今日の花
セイタカアワダチソウ (カナダゴールデンロッド) おなじみの植物です。外来植物ですが昭和40年代に全国で大繁殖をして問題になりましたが今は落ち着いていて、日本の自然環境の中でほどほどの位置を占めているようです。このセイタカアワダチソウと日本古来のススキとは生える環境が似た場所なもので競合する関係にあるようです。一時期新参者が猛威をふるってススキは絶滅するのではと心配されましたが、今はススキの方が勝っているようです。セイタカアワダチソウはもともとアメリカ大陸で繁栄していた植物ですが、逆に日本のススキがアメリカ大陸で繁殖してセイタカアワダチソウを追い詰めているそうです。でも何年かするとそれぞれバランスがとれてきてお互いが生存できるようになるものです。植物と違って人間同士の移入は難しい問題を持っていますよね。
私が趣味は何ですかと尋ねられたら、今の所「写真を撮ること」と答えざるを得ないでしょう。スマホやデジカメの普及で写真を撮ることは多くの人にとって日常茶飯事となっているように思います。多くの人が面白いことや珍しいものを見つけるととりあえず写真に撮っておくようになりましたね。面白いことや珍しいものに出会ったことを友達に話そうとするとき、写真を見せて話すと大変効果的です。遠く離れた友にも文章に写真を付けて送ればとてもよく理解してもらえます。テレビや映画の画像はプロが作ったものを一般の人が一方的に受け取るだけでしたが、カメラの普及は画像を普通の人が言葉や文字以上にコミュニケーションに使うことが出来るようにな世の中になりました。
私も10数年前に写真を始めましたが、最初は写真というものは単なる物事の記録だと思っていたようです。今でも写真が記録であることには変わりないのですが、自分の心の感動を記録したいと思うようになっています。小さなことでも感動したことは人にも教えたいし話したいことがよくあります。人に感動を伝えるのに文章を使うか話言葉を使うか、どちらにしても私にはへたくそな文章で伝えることが出来るわけがないし、話すにしても口下手な自分に要領よく伝えられる自信はないのです。そこで写真の力を借りてそこに少しばかりの説明を付け加えれば少しは感動を伝えることが出来はしないかと考えて、感動(感動と言うと大げさですが自分で面白かったりきれいだなと感じた程度のことです)の記録として写真にのめり込んで行きました。もともと凝り性なんですね。魚釣りだって30年やりました。
いま、毎日のようにフジバカマ園にアサギマダラの移動調査に通っていますが、今年はそこで少し驚いていることがあります。フジバカマ園にアサギマダラを見に来る方が多いことにも驚いていますが、見に来た方のほとんどがスマホかカメラで一生懸命アサギマダラを写真に撮るのです。昔はアサギマダラを見に来た人はただチョウの舞うのを見て喜ぶだけでしたし、写真を撮る人の方が圧倒的に少なかった気がするのですが、今年は違います。大型観光バスで写真を撮りにやって来たグループもありました。皆さんが一生懸命カメラを覗いている前で補虫網を振るのはとても気が引けました。それでも、遠来のマーク蝶を見つけたらチャンスを逃したくないので網を振っています。写真を撮る皆様には本当に申し訳なく思っていますがお許しください。今年は私も頑張って毎日通ったおかげでもう30頭ものマーキング蝶を捕獲できました。
写真を撮る人たち
大型観光バスには驚きました。
このカメラの列を見て一瞬今日はだめだと感じました。
このカメラの列の前ではさすがに網は振れませんでした。
皆さんの真剣な撮影ぶりにアサギマダラも驚いていることでしょうね。
地元の人がサービスで蝶を飛び立たせています。
私も毎日少しは写真を撮ります。
ウラナミシジミです。小さな地味な蝶ですがこの蝶も少しは旅をします。南で冬を越して春以降北へ北へと進んで行きます。
ムラサキツバメ どちらかと言うと森の蝶ですがフジバカマへもやって来るのですね。
写真の撮り方もいろいろです。
スローシャッター
高速シャッター
こんな風に蝶がみんな板のようになるとおもしろくないです。コキアはだんだんいい色になってきました。
青空を飛ぶアサギマダラ
今日は数が少なくて画面に少ししか入りませんでした。遠近もう少し数が多い方がいいですね。