今日の花
今年は水仙の咲くのがずいぶん遅れています。例年ですと安下庄では12月の中ごろにはもう咲いています。
昨日、ようやく年内のみかん発送が終わりました。山本柑橘園では選別や荷造りはすべて手作業です。みかんを一個一個手に取って良し悪しを判別し底の方から丁寧に箱詰めしてゆきます。硬いリンゴやナシ・柔らかい桃やイチゴを投げたり落としたりしてはいけないことは誰でもわかりますがみかんは柔らかい裏地の付いた皮にくるまれていて程よい弾力があるため多少の衝撃に耐えられる構造になっています。そのためみかんは他の果物より乱暴に扱われることが多いのです。大きな選果場では長コンベアの上で何度も衝撃を受けながら選別と箱詰めが行われます。そうして長い時間衝撃を受け続けたみかんは箱に入って市場に行く時には疲れ果てているのです。そしてお店に並ぶまでにはパッキングセンターで袋詰めにされ何度も置き場所を換えられて日数がかさみさらに疲れがたまって行きます。このような長旅をしたみかんはどうしたっておいしくありません。このような現在の流通システムを避けるために山本柑橘園では農家から消費者の方へ直接お届けする方法を取っています。みかんの樹から切り取られたみかんを一度も転がしたりしないようにして丁寧に箱詰めしたみかんが山本柑橘園のおいしさの秘訣です。もちろん元のみかんが美味しくなければどんな方法を取っても美味しくはなりませんけどね。
山本柑橘園でも昔は選果機でまとめて荷造りして市場に出荷していました。市場では仲買さんが買って店に積み上げておきます。それを小売さんが仕入れて店に並べます。お客さんが少しづつ買って行きますが途中で傷みも出ます。このような光景を東京へ出かけては何度も見てきました。これではせっかくおいしく作ったみかんも消費者の口に入る時にはかなり疲れ果てたみかんになっていることになるのでとても残念に思えました。その反省から山本柑橘園では今の直売システムに変えていったのです。選果場で大きな機械を使って選別や箱詰めをするのは農家にとって効率的で楽ですが私の所ではそれをやめました。本当においしいみかんを求めるお客さんを見つけお互いの信頼を作って行けるよう 務めています。手作業で1個1個箱詰めすると頑張っても一日に50から60箱くらいしかできません。人を増やせばもっと多くの処理ができるでしょうが私の目の届くのはこのくらいの数量です。毎年お客様を待たせて申し訳ないと思っていますが、昨日ぎりぎりセーフで注文の発送を終えることができました。
今日は朝からあちこちの支払いなどに駆け回り年末のけじめをつけてきました。そして夜は家族でカラオケに行って今年の憂さを晴らしてきました。でも今年一年を振り返ってみるとまあ良い年だったかなと感謝しています。家業のみかんは大きな災害もなく無事に収穫できたし、私自身は怪我もなく大きな病気にもかからず健康に過ごせたことは一番の幸せだったのではないでしょうか。趣味の蝶と写真もいいことがいっぱいありました。ブログも初めてまる3年になりましたがお客様も少しずつ増えて張り合いを持って続けています。拙い写真と文章に付き合ってくださった訪問者の方々には心より感謝とお礼を申し上げたいと思います。来年も少しでも写真の腕を磨き、自然の面白さや美しさをとらえてゆきたいと思っています。宜しくお付き合い下さいませ。 蝶調 山本
今日の音楽 (らんらんさんより)
● バロック音楽特集 31 兼 オペラ特集
ヘンデル作曲 メサイア より "Rejoice graetly" ( Renee Fleming )
らんらんさん、素敵な音楽を毎度送ってくださってありがとうございました。私の知らない分野の音楽もあり大変勉強にもなりました。
来年もまたよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。
年の瀬の出来事
全国(沖縄から北海道まで)へ旅立つみかん 12月22日
箱のデザインはうちのカミさんです
我が家の猫ども 12月27日
トラックの荷台で日向ぼっこ
私たちこんなに忙しいのに猫の手は何の役にも立ちません。寒いこの頃は寝てばかりです。
椿を切って来て花瓶にさしました
12月24日の椿
12月25日の椿
12月26日の椿
少しづつ開いてゆき色合いも変わって行きます。
家の周り 12月24日
楓もすっかり冬姿
今年もシクラメンの鉢が届きました。
初雪です 12月20日
雪と言うよりは霰ですね。
今日の写真 12月30日
最近は朝日ばかり載せていましたので今年の終いに夕日を1枚
〆はやはり蝶のことです。12月30日
庭にいるカバマダラの蛹と幼虫
蛹は羽化の近い様相をしていますがこの低温で羽化することができるでしょうか。
2枚目の幼虫は3齢か4齢です。今のところ最も若い幼虫ですがここの所低温が続いていますのでうまく育つかどうか心配です。
下の写真の幼虫は終齢です。どこか暖かいところを見つけて蛹になるとよいのですが。
アサギマダラと違って若齢の幼虫は寒さに弱いようでいくつか死んでしまいました。
皆様良い年をお迎えください !