曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

キジョランの実

2019年01月26日 | 日記

キジョランの実

キジョラン(鬼女蘭)はキョウチクトウ科の蔓性の植物でアサギマダラの食草となる。自生地は山間の谷間の水の流れに沿った所にあることが多い。鬱蒼とした所より程よく光の入る谷間を好み、古い株になると木の幹や竹を伝って10m以上の高さまで伸びてゆき、伝った木の上部で蔓の枝を大きく広げるようになる。

 


 私のブログにアクセスされる方の中にキジョランに関することで訪れることが結構多いようです。近年旅をする蝶として有名なアサギマダラに関心を持つ方が多くなり、アサギマダラの食草のキジョランにも興味を持つことが多くなったからでしょうか。キジョランと言う植物は朝鮮半島の南部と日本の関東以西の地域で沖縄までの温暖な地域に自生しています。と言っても、町の中や人里の周辺で見かけることは少なく、どのような植物か知らない人が多いと思います。

山の中でキジョランの株を見つけても実のなっている所はなかなか見られないものです。同じキョウチクトウ科の蔓植物のガガイモやイケマなどではよく実の付いたところが見ることができます。何故かキジョランは実をつけにくい性質があるのでしょうか、実際に実を付ける株はめったにないものです。昨年は何が幸いしたのか知人の所の植えたキジョランが沢山の実を付けました。その実をいただいたのでキジョランの実と種のことを紹介しましょう。今日はそのキジョランの種を鉢に播きました。

少しマニアックなことなので興味のない方にはここでお帰りいただいて結構です。

 


 

キジョランの花から実がなるまで

キジョランの花はとても小さいのです。

 

 

キジョランの幼果

うまく受粉した花が花弁を落とした後残ります。晩秋のことです。

 

冬を越し春になり、実が少しづつ大きくなり始めました。

 

 

実はとても大きくなり、12月半ばには熟して、実は縦に割れ始めます。

このよく熟した実をいただきました。

 

 

 

しばらく置くと実は開いて来ます

 

種がぎっしり詰まっています。ひと鞘に何粒入っているか楽しみですね。

 

 


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (原澤 茂)
2024-11-05 09:00:28
キジョランの記事 興味深く拝読しました。質問ですが、耐寒温度は 何度でしょうか?
私は宮崎県都城市太郎坊町に住んでいますが、最低気温は-5℃位迄 下がります。昨年迄は鉢植えで 屋内でしたが、今年は 庭の木の下に植えました。冬を越せるか心配です。
返信する
Unknown (原澤 茂)
2024-11-22 21:34:32
キジョランには関係ないのですが、今夜のテレビで 北島三郎のヒット曲「なみだ船」の歌碑が
北海道ではなく、周防大島にあるとの事でした。
作詞された星野哲郎さんの出身地に因んでとの事でした。知らなかったです!
数年前に 鶴瓶の家族に乾杯を見て 中華そば屋「たちばなや」で ラーメンを食べ、ミカン農家や四つ小島等を廻りました。また 行きたいですね。
返信する
Unknown (原澤 茂)
2024-11-22 21:57:37
次は アサギマダラの話しです。5月19日に大分県の姫島に渡り、沢山のアサギマダラを見て感動しました。海岸に咲く「スナビキソウ」に飛来してました。 周防大島には この様な 春にアサギマダラを呼ぶ スナビキソウの群落地は ないのでしょうか?
返信する
キジョラン・スナビキソウ (山本 弘三)
2024-11-26 21:00:23
原澤様、先日は電話を差し上げ失礼いたしました。大島にはキジョランもスナビキソウもあります。キジョランやスナビキソウを自宅で栽培したいのであればお送りしましょうか。どちらの植物も栽培は難しくありません。
返信する

コメントを投稿