今日の花
新種の椿
前回のブログでクロアゲハの幼虫が蛹になるところをお見せしましたが、その中で寄生蜂について触れていました。12月3日の朝、みかんの木で幼虫を飼育観察しているネットの中を覗くと前蛹になったばかりのクロアゲハに寄生蜂らしきものが付いているのが見えました。これは一大事とみかんの木からネットのかぶせてある枝を切り取って室内に持ち帰りました。うまく写真にとれたのでご紹介します。寄生蜂の種類はまだわかりませんが専門家に聞いてみたいと思っています。
今日の音楽
<鉄道シリーズ 4> ぽっぽや 坂本美雨 唄
わたしも昭和のことが懐かしく思えるようになったのは年取ったってことでしょうか。
寄生蜂らしきもの
今回のクロアゲハの飼育は捕食する小鳥や寄生蜂の産卵から守るため最初からネットの中で飼育していました。下の写真は終齢のクロアゲハの幼虫です。11月17日のものですが極めて順調に成長しているものと思っていました。秋も深いので夏型の幼虫に比べると小ぶりですがきれいに成長していました。
数日前から蛹になる場所を探していましたがようやく前蛹になりました。
動けなくなった幼虫に小さな蜂がくっついていました。ネットの網目から入ったようです。
後日虫に詳しい知人から「この寄生蜂はコガネコバチ科の1種だ。」と教えていただきました。捕まえた虫は彼に渡しましたので顕微鏡でよく眺めて種類を同定してくれるかもしれません。下のピンセットで蜂を掴み取った写真を見て「山本さんはあの小さい虫をよくピンセットで捕まえましたね。驚きです。目がいいのですね」と感嘆の声が上がりましたが、実は私の眼の中には人工の水晶体(レンズ)が入っているのでこの年にしては近いものがよく見えるのです。最近歯医者へも通って歯も人工のものと取り換えられつつあります。寂しい限りです。
これは大変とピンセットで蜂を捕まえて取り除きました。でも私が発見するより前にもう産卵が済んでいるかもしれません。
私の指とピンセットの大きさと比較してみてください。こんなに小さい蜂なのです。
このネットの中にいる前蛹の幼虫(ナミアゲハ)は別のものですが何日か前に同じように蜂が止まって産卵しているのを見かけました。すぐに蜂は殺したのですが、黒い斑点が見えますのでもう産卵が済んでいたものと考えられます。
この幼虫(ナガサキアゲハ)は昨日ミカンの収穫作業中にみかんの木で見つけた幼虫ですがあちこちに黒い点がみられます。寄生蜂にやられているものと思われます。
このように自然界では食いつ食われつでいろんな生き物が生きています。蝶が飛んでいるのを見てもほとんどの方は何も感じることはないかもしれませんが成虫になって飛べる蝶は1から2%くらいで非常に幸運な蝶なのです。 寄生蜂の側から見てもタイミングよく程度の良い幼虫を見つけ出すことはなかなか難しいことでしょう。
12月3日の嵩山
冬にはこのような雲がよく見られます。安下庄は島の南側にありますので日本の太平洋側と日本海側の違いのように島の北側に雲がかかり安下庄側は晴れていることがよくあります。
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