今日の蝶
大根の花にモンシロチョウ ♀
周防大島ではソメイヨシノはまだ1分咲きくらいです。大島は周りが海のため海水温の影響で春の訪れは少し遅れます。
それでも山桜はすでに満開の樹も多く、今日はヤマザクラに絞って写真を撮ってきました。どの樹も人の植えた桜ではありませんが、1本1本個性的で素敵な花を咲かせます。
道路わきの山桜
いかがでしょうか。山桜もいいものです。
今日の蝶
大根の花にモンシロチョウ ♀
周防大島ではソメイヨシノはまだ1分咲きくらいです。大島は周りが海のため海水温の影響で春の訪れは少し遅れます。
それでも山桜はすでに満開の樹も多く、今日はヤマザクラに絞って写真を撮ってきました。どの樹も人の植えた桜ではありませんが、1本1本個性的で素敵な花を咲かせます。
道路わきの山桜
いかがでしょうか。山桜もいいものです。
今日の蝶
ウラギンシジミ ♀ この蝶は成虫で越冬します。木の葉の裏などにぶら下がって、12月の末から3月の暖かい日が来るまで間約100日間微動だにしません。今日は私の目の前に飛んできました。
昨年の3月31日の私の日記(ブログ)に「1000年後の人たちへのプレゼント」としてエドヒガンの桜を植えたことを書きました。多くの人に親しまれているソメイヨシノと言う桜は花が見事でしかも成長が早く素晴らしい性質の桜で、全国にたくさん植えられました。でも花の命は短くての喩え通りソメイヨシノの樹の寿命は短く50年から100年ほどしか持ちません。交配して作られた園芸種の宿命でしょうか。それに対して山桜系の桜の中には寿命の長い系統があります。今全国にある銘木と言われている桜にはエドヒガンと呼ばれている系統の桜が多く残っています。推定樹齢1000年を越すものもありますし、数百年の樹齢も珍しくはありません。私が桜の木を植えはじめたのは40歳の時でした。その時は、私のみかん畑の近くに新しい農道ができたのですが新しい道路は殺風景なのでなんとかならないかと、桜の木を50本ほど買ってきて植えてみました。桜についての知識も乏しかったのでとりあえず染井吉野を植えました。数年間は桜の苗のまわりの草刈りをして、肥料を与えて、木は順調に育ってゆきました。それから32年が過ぎて、今は樹高10m以上にも成長して毎年見事な花を楽しませてくれています。しかしこの桜の寿命は残り数十年で終わると思います。もちろん私も最後まで見届けることはできませんが、それでいいのだと思います。そんなことがあって毎年桜を植えるようになりました。話を初めに戻しますが、最近は自分の余命が残り少なくなったせいか私の代わりに生き続けてくれる桜の木を植えようと思うようになりました。それで昨年から寿命の長いエドヒガン系の桜を植えはじめたのです。昨年その桜を植えようとしていた時に、ちょうどいいタイミングで若い大学生の後輩がやって来ました。それで植えるのを手伝ってもらいました。彼も大島に来て、桜を植えさせられるとは思いもしなかったでしょうが、22歳の彼に50年後に植えた桜を見に来てくれるよう頼みました。50年経つと彼は私と同じ年になっているはずです。50年後には私はいませんし、このみかん山もどうなっているかわかりませんがこの桜の生命力が強ければ大木になっているはずです。それを確認しに来てほしいとお願いしたのです。でも彼は50年後に覚えていますかね。そして今年も同じ桜を同所に植え足すことになりました。またまたいいタイミングで先日みかん好きの若い女性がやって来たのです。彼女にもこの桜を1本植えていただきました。そして昨年の彼と同じように、50年経ったらここへ植えた桜を見に来るようにお願いしておきました。50年後ですから忘れたらそれはそれでいいのです。
50年後や、100年後の世界は多少間違っても想像できますが、1000年後の世界となると難しいですね。未来を予測するとき過去の歴史を参考にすることもありますが、過去の1000年の変化と最近の50年の変化を比較すると違いが大きすぎますよね。このペースで世界が変わって行くと1000年後の世界は予測が難しいと思いませんか。でも、1億年後の世界は単純かもしれません。
これがわたしの桜を植える楽しみです。そして、もうワンステップ進んで今新しい品種の桜を育てています。昨年桜の種を播きました。
今日の音楽
Spring Waltz -YIRUMA
久し振りで「今日の音楽」を送っていただきました。ありがとうございます。春は生き物全てにとってうれしい季節です。
今年も、エドヒガンを植える
今年も、若いお客さんに植えていただきました
昨年の植樹
昨年の3月31日にはソメイヨシノは満開でしたね。
昨年植えた桜はどうなっているでしょう。2019年3月28日のことです。
昨年、K君と一緒に植えた桜はもう私の背丈を越して少しばかり花をつけました。
今年の新しく植えた桜です。
来年も植える予定ですから、若い人は植えに来てください。
今日の花
もうしばらく椿です
海の上を南風が渡って来ます。所々白波を立てながら。沢山のカモメが風に向かって遊んでいます。いえ彼らは遊んでいるわけではありません。南風が岸に向かって吹き付けて小魚を運んできたようです。白波の中では小魚は見えにくいでしょうが、それでも波に向かって突っ込んで行きます。波止で釣りをしているオジサンの側で世間話をしながら、しばらくカモメを眺めてきました。
南風とカモメ
カモメではありません。アオサギです。
残念なことに皆さんみんな向こうを向いていますよね。真正面から強い南風が吹いていました。
今日の花
大輪の白
賀茂本阿弥
名前は分かりませんが大輪です。
椿
昨日初めて満開に近いヤマザクラを1本見つけて嬉しくなって写真に撮りましたが、今日になるともうあちこちの山の中に山桜の白い花が見え始めました。
咲き始めると早いのが桜の花です。そして散るのも早く戦前の軍歌の中にも桜の花はもてはやされました。私たち戦後の世代には桜と戦争のイメージはつながりませんが、上の世代の方の中には桜に良いイメージを持たれない方もいらっしゃいました。桜にとって軍歌に利用されるのは迷惑ですよね。花を咲かせることは植物にとって子孫を残すための最も重要な手段です。私は及ばずながら応援しています。
みかん畑から見える山桜は毎年見続けている馴染みの桜です。今日紹介する山桜にも名前を付けてやりたいほどで、毎年素敵な花を咲かせてくれます。
この桜の樹は毎年春の最初に見る花なので少し愛着があります。
まばらに花をつける桜で全体的にも地味な桜です。
近寄ってみると純白の半八重咲きです。
別のみかん畑に移動しました。山の中に一本の山桜がここぞとばかり咲き誇っています。
やや淡いピンク系の花ですね。
ヤマザクラの樹は一本一本みんな個性的ですね。長年桜の木を植えてみて、この頃ようやく多様性の必要と美しさが分かりました。
今日の花
夕日に椿
今日は彼岸の中日ですね。昼夜の時間がほぼ同じとなり、これからは太陽が北半球にやって来て昼間の時間が長くなってまいります。わたしは夜も好きなのですがそれでも昼間が長いのは嬉しいことです。
今日満開に近い桜の木を見つけました。私の住む町でどちらを向いてもまだ満開の桜は見当たりません。なのに一軒の家を覆うほどの大きな桜の木が真っ白に輝いているのを見つけたので思わず車を停めてしまいました。
そこのお家はもう長い間人の住まない廃屋となっていますが、昔は私の知っている人たちの家族が暮らしていたお家です。そこのご家族とはそれ程親しかったわけではありませんが、子供の頃一度だけお家にお邪魔したことがありました。子供が何人かいて明るいお母さんが相手をしてくださったことはかすかに覚えています。言葉遣いが地元の人とすごく違っていたことが印象的でした。確か仕事のことで一家でこちらに越してきたご家族だったと思います。そして仕事がとても変わった仕事でしたので、すごく興味がありました。その仕事と言うのは真珠の養殖と言う、子供の私にとっては今まで見たことも聴いたこともないお仕事だったのです。私の叔母がそこのお家と付き合いがあったので叔母に頼んで仕事場の見学などさせていただきました。そして何年かして出来上がった本物の真珠も見せていただいたこともありました。真珠貝が作る真珠は全て完璧な真珠になるとは限らないことが分かりました。貝の中から取り出したばかりの真珠は黒っぽいものから淡いピンク色に輝くものまでいろんな変化があります。できた沢山の真珠の中から色合いの揃ったよく光り輝く真珠が選び抜かれ1本のネックレスが出来上がることも知りました。
そんな仕事をされていたご家族のお家だったのです。仕事場の方はもう崩れ落ちた棟もありますがお家はまだ原形をとどめていました。ただ庭木が見上げるほどの大きさに育っていましたが、その庭木たちはむしろ家を守っているよう二も見えました。大木となった山桜も昔からあったのかどうかは覚えていませんが60年以上たっているのですから大木になるのも無理はありません。
純白の山桜も、家の前の大きなモミの木も、わたしの記憶より昔住んでいたご家族のことをよく覚えているのかもしれません。
早咲きの山桜と廃屋
今は窓も塀もありませんが、昔出来たころには中で大勢の人が真珠の核入れや取り出しをやっていました。
桜の木の下辺りに犬小屋がありました。
真珠貝の殻がいまだ朽ち果てず残っていました。このアコヤガイ達の作った真珠は今でも何方かの胸の上で輝いているのでしょうか。それとも箪笥の中で静かに眠っているのでしょうか。
この目の前の海には真珠筏がびっしり敷き詰められていました。60年前の海は今よりきれいだったのでしょうね。
今日の空
飛行機雲
最近雨がよく降りますね。季節の変わり目にはよくあることですが嫌になります。
それでも昼間は穏やかな良い天気だったので飼育小屋にいたアサギマダラを外に出しました。お誕生日を翅に書いて、大島から飛び立ちましたよと分かるように書きました。どこかでこのアサギマダラ達を見かけたら是非お知らせください。
マーキングのアサギマダラ
出発前に腹ごしらえを
2月生まれの飛べないアサギマダラは1頭死んで3頭になりました。
今日の花
大輪の白椿 大きな花が咲いたので差し渡しを計ってみました。15㎝ありました。
家から一歩外へ踏み出してみると、家の周りはすっかり春らしくなっています。冬の間眠っていた生き物たちはいっせいに目覚めていました。
朝玄関を出るとウグイスが真上の樹で鳴いていました。ウグイスと言う鳥は鳴き声ははっきりと目立ちますがなかなかその姿を見せないものです。そのウグイスが私の真上の枝に止まってのどを震わせているのです。それを見ると写真が撮りたくなり、家の中へカメラを取りに帰りました。その間にたぶん逃げてしまうだろうと思いましたが、そっとカメラを持って出ました。鳴き声はまだ近い所から聞こえるのですが姿が良く見えません。それでも何とか枝の影で鳴いている所を写真に撮ることができました。そのウグイスの近くにまた別の小鳥がとまっているのが見えたのでとりあえず写真に収めておきました。後で拡大してみるとシメと言う鳥でした。この時期にはときどき見かける小鳥です。
アサギマダラも次々と羽化し始めました。飼育小屋には夕方3頭見えました。そして、2月に生まれた飛べないアサギマダラは4頭が生き残っています。
梢で鳴いているウグイス
最初発見した時にはまるまる姿を現していていいシャッターチャンスだったのですが残念でした。
隣の樹にいたシメ
結構いかつい顔をしていますね。
庭の辛夷は盛りを過ぎました。
庭のサンシュユの花が咲き始めました。
真っ赤な庭の椿は花盛り
キタキチョウが毎日飛び始めました
昨年6月に河津桜の種を鉢に播きましたが、芽が出ないのであきらめていたのが今頃揃って芽吹いて来ました。
この桜はどんな花をつけるか楽しみですね。母親は河津桜ですが父さんは誰でしょうね。
アサギマダラ
生まれたばかりのメスです。
2月に生まれた飛べないアサギマダラ達
砂糖水(スポーツドリンクに砂糖を溶かしたもの)をよく飲みます。
そろそろマーキングをして外に出そうかと思っています。
春のアサギマダには生まれた日付を書いて飛ばすのですがまだ一度も再捕獲がありません。生まれた日付を書いておくと次に誰かにつかまった時に何日生きていたかが分かります。アサギマダラは結構長生きする蝶なのでいま頃生まれたアサギマダラは運がいいと9月頃まで生きている可能性があります。
飼育小屋には蜜の出る花が咲かせてあるのですが、砂糖水もよく飲みます。
この蛹ももうすぐ羽化するでしょう。
面白いものがありました。
ツルモウリンカの種です。でも未熟種ですね。
今日の花
赤卜伴と玉之浦
久しぶりのブログアップですが、今日は珍しい柑橘をご紹介します。山本柑橘園のオリジナル品種ですが出来たのはずいぶん前のことです。もう30年くらい前のことでしょうか。品質から言ってそれほど優れたものではありません。とっくに没になっていてもおかしくない柑橘なのですが、マーマレードとかジュースにすると何とも言えない美味しさがあるので加工用として生きながらえている柑橘です。それから、この品種への愛着を捨てきれないでいるのは名前を付けてしまったからです。この柑橘の名前は「ミスキョウコ」と言います。この名前に惹かれてぜひ食べてみたいというお客様がありますが果皮が硬くて剥きにくいのであまりお勧めはしません。でも今日はジャム屋さんから注文があったので少し収穫しました。糖度計で測ると16度くらいありますが酸味が強くまだ今の時点ではそのまま食べても美味しいとは言えませんがマーマレードの原料としては酸味が程よくあった方が良いのです。そんなことで少し収穫時期としては早いのですが収穫しました。
ミスキョウコの収穫
一つだけ食べてみました。
約16度で糖分は十分ありますね。
今日の花
馬酔木(アセビ)の花 周防大島には馬酔木の樹がほとんどありません。不思議なことです。山口県でも本州側では、少し山に入ると何処にでも生えているごく普通の樹です。大島内の山はかなり詳しく調べているつもりですが、ごく一部の山を除いてはほとんど見られません。
今年の冬は暖かい冬でしたね。気温が氷点下に下がった日は無かったと言っても良いくらいで我が家のまわりでは野外で氷が張ったのを見ませんでした。霜が降りた日は数日ありましたが積雪もなく氷も張らない冬は近年では珍しいことです。3月も中旬になりましたのでもう寒波の心配は無いものと思われます。私の家では柑橘類を樹にならせたままで冬越しする品種がたくさんあるので、冬の寒さが厳しいと果実に被害が出る恐れがあり1月・2月は毎年心配です。今日ご紹介するブラッドオレンジも冬越しする柑橘の一つで、毎年3月から4月に収穫します。ブラッドオレンジは日本ではあまり馴染みがない柑橘ですが、ヨーロッパの地中海沿岸の国々ではオレンジの一つとして沢山作られています。ヨーロッパだけでなく世界的に見てもオレンジの仲間は剥きにくいのでジュースとして消費されることが多いようです。私もブラッドオレンジはジュースにすると色もきれいで大変おいしいと思います。果実を生で食べる場合はブラッドオレンジよりネーブルオレンジの方が食べやすく美味しいかもしれません。日本では温州みかんをはじめマンダリンタイプが剥きやすく甘いので最も好まれていますが、香りの点から見るとオレンジ類が最高に良いと思われます。と言うことで、たまにはオレンジ類も食べてみませんか。
ブラッドオレンジの畑
一瞬、林檎の樹かと思いませんか。
とても変わった柑橘ですね。
ブラッドオレンジを食べてみましょう。
剥きにくいのでカットにしてみました。
やはり剥いてみましょう。
果肉を確かめたらジュースにしてみました。
糖度は12.5度くらいですからそれほど甘くはありません。
剥かずに絞ってみました。
ジュースにすると飲みやすく美味しいです。
箱に詰めてお届けします。
先日送ったお客様から今年のブラッドオレンジはとてもいいとの返事をいただきました。一人の方はイタリアへよく行かれる方で、その方からはシチリアのブラッドオレンジにひけを取らないとのお褒めをいただきました。私はイタリアへ行ったことがないので現地で食べたことはありません。でも、イタリアから輸入したブラッドオレンジジュースは飲んだことがありますがとても美味しかったです。
今日は雨の天気予報でしたが早朝はまだ降っていませんでした。ブラッドオレンジの注文が入っているので降り出す前に少しでもと畑に収穫に行きました。このごろの天気予報はよく当たりますよね。1時間も収穫しないうちに雨になりました。ブラッドオレンジは果皮が濃い紫色になっていて木になっている姿はとてもきれいです。果肉も濃い赤色になってきました。果実をつぶすと真っ赤な果汁が出てきてまさに血のようです。沢山ある柑橘の中でもこれほど赤い果汁の柑橘は他にありません。果汁の甘さはそれほどでもありませんがジュースの赤い色と爽やかさそしてオレンジ特有の良い香りをもったブラッドオレンジはとてもユニークな柑橘です。ただ生でそのまま食べる場合、果皮の剥きにくさとか種が含まれることなどからやや食べづらい果物です。むしろその特質を生かした加工品のほうが素晴らしいですね。ジュース・マーマレード・ジェラートなどにする注文がよく入ります。
今日は雨になったので久しぶりで写真の整理をしていました。今年撮った椿の写真を集めてみると結構たくさん溜まっていました。冬の間は花が少ないのでブログ用の花の写真は椿で済ますことが多いのです。椿のシーズンはこれからまだしばらく続きますが中間報告でブログに載せてみます。
昨年の秋から撮影順に並んでいます。
椿の花-1