今日の花


総会へ出かける途中で見かけたネコヤナギです。我が家の白ネコの尻尾を思い出しました。春ですねー。
山口むしの会 恒例の総会が徳地の長者が原にある国立青年の家で開かれました。今日は朝少し早めに出かけて途中でオオムラサキの幼虫を探しながら会場へ向かいました。昨年オオムラサキをたくさん見た場所の周辺を歩いてみたのですがそこではエノキの木を見つけることはできませんでした。総会の会場周辺の長者が原にもオオムラサキはいますのでそこでも探す予定にしていました。時間があればゼフィルスの卵もと欲張っていましたが、途中の道草が長すぎて着いたときは総会の始まるぎりぎりの時間でした。今年の総会では会長さんが長年に渡って山口県で発見された迷蝶についての資料を整理されていたので特別公演としてそのことについての発表がありました。県内では過去から記録の残っているものについては19種の迷蝶か見つかっています。迷蝶が見つかるということはよほど蝶に詳しいか普段から蝶のことを注意深く見ている人がいなければあり得ません。5年前に私が初めてカバマダラを見つけたときなどもその蝶が迷蝶だとは気が付きませんでした。撮った写真を眺めていてこの辺にはいない蝶だと気が付き専門の人に確認していただいて初めて迷蝶だとわかった次第です。あれから5年、私も蝶に関する知識は格段に豊かになりましたので日本の蝶ならほとんど識別できるようになりました。一昨年のウスイロコノマチョウ昨年のカバマダラ・クロマダラソテツシジミなどの現地一時発生の生態調査なども詳しく行ったことからこの総会で表彰を受けました。嬉しいことです。今日現在も飼育箱の中では何匹かのカバマダラの幼虫が生きています。春まで持つかどうかわかりませんが是非生き延びさせてやりたいと思います。総会後の懇親会もあるので宿泊してゆっくりしたいと思っていたのですが、仕事がたまっているので総会終了後すぐに帰ることにしました。夕方で少し暗くなっていたのでオオムラサキの幼虫探しは断念してエノキの株本に積み重なっている落ち葉を少しビニール袋に入れて持ち帰り夜その落ち葉を丹念に調べてみました。結局オオムラサキの幼虫は一匹も見つからず9匹のゴマダラチョウの幼虫が見つかっただけです。もっと時間があったら見つけてきたのに残念でした。
徳地の長者が原にある国立青年の家

駐車場から青年の家の会場へ向かう途中の道です。この辺りの名前が「長者が原」と呼ばれているように昔は一面の草原だったようです。牧畜がおこなわれ放牧のための草原が沢山あったそうですが今はこのようにクヌギなどが植林されて雑木林になっています。杉やヒノキの単植林にならなくてよかったですね。初夏にはゼフィルスが飛びオオムラサキなどのタテハチョウも種類が多く蝶や虫の宝庫になっています。


夕方帰り道でこの木の根元の落ち葉を持って帰りました。一昨年にはこの近くでとてもきれいなオオムラサキを捕獲しました。



クヌギ・コナラなどのほかにナラガシワが沢山ありゼフィルスの種類も豊富です。




食堂やお風呂のある棟


長者が原は夏に行くと緑の鬱蒼とした山ですが、今の時期はとても明るくて別の場所かと思うくらいです。
山口むしの会 総会

会長の挨拶
特別講演 山口県における迷蝶の発見例

県内で迷蝶の見つかった場所。私の住む大島は県内でも迷蝶のよく見つかるところで今後とも要注意です。これからは私が見張っていますのでさらに数が増えるかも。



県内で発見された19種類について説明がありました。
もう一つの特別講演は山口県でも発生して問題になっている「ナラ枯れ病と虫との関係」についてでした。


カシノナガキクイムシという5mmほどの虫が原因だそうですが最も被害の大きい樹種はコナラだそうです。瀬戸内側では見たことがありません。


会員は110名くらいいるそうですが総会出席者は25名と今年は少ないようでした。
総会終了後私は帰路につきました。ずいぶん日が長くなったおかげでオオムラサキの幼虫を探せるかもしれません。





エノキの根元からはすぐにゴマダラチョウの幼虫が見つかりました。

背中にハートのマークを付けたカメムシが見つかりました。せっかく寝ているところをゴメンネ。



山道からようやく街中に出てきましたがすっかり暗くなりました。
夜なべに家で虫探しです。


あまり長くなりました。続きはまたの日にいたします。