は「違います」と答えられたのでこのマークはいたずらなのかと一瞬思いました。すると、間をおいてあわてたように「ちょうちょのことですか」と向こうから問うてきました。「そうです。」と答えて、これは当たりだなと思い直して嬉しくなりました。それから相手の方は名を名乗ってからテレビ局の方だということまでわかりました。なんだかおもしろいことになりそうと感じながら話を聞くとこのアサギマダラはこの夏にあるテレビ番組で放映された蝶であることが分かりました。私も驚きましたがテレビ局の方も発見されたことにとても驚いたようで「それでチョウは元気ですか。」と心配されたので「元気です。フジバカマの蜜を今でも吸っています。」と私も答えました。偶然とは面白いものですね。今日は天気も悪くここへ来る途中にも雨が降り始めたので途中で引き返して調査をやめようかと思っていました。でもマーキング蝶が待っているかもしれないと、予定のフジバカマ園で小雨の降る中でマーク蝶探しをやったのです。あのまま家に帰っていたらこの蝶とも出会うことはなかったのです。

今日は3頭のマーク蝶を見つけました。白山から来たものと長野県川上村からのものと、そしてこの珍しい蝶が富士山の5合目からやって来ました。

 


今日の再捕獲

1. 石川県の白山ですね。

 

2.長野県の川上村からです。

 

3.そして驚きのテレビ番組に出演したアサギマダラくんです。

 

文字が裏返っていますので、羽表に書かれたもので珍しい書き方です。私の記号を追記しました。

放蝶したのちは何事もなかったかのようにせっせとフジバカマの蜜を吸っていました。

こんな感じで、すこぶる元気なのでもっともっと南まで飛んで行くと思います。無事を祈っています。

 

どんな所にいたのか気になる方もあると思いますので、このマーク蝶がいたフジバカマ園をご紹介しましょう。

山の中のみかん畑に植えられたフジバカマ園です。人気のない静かな所でアサギマダラたちはのんびりと吸蜜しています。

元気をつけてまた南へと飛び立ってゆくことでしょう。

 

 


周防大島のアサギマダラ その3

2016年10月13日 | 日記

今日の花

フジバカマ園の中にオレンジ色のコスモスが植えてありました。コスモスにはアサギマダラはとまりません。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 Debussy - Arabesque No. 2 (Ciccolini) 前回の続きですね。


この曲はユーチューブのコメントを見ると好き嫌いの評価が分かれていますね。でも私は好きです。ギターをやっていたせいかこんな感じにはなじめます。アルペジオを多用したところやギターでよく演奏されるスペイン風の音階やリズムがあってピアノ曲と言うよりギター曲と言った方が良いのかもと感じました。


今日のマーキング蝶

 新しくやって来た蝶もいますが、何日も同じ所に滞在する蝶がいます。

 

 


アサギマダラの様子

 

 

 


周防大島のアサギマダラ その2

2016年10月12日 | 日記

 今日もたくさんのアサギマダラを見てきました。友達を誘って4か所のフジバカマ園を見て回りましたが、それぞれのフジバカマ園には200頭を超えるアサギマダラが集まっていました。余りにも優美な舞いに思わずシャッターを押さずにはいられません。

お昼前だったのでコンビニ弁当を買って行き、最も景色の良い夕日の丘で瀬戸内の海を背景に乱舞するアサギマダラを眺めながらお弁当をいただきました。たまにはこういうのもいいですね。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

Debussy - Arabesque No. 1 (Ciccolini) 

 

ラヴェルさんの次はドビッシーさんかなという気がしていたら当たりました。今度のピアノ曲は楽譜付ですね。楽譜を見ながら聞いていると、頭の中ではなんだか弾けそうな気がしてきますが実際私の指はその通りには動いてくれません。終いの方は楽譜を見ただけでアラベスクな気持ちになります。


 

周防大島のアサギマダラ

 


今日のマーキング蝶

 

 

一本のフジバカマに3頭のアサギマダラ

 

 

 


大島のアサギマダラ 真っ盛り

2016年10月11日 | 日記

 今日、午前中は地家室のF氏のフジバカマ園と外入の夕日の丘のフジバカマ園を見て、午後は久賀のO氏のフジバカマ園と安高の県道わきのフジバカマ園をアサギマダラのマーキング蝶の調査しました。今年はアサギマダラの飛来数が少なめで始まったのですが、ようやく本番になったかなと感じました。特に安高の県道わきのフジバカマにはアサギマダラが密集していてそこに観察に来ていたIさんと「今までで最高ではないか」と話しました。今日は私のお目当ての北の方からやって来たマーキング蝶を7頭も再捕獲できました。私にとって一日に7頭と言うのは今までで最高記録です。おそらく大島全体では1000頭以上のアサギマダラが来ていることと思います。アサギマダラの舞う姿の見たい方はここ数日が一番の見ごろだと思いますので是非大島にご来島ください。

(みかんの収穫とイノシシ対策とアサギマダラに追われてここしばらくブログの更新ができませんでした。今の時期には皆様にお見せしたいと思うような面白い出来事や写真がいっぱいあるのですが残念です。また落ちついたらアップします。)

 


北の国からやって来たアサギマダラ(10月11日)

 

再捕獲-8. この蝶は写真を撮った後捕獲しようとして失敗し逃げられました。翅の重なりで字の読めないところがありますが

たぶんほうだつではないかと思います。

再捕獲-9.  福井県からの蝶です。

再捕獲-10  長野県川上村からの飛来です。ここからは毎年よくやって来ます。

再捕獲-11  まだ報告が来ていませんが長野県からです

再捕獲-12   先ほどのと一緒で長野県川上村からです。日付がよく読めません8/?

再捕獲-13     石川県の宝達山からでしょうか

再捕獲-14   上と同じ人のマークですねトオダさんでしょうか

 夜にはアサギマダラの会に報告しました。

 


その他のマーク蝶

これらのマーキング蝶は昨日までに周防大島内で記入されたもので南へ飛び立たず大島に滞在している蝶です。

安高で書いた蝶が地家室に来ていました。

私のマークですが、4日に書いた蝶がまだいます。

福岡からマーキング会に参加された方のものです

おっと、これはマーク蝶ではありません、カマキリさんのお食事風景です。

 


本日のフジバカマ園の様子をお届けしましょう

 

1.安高県道わきのフジバカマ園

 

2.久賀の氏のフジバカマ園

 

地家室F氏のフジバカマ園

 

4.夕日の丘のフジバカマ園

 

その他の蝶 アゲハ

何方かがアゲハチョウはフジバカマには来ないと書いておられたのを読んだことがありますが私は時々アゲハがフジバカマで蜜を吸うのを見ます。


フジバカマと蝶

2016年10月04日 | 日記

今日の花

芙蓉  ハイビスカスかと思うような赤い色

 


 アサギが来たとなるとこの時期には仕事の合間に時間を作っては、あちこち駆け回らねばなりません。ところが今日は午前中はカミさんと二人で極早生ミカンの収穫したためアサギマダラを見にゆく時間はありませんでした。午後は明日くる18号台風の対策をしなければなりません。結局お昼の間に30分の時間を作って2か所ほどまわり5頭ほどマーキングをしました。今年初めてのメスが2頭もフジバカマにやって来ました。

午後は夕方暗くなるまで台風対策に追われました。

 


今日のアサギマダラ

良く咲いている原種フジバカマにアサギマダラのメスが来ていました。フジバカマがネットで囲われているのはイノシシからフジバカマの花を守るためです。目の粗いネットですからアサギマダラは気にならないようです。

とてもきれいなメスなので、字を書くのがもったいないようです。

一生懸命写真ばかり撮っていたら逃げられてしまいました。

仕方ないので隣にある合歓の樹にいるキタキチョウを見ていると別のアサギマダラがやってきました。

 

捕まえてみるとさっきのメスより小ぶりです。

きれいな蝶なので字を書くのがもったいないですが思い切って書きました。

別の場所へ移りましたがここでも最初はメスでした。

今度はオスです。上のアサギと下のアサギを見比べてオスとメスの違いが分かりますか。そうです、羽の一番下の部分に黒い紋があるのがオスで、無いのが

 

フジバカマの咲き具合はどうでしょう。 咲いているように見えますが蕾がほとんどです。

 

アサギマダラはまだ少ないけれどヤクシマルリシジミとイシガケチョウは多かったです。

ヤクシマルリシジミ メスに近寄るオス

ヤクシマルリシジミ メス

イシガケチョウ メス

どのチョウもメスは子孫のために食事に余念がありません。


南下するアサギマダラの群れが大島にやって来ました

2016年10月03日 | 日記

今日のキノコ

毒キノコのようですがもしかしたら食べられるタマゴ茸でしょうか??? わからない人は食べない方がいいですね。

 


 待ちに待ったアサギマダラの群れが大島にやって来たようです。昨日までと違ってあちこちで姿が見られるようになりました。もちろんまだ数は少なくて本体がやって来るのはもう少し先かもしれません。

最近はテレビや新聞などでもアサギマダラのことがよく報道されます。多くの方がご存知のようにアサギマダラは春に北へ向かって旅をして夏を北国で過ごし秋には気温の低下と共に南に下って来るという渡り鳥のような性質を持った珍しい蝶なのです。冬の寒さを避けるために南へ向かうとき海を越えて沖縄や台湾までも渡って行くというすごい力を持っています。日本でマーキングされた蝶が香港の公園で見つかったという驚異的な例もあります。

そのように南へ向かって行くアサギマダラの群れは10月のこの時期に大島にも立ち寄って行きます。昨年は一日に何千と言うアサギマダラを見ましたが今年は北の方の情報によると例年に比べて数が少ないそうです。それでもこれから約一か月の間は次々とやって来て私たちアサギファンを楽しませてくれます。皆様もフジバカマなどの花に寄ったアサギマダラを見つけたら注意して羽に文字が書いてないかよく見てください。文字の書いてあるアサギマダラを見つけたら私の所でもいいし蝶に詳しい方がおられたらその方に報告していただけるととてもうれしいです。全国にアサギマダラの移動を調べるネットワークがあって見つかったマーキング蝶の情報を集めています。私もその活動に参加していますので大島を通過して行くアサギマダラに標識を付ける作業をしています。また同時に北の方で標識を付けられたアサギマダラが大島にいたらそれを捕まえて記号を読み取り報告します。

今日はその初日です。標識の書き方は人によっていろいろありますが、少なくとも標識をした人の記号(アルファベットの大文字で3文字)と標識した場所を示す記号と標識した月日が必要です。できれば記録を残すため通し番号もあると良いでしょう。簡単に消えないように油性ペンで書きます。アサギマダラには羽に白い透き通ったところがありますので再捕獲した人に見やすいように書きましょう。下に今日マーキングしたアサギマダラの写真をいくつか載せますのでどこかで何方かこのように書かれた蝶を見つけたらこのブログにお知らせください。よろしくお願いいたします。皆さんもやってみませんか。初めて書いたマーキング蝶が沖縄まで飛んで行って捕まると言った例はよくあります。

 


今日の音楽 (らんらんさんより) 

Ludovico Einaudi - Fly 


ルドヴィコ エイナウディさん私たち日本人には呼びにくい名前です。でもイタリアの方ですからそのまま読めばいいので助かります。


昨日のマークしたアサギマダラ

原種フジバカマで吸蜜していました。羽は少し破れていて新鮮なチョウではありません。はるか北の国からここまで飛んできた蝶かもしれません。私の標識を付けてこれからさらに南へ下って行くことと思います。

 

 

今日10月3日のアサギマダラ

新鮮でとてもきれいなアサギマダラです。羽のアサギ色がきれいですね。文字を書くのがもったいないようです。

若い蝶ですから元気よく南を目指してほしいです。

 

こんなこともよくあります。

遠く北国から旅してここまでやって来たアサギマダラかもしれませんがカマキリにつかまってしまいました。

ここのフジバカマ園は普通の園芸種フジバカマがたくさん植えてあります。3分咲きくらいでしょうか。

ネットで捕獲し標識を付けました

このフジバカマ園は久賀のO氏のみかん畑に植えられたもので昨年は最盛期には300~500頭ものアサギマダラが乱舞していました。

 

道路わきのフジバカマ園にもいました

上のアサギマダラは若くてとても新鮮できれいですが下のは鱗粉も落ちて羽も破れて古いものです。

捕獲して文字を書く間はじっと動かなくなり死んだふりをします。それを元いたフジバカマの花の上にそっと戻します。するとアサギマダラは何事もなかったかのように元気に飛んで行きます。