今日の花
上の二つの花は何でしょうか ?
答え
上の花は小輪咲きのダリアで名前をブロンズハート サイレンティアと言います。5cmくらいの小さな花ですが接写で大きく撮ってみました。花弁の付け根に二葉のようなものがありますが雄しべでしょうか。
下の花は紫根(むらさき)の花ですがとても小さな花で3~5mmくらいしかありません。紫根は根っこから紫色の染料がとれます。面白いのはいつも二つの花が対で咲くことです。そして丸い種が2個ならんでできます。写真は大きく拡大したものです。
このアサギマダラは昨年の暮れに産み付けられた卵から年末に孵化し、幼虫は初齢・2齢のままで今年の寒い冬を山で越しました。四月になって観察用に我が家に連れ帰ったのですが、昨日の夕方家に帰ってみると羽化し立派な成虫になっていました。
こいつは正月の2日に山へ観察に行った時に 初めて見つけた幼虫ですが卵から生まれたばかりでこの時期の幼虫としては異例に発育の遅いものです。他の幼虫は冬を迎えるまでにほとんど2齢以上になっています。無事に越冬できるのかどうか気になる幼虫でした。
今、ギフチョウとミドリヒョウモンの幼虫を飼育しているのでそちらが気になっていてこのアサギマダラの羽化する所は見逃してしまいました。
アサギマダラ ♀
1月2日の初齢幼虫
卵の殻が見つかりませんでしたがおそらく孵化して数日の幼虫です。こんなに遅い時期に孵化した卵はいつ産んだのでしょうか。
4月13日の観察
ようやく3齢でしょうか、上の1月2日の写真に写っている幼虫は4~5mmですが今日の状態は101日経ってようやく15mmくらいです。

4月16日
山へ観察に行くと運良く大きい幼虫と小さな幼虫が同じ葉の上にいました。大きい方は終齢です。小さい方は3齢になったばかりのようです。

4月18日
この日、上の3齢幼虫と下の終齢幼虫を家に連れて帰りました。


この大きな幼虫は家ですぐに蛹になりましたが、2日目には黒い斑点が蛹の体内に現れてやがて数日で体をヤドリバエに食べつくされました。昨年の秋に生まれた幼虫はかなり高い確率でヤドリバエに感染していました。
5月20日夕方 羽化したばかりのアサギマダラ
4月18日に連れ帰った2匹のうち小さいほうの幼虫がこのアサギマダラになりました。
5月21日 旅立ちの日

いよいよ旅立ちです













マーキング
美しい羽根に字を書くのはかわいそうですが、安下庄で生まれたこの蝶がこれから夏に向かって何処まで北上するのか知りたい気持で書かせてもらいました。まな板のコイの心境なのでしょうか字を書く時には死んだようになって全く動かなくなります。マーキングを始めたころにはつかみ方が悪くて死んでしまったのかと心配しました。でもマーキングの最中にバタバタ暴れまわるよりは傷付くことがなくて蝶も私もお互いに楽で良いのです。
秋に南下する蝶の調査は沢山の人が行いますのでデータも多いのですが北上する蝶のマーキングは例が少ないのでこの蝶が何処まで北上するのか、もしも分かったら素敵ですね。
北海道まで行くアサギマダラもいます。
この蝶を見つけたら是非ご一報をください。捕獲して確認をされたらそのまま放してやって下さい。
この蝶は雌ですから秋にはその子供たちが南下して帰って来ることでしょう。それを待っています。



外へ持って出ましたがまだ死んだふりをしています。
今日の音楽
http://www.youtube.com/watch_popup?v=HxwSvFbdGHs&vq=medium
http://www.youtube.com/watch_popup?v=pS3d9DgqDhA&vq=medium