曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

周防大島 三名滝(延命の滝・茂敷の滝・鳴滝)

2015年02月23日 | 日記

今日の幼虫(ウラゴマダラシジミ)

一番下の写真がウラゴマダラシジミの卵です。直径で0.5mmくらいでしょうか。2月17日に一匹目の幼虫が生まれました。そして19日に二匹目が生まれたのです。私のいないうちに孵化して生まれたばかりの小さな幼虫はどこかへ行ってしまいました。20日に幼虫を見つけたのですがカメラをとりに行っている間にいなくなってしまいました。今日ようやく写真に撮れたのです。大きさはまだ長さで2ミリくらいです。順調に育ったら5月の末には蝶になるでしょう。

 


 今日は午前の部と午後の部で一日山歩きをしました。山歩きと言っても一般の遊歩道や山道を歩くのではありません。午前の部は今は山の中で幻の滝となっている「鳴滝」を知り合いの人たちに見せるための案内をすることでした。声をかけた人5人と私とで6人で沢に入りました。私は3年前に一度入っている谷なのですがうっかり間違えて一つ手前の谷に入ってしまったのです。細い谷川を登って行くのですがなかなか滝の所に出ません。登りつめてゆくと細い流れはなくなってしまいました。それでも間違えていることには気が付かずおかしいおかしいと思いながら元の場所に下って行きました。戻ってみると流れは2本あることに気づきもう1本の谷の方へ入ってみるとようやく記憶が戻って来てこちらの谷が正しいことが分かりました。皆さんに先ほど案内した谷が間違いだったことを詫びてもう一度滝探しを始めることになりました。川沿いの道を登って行くとやがて滝の岩盤が見えてきて私はホッとしました。昔ながらの姿で滝の岩はそびえていました。冬場の今は水量が少ないので豪快な滝らしさはありませんがこの鳴滝もなかなか良い滝だと思います。3年前にもこのブログで周防大島の三つの滝のことを紹介しましたがもっと多くの人にも知っていただきたいと思います。特に鳴滝は地元の人しか知らないので何かの折に少し宣伝をしなければなりませんね。今日は改めて三つの滝をご紹介します。

午後の部は源明地区でオオムラサキの幼虫探しです。森の中の宝探しということで少し前にも書きましたが、幼虫探しというのは森の中に深く入り込みまずオオムラサキの幼虫のいる可能性のあるエノキを探さねばなりません。冬の今頃にはエノキは葉を落としているので幹の模様と周りの落ち葉でこの木がエノキであると確かめるのです。そしてエノキであることが分かるとその根元の周りの落ち葉の中から幼虫を探します。午後1時半から4時半まで3時間探しましたがゴマダラチョウの幼虫がたったの4匹出てきただけでした。今年も大島でオオムラサキの幼虫を見つけることはできませんでした。幼虫は3月の末までは落ち葉の中にいますのでまだチャンスはあります。午前の部より午後の部の方がハードでした。

 


周防大島の滝の紹介

 

1.延命の滝(久賀)

延命の滝は上から一気に落ちるタイプではありません。何段にも向きを変えながら落ちてゆきます。

 

2.茂敷の滝(屋代)

流れは細いが落差を感じさせます。垂直に5段の滝となっています。2月2日と2月18日のお祭りの日の写真です。

 

 

3.鳴滝(安下庄 塩宇)

滝の岩盤は横に広くどっしりとしています。私の子供の頃は今より寒かったようで大きなつららが滝に下がっていたことを覚えています。

滝の上から見下ろす。

滝の上ではまだ岩盤が続いており水量のある時期だと迫力のある流れになることでしょう。

 


今日の滝探索風景

谷は竹藪で覆われて侵入するのは大変でした。

こちらは間違えて入った谷です。3メートルくらいの小さな滝はありました。

いまはきれいな杉林になっていますが昔は立派な水田だったようです。

滝の上部は安山岩のごろた石です。

 

谷を出て尾根筋はみかん畑です。

もう廃園になっているようで収穫されないみかんがなっていました。ヒヨドリやメジロにとっては天国です。イノシシも頑張っていました。この畑ももう数年するとクズやカラスウリなどの蔓に覆い尽くされることでしょう。

 


午後の部

ここは厳しい所でした

今は使われなくなった林道です

 


アラスカへオーロラを撮りに行ってきました

2015年02月22日 | 日記

Fairbanksのオーロラ

 


 今日は日曜日です(私の生活に日曜は何の関係もありませんが)。朝から雨模様でPCの前に座って写真の整理などしています。きょうは少し変わった写真をご紹介しましょう。

1月の下旬に私のカメラがアラスカへ行ってきました。残念ながら私は何処へも行けずいつものように家でいつもの生活をしています。12月に知人からアラスカへオーロラを見に行く話を聞いて「いいな!」私も行きたいと思いましたが今の私は家を空けることができません。カミさんを拝み倒して1泊旅行が精いっぱいです。前にも書いたことがありますが、私は我が家のいきものがかりなので動物たちの食事の世話や身の回りの世話など一日も休むことができません。残念だけど今回は行けませんということでした。珍しい自然現象を観るのは子供の頃から好きで日食とか虹とか大好きでした。オーロラも昔から見たいと思っていますがなかなか実現しません。数年前からネットにオーロラの生中継のサイトがあるのを見つけてしばらくは毎晩のように見ていました(http://aulive.net/openlive/)。でもやはり本物を見たいですよね。

その知人が出発間際になってカメラ用の三脚を貸してくれないかというので広角レンズのついたカメラも一緒に貸しましょうということになり私のカメラと三脚がアラスカへお供をすることになりました。カメラの使い方も教える暇がなかったのでオートで撮りなさいと伝えておきました。それにツアーの中にはきっとカメラに詳しい人もいるから教えてもらいなさいと言っておいたのですが、最初の日はうまくいかなかったようです。その日のオーロラが一番きれいだったので残念だったそうです。私も経験が無いのでアドバイスができなかったのですがマイナス30℃ではライブビューが写らなかったらしいのです。そしてオートで空に向けるとカメラはピンとを合わせられなくてシャッターが下りなかったそうです。最後の日に連れの人がカメラの設定を変えてくれてようやく少しだけ撮れたということでした。やはり私が付いて行けば・・・・・

私は家で生中継を見ていましたのでアラスカへ行っていなくても当日のオーロラが素晴らしかったのは知っていました。オーロラのツアーはいい状態でみられる時とダメな時の差が大きいと聞いています。全く運次第ですね。もう見に行かれた方もおられるかもしれませんが行かれた知人の許可を得ましたので少しだけご紹介します。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

アルド チッコリーニさん追悼の音楽④

ショパン ノクターン8番 変ニ長調Op.27-2

https://www.youtube.com/watch?v=gH6iPIXPass

 

このサイトは埋め込みができませんので上のアドレスをクリックしてお聞きください。とてもきれいな旋律ですね。オーロラのかがやく夜にふさわしい曲です。先ほどライブ中継でフェアバンクスの空を見ましたが今夜は何も出ていません。悲しい20番がピッタリカモ。

アラスカ州立大学のフェアバンクス校は小高い所にあって緑広々として素敵な大学です。(行ったことないけど)


フェアバンクスのオーロラ

 

 市内に宿泊してバスで1時間くらいの所のスキー場で見たそうですが場所名は分かりません。今朝からフェアバンクスの周辺をグーグルマップで検索してストリートビューをいっぱい見たのでフェアバンクスへ行ったことはありませんが町のことなら話を合わすことができるくらい知ることができました。便利な世の中です。町のはずれを大きなTanana riverが流れていて町の中にも蛇行して流れる小さなChena riverが流れるとてもきれいな街です。

雲一つない好天でしたね。

 

帰りの飛行機からの写真です。マッキンリーが写っているそうですが私にはどれかわかりません。

 

いつか行きましょう !

 

 


滝の観音様縁日法要  2月18日 (茂敷の滝)

2015年02月18日 | 日記

今日の花

この辺りでは最も早く咲く薄寒桜です

 


 屋代の滝の観音様のお祭りにお参りしてきました。3年前にもお参りしたことがありますがその時にはお祭りの様子がよくわからず滝に着いた時にはお祭りは終わって参拝の皆様やお世話をされる方たちは帰り支度をしている所でした。それ以来毎年祭りのご案内をいただいています。今回先輩のIさんからもお誘いがあったので今年は祭りに遅れないように早めに出かけて行ました。滝に着いた時にはすでに大勢の参拝者が集まっていて大きな焚火も焚かれていました。谷間の杉林の間を煙は緩やかに登って行きます。二月のもっとも寒い時期にお祭りがあるのはどうしてなのかわかりませんが谷間の冷たい空気は気を引き締めてくれます。

この滝のある谷に私は時々一人できます。とても静かで気持ちの良い所です。もちろんわたしは蝶を見に来るわけですがこのお祭りの時以外にはほとんど人の入ることはない所です。今日聞いた話ですが、滝の側には昔庵があったということです。いったいどんな人が住んでいたのでしょうね。

今日はお祭りの様子を撮ってきましたのでご覧になってください。興味がありましたら来年のお祭りにはお参りしてみてください。

 


滝の観音様のお祭り

駐車場は狭いので早めに入るか乗り合わせて来ましょう。

いつもの川沿いの山道を登ります。

滝が近づいて来ました

上の写真を見てください。滝の右側にきれいな石垣が組んであります。ここに昔小さな家が建ててあって福富さんという方が住んでいたそうです。もちろん自宅は下の方の集落の中にあったのでしょうが、ここら一体にあった田んぼの仕事をするのに集落からここまで毎日上ったり下ったりは難しかったのでしょう。滝も昔はなん筋かに分かれていたものを石を組みなおして今のように5段の滝に作り替えたそうです。それで昔はこの滝のことを地元の人は「福富の滝」と呼んでいたそうです。今では周りはきれいな杉や檜の林になっていますがここらで田圃が作られていたころは日当たりの良い谷間でおそらく海の方まで見渡せたことでしょう。周りの杉や檜は立派に木に育っていますが樹齢は5~60年くらいでしょうか戦後植えられたものだと思います。ここに住んでおられた福富さんの息子さんが90何歳でご健在だそうです。
観音様が祭られているので「観音の滝」とも呼ばれていますが、この滝のあるところが茂敷(もじき)という地名だそうで、「茂敷の滝」というのが地元でよばれている名前だそうです。 

 

振り返ると

なぜかいつも嬉しそうにしている私です。

冬の焚火はうれしいですね。

10年余り前に安置された十一面観音様です

この滝は五段になっています

今日はあまり寒さが厳しくないからなのか火の側にはあまり人がいません

世話係の方の挨拶です。

お坊さんからお経の説明がありました

法要が始まりました

参拝の皆さんに線香が配られて一人一人観音様にお参りしました

私たちもお接待の袋をいただきましたが中にお餅が入っていたので早速焼いていただきました。今年一年無病息災でありますようにと。

 

 

帰り道

年配の方もおられるのでゆっくりと下山しました。

 

今日の夕方西の空に「太陽柱」が見られました。お日様が沈んだ西の空に光の柱が見られる現象です。

 


ウラゴマダラシジミの卵が孵化しました

2015年02月17日 | 日記

今日の花

庭の白梅がようやく咲き始めました。今年は開花が遅いです。

 


 今朝飼育室のウラゴマの卵を見に行くと1個は穴が開いて孵化した後でした。その隣の卵はちょうど中の幼虫が穴をかじって広げている所でした。すぐにも卵から出てくるのかと期待して眺めていたのですがなかなか出てきません。いつまでも側にいるわけにもいかないのでカメラをインターバルタイマー設定にして1分ごとに一枚撮るようにして出かけました。お昼に帰ってみても朝の状態とほとんど変わっていません。結局夕方になっても出てきませんでした。初めに孵化した幼虫は探してみましたが何処へ行ったのか分かりません。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 チッコリーニさん追悼の音楽③

エリック・サティ 「こころ安らぐ3つのテーマ 」

1. 嫌らしい気取り屋の3つの高雅なワルツ 第2番
2. 星たちの息子への3つの前奏曲 第2番
3. 5つの夜想曲 第4番

 

サティの何気なく流れてくるピアノの音 こころ安らぎました。


ウラゴマダラシジミの卵

 

昨年の6月にとった写真です。この卵から生まれた幼虫はイボタの木の葉を食べて育ちます。そして6月の初めには下の写真のような蝶になります。

 

今朝の卵

 

 

左の卵は空っぽですが右の卵の穴からは幼虫の頭がのぞいています。光っているのは目玉でしょうか。

 

 

イボタの新芽は芽吹くのが早いです。

 

 


みかんの葉で越冬中のムラサキツバメとウラギンシジミ

珍しく向こうを向いています。よく動き回ります。

12月の半ばにこの姿勢でみかんの葉裏に止まって以来身動き一つしません。


モンキチョウが飛んでいました

2015年02月14日 | 日記

今日の花

春の日差しに椿の雄蕊

 


 今日は暖かかったですね。きっと蝶が飛んでいるだろうと思ってみかん畑に行ってみるとモンキチョウが嬉しそうに飛んでいました。

本当にうれしそうなんですよ。

 


モンキチョウの初飛翔

 

 

 

モンキチョウを拡大してよく見ると体は深々と毛におおわれています。夏のモンキチョウはこんなに毛が生えていないような気がするのですが比べてみたことがありません。

 


越冬中のムラサキツバメ

なぜこうして集まるのでしょうね。

 

側にいるのは何でしょう。「わたしもご一緒させて!」 って。

 

蝶にも動きが出てきました。陽射しは明るくなり春も近いのですね。


冬の橘グリーンパーク(港の公園)

2015年02月12日 | 日記

今日の花

水仙は今が盛りでしょうか。

 


 この冬はしばらく公園に行っていませんでした。港へ行ったついでに寄ってみましたが相変わらず人っ子一人いません。公園の中の道を一回りして入口まで戻るといつものようにネコがいました。他に何も撮るものが無いのでネコにカメラを向けるしかありませんでした。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

チッコリーニさん追悼の音楽②
2011年8月2日「ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭」(南仏)での野外公演。
井上道義指揮&アンサンブル金沢
「ベートーヴェンとシューマンの ピアノ協奏曲」

http://concert.arte.tv/fr/aldo-ciccolini-et-michiyoshi-inoue-la-roque-dantheron

映像では、2曲続けて弾いておられるように観えましたが・・・凄いですね!!
たっぷりご堪能下さい。(たぶん3月5日まで視聴できるのだと思います)
日本のTV局の撮影とはカメラ視点が違っていて面白いです。
画質も良いので、フルスクリーンで楽しめました。
フランスの放送局で、チッコリーニさんを悼んで再放送された映像が
日本の音楽家の方々との共演のものだったことは、嬉しいことです。

 

70分、たっぷり聴きました。 蝶調


公園のネコとクヌギ

クヌギの幹

クヌギの実(一年目の実)

クヌギのどんぐり   クヌギの実ドングリは花が咲いてドングリの実になるのに2年かかります。栗の実は1年で出来ます。

ドングリの落ちた跡

 

 

人のいない静かな公園でのんびりくつろぐネコ達

 

 

 

 


人なつっこいジョウビタキ

2015年02月10日 | 日記

今日の花

 

鉢植えの椿の花が二つ咲きました。

 


 この頃私が畑に行くとすぐにジョウビタキがやって来ます。ジョウビタキという鳥は元来人なつっこいものですがこの雌のジョウビタキは特に私が好きなようで何処へ行ってもすぐついてきます。可愛いものだから土を掘ったり落ち葉や草を取り除いてやるとすぐに地面に降りて餌をついばみます。カメラを構えてもあまり逃げません。今日も30分くらいこのジョウビタキと遊んでしまいました。 

 


 右下かどの□をクリックして大きい画面でご覧ください。

人なつっこいジョウビタキ

 

 


ついでに鳶も

 

 


越冬アサギマダラの幼虫 - 4

2015年02月06日 | 日記

フジバカマの新芽

もう20年くらい前のことですが藤袴(秋の七草)を庭に植えてからアサギマダラのことを知るようになりました。

まだまた寒さの続く中をもう新芽が出ています。このフジバカマの花の咲く秋にはまたたくさんのアサギマダラがやって来ることでしょう。

 


 1月の末から2月初めの幼虫たちの様子を写真でお見せします。前回の報告からはおおむね順調に育っています。確かに成長速度は遅いですがみんな寒さに負けずにがんばっています。今年毎日の観察をしていると餌のキジョランの葉を食べる様子もよくわかってきました。気温が8℃以上に上がると餌を食べそれ以下ではじっとしていることが多いようです。食事の時間は決まっていないようで暖かい日の朝は午前8時ごろにはもう餌を食べていますし、気温さえ高ければ夕方の4時ごろでもまだ餌を食べているものもいます。

今年は周防大島の中で6か所を選んで調査しています。全く自然環境の生息地を3か所と家の庭や畑の一部など人口環境に植えられたキジョランの所を3か所です。家の庭や畑のキジョランは毎日見ていますが山の中のキジョランは遠いので2週間に一度くらいの割で見に行っています。里の方の人口環境で育っているグループと標高の高い山の中の自然環境グループでは明らかに成長速度に差があります。それに、山の中の幼虫は1齢から3齢の若齢幼虫ばかりなのに対して里の方にいる幼虫は初齢から終齢や蛹など大きさがバラエティに富んでいることなどの違いもあります。同じ大島内でも場所によって差のあることが分かりました。

1月の末に蛹になりそうだった幼虫がいましたが見失って確認ができませんでした。いなくなった1月29日に蛹化したものと思います。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

Aldo Ciccolini  エルガー「愛の挨拶」 op.12 Salut d'amour  


ニュースや情報に疎いわたしは知りませんでした。チッコリーニさん89歳だったのですね。若い時の演奏もいいですが晩年の演奏はじっくり聞かせるような演奏でよかったです。88歳まで現役の演奏活動をされるとは驚きですが、私もそれくらいの年になるまで隠居しないで何かに打ち込んでいたいものです。 


里の方にあるキジョランの場所をA(レモン畑)  B(地家室の畑)  C(家の庭)としておきます。

A(レモン畑・標高70m)の幼虫



12月の初めに蛹になったのですがまだ羽化の気配はありません。

 

幼虫

もう4齢のようです。


脱皮の直後でしょう


自分の脱皮殻を食べています。


左下に丸い穴が開いています。右側の小さな幼虫は1月の初めから1月の末までの一と月で穴の中を食べきりました。


大きさは違いますが仲好しさんです。

 

 

B(地家室の畑・標高80m) 

ここの幼虫は初齢から終齢までいます。


上と下の初齢幼虫は1月の初めに卵から孵化したものです。ひと月でまだあれだけしか食べていません。


今回更に小さい幼虫が見つかりました。


終齢幼虫もいました。

 

 

C(我が家の庭・標高15m)


我が家の庭のキジョランには4匹の4齢幼虫がいます。もしかしたら5匹かも知れません。キジョランの葉が茂っているのでなかなか見つけにくいのです。毎日のようによく餌を食べます。 

 

 

山の3か所は二月初めのブログに写真が載せてありますのでここでは省きます。アサギマダラは全体的には順調に冬越ししているようです。

 

 


アサギマダラの越冬幼虫の事故

2015年02月05日 | 日記

今日の花

寒アヤメ     1月の初めごろからぽつぽつと咲いています。

 


 この冬はずっとアサギマダラの越冬幼虫の観察をしていますが、1月の末にとても残念な事故がありました。今日はその模様を日を追って紹介します。このアサギマダラの幼虫は少し変わった経緯で冬越しをすることになっていたので注目していました。12月2日に初めて見つけたときにすでに終齢になっていたのです。秋の終わりというか冬の初めに終齢になった幼虫は本当に冬の寒さに耐えて春まで生き延びられるのかという疑問がありそれを確かめる良いチャンスだと思っていました。一般的にアサギマダラの幼虫の冬越しは若齢で越すということになっていますし大半の幼虫はそのようです。今までも冬の観察で終齢幼虫を見たことはありますがそのほとんどは途中で突然姿を消す場合が多かったと思います。大きくて目立つのでたぶん鳥に食われるものと思っていました。今年の冬は鳥の捕食を避けるためキジョラン全体を防鳥ネットで囲い万全を期していました。それでも事故がありこの幼虫を春まで見届けることができませんでした。誠に残念です。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 ミス・マープル  Main Theme


わたし若いころには映画も大好きテレビドラマもそれなりによく観ていたのですが最近は映画もテレビドラマもほとんど観なくなりました。なぜでしょう。私の人生も夕方になりゆっくり時間をつぶす余裕がなくなったのかもしれません。日没までにそんなに時間はありませんものね。

ボアロは少し見たことがありますがミス・マープルは残念ながら見た記憶がありません。よく深夜にやっていますね。

ミス・マープル役を演じたジェラルディン・マクーワンさんが、1月30日に亡くなられたそうですが、ご冥福をお祈りします。テレビドラマでミス・マープル役を演じた方はジョーン・ヒクソンジェラルディ・マクイーワンジュリア・マッケンジーさんと変わってきたのですね。いろんな人の評を読んでみるとさまざまですが見る人にも好みがありますからしかたがありません。いつものことですがらんらんさんから知らない曲が送られてくるとうぁー大変とばかりあちこち調べてからアップしています。おかげさまで新しい分野の音楽にも馴れることができ知識も増えてとてもうれしいです。先日送られてきたピーター・ホレンズさんも知らない音楽家でしたが彼の活動を調べてみるととても面白くて仕事のBGMに一日中流していました。また私の知らない分野の音楽が届くのをお待ちしています。どなたからでも結構ですのでコメント欄かメールで送って下さるとうれしいです。



アサギマダラ終齢の越冬幼虫

12月の初めレモン畑の側のキジョランで大きな終齢幼虫を見つけました。

この大きさならじきに蛹になるのではと思っていました。

 

12月中と1月の初めまであちらの葉こちらの葉としきりに居場所を変えていました。1月10日の移動を最後に蛹になる場所を決めたようです。

 

1月14日本気でお尻を引っかけるための網張をしました。

 

1月15日前日の場所が気に入らないのかまた移動しています。

 

1月16日同じ葉の少し下の方にお尻をかけました。14日に立派な網を作ったのにそれを使わなかったようです。

 

1月17日に足を放してぶら下がりました

 

1月19日拡大写真で見るとお尻を引っかける網はとても作りが雑です。昨日もうぶら下がっていると思ったがまだ吸盤で葉に付いているようです。危ないですね。

 

1月20日 前蛹になったようです。

 

22日 まだ吸盤を使っているようにも見えます。

 

1月25日 だいぶ体が縮んできました。お尻をかけている網は心もとないですね。

 

1月27日 心配は的中しました。完全な前蛹にはなっていますがお尻はキジョランの葉から離れています。多分数本の糸で支えられているものと思われます。

この状態では正常な蛹にはなれません。どうしたものか、悩みましたがここで手助けしては自然観察にはならないとそのまま成り行きにまかすことにしました。多分蛹になる時に激しく動くのでその時には落ちるだろうと思いこのキジョランの葉の下にタオルでハンモックを張ってみました。運が良ければ落ちてタオルの上で蛹になる可能性があると信じたのです。

 

身体の縮み具合から蛹になるのはもうすぐと思われます。でも空中に浮かんでいる様子はとても危険な状態です。

 

 

1月28日 まだ落ちずにつながっています。もうすぐ蛹化です。

 

1月29日 仕事が忙しくて見に行ったのは夕方でした。葉裏にはいませんでした。期待したタオルのハンモックにも姿はありません。このキジョランの葉の真下は水路で水が流れています。夕方で少し暗い中を落ちてどこかに引っかかって居はしないかと必死で探しましたが見つけることはできませんでした。午前中は結構風があったようです。次の日も範囲を広げて探してみましたが見つけることはできませんでした。この幼虫の観察はここで途切れることになりました、残念です。

この時期にはこの幼虫の終齢期間は12月初めから44日間で、前蛹になって(1月16日)から蛹になるのに(蛹になったかどうかは分かりませんが1月29日)13日間もかかっていました。ちなみに、もう一つの12月2日に見つけた蛹は65日間変化がありません。正常に生きている模様です。

これで一つの命が終わりました。   (27日の段階で正常な網の張ってある所に瞬間接着剤で付け直してやれば助かったかもしれませんがしませんでした。)

 


深山林道の山奥へ

2015年02月04日 | 日記

今日の海

午後にみかん畑に行くとまだ練習船が湾内に停泊しているのが見えました。学生さんたちは缶詰でお勉強をしているのでしょうか。私たちの学生時代のように授業サボって映画を見に行くなど絶対できませんね。

 


 2月に入って今日で4日間アサギマダラの越冬状態を調べに行きました。

1月の末から2月の初めごろと言えばまだ冬のど真ん中と言えるのではないでしょうか。今日2月4日は立春で暦の上では春と言われていますが3月の初めごろまでは感覚的には冬と言った方が良いと思います。こんな真冬時期にアサギマダラの幼虫たちはどんなふうにして過ごしているのか見てきました。今年は大島の中で、深い山奥にある全く自然の状態の生息場所を3か所と家や里の近くなどにある人の手の入った生息場所を3か所選んで比較調査しています。今日見に行った生息場所はその名も深山(みやま)というくらい深い山奥にあります。そこに入るには林道があって4輪駆動車であれば道の終点まで車で入れたのですか、最近落石や倒木が多くなり歩いてしか入れなくなりました。5・6年前に一度私が倒木をチェーンソウで切り開き落石を除いて車が入れるようにしたのですが元の木阿弥です。アサギマダラの幼虫たちは1月の調査の時からあまり成長していませんでしたが数はそれほど減っていないように思われました。

 


深山林道


この谷あいには無数のキジョランがあります。そのほとんどは高い木の上まで登り木の上で蔓を広げています。

竹が途中で折れて登っていたキジョランが低く垂れていたので幼虫を見ることができました。

2齢幼虫ですね

 

奥へ行くほどに道は悪くなります。

こんな状態では私一人で道を開通させるのはとても困難です。

道のわきにはキジョランの幼樹が生えています。

脱皮して2齢になったばかりのようです。

この谷には小さい幼虫しか見つかりませんでしたが数はそこそこいるようです。

 

ここより奥はさらに道が悪くなるので引き返すことにしました。この奥の方にもキジョランはたくさんあるのですがそこはもう獅子神の森みたいなところですから分け入るのは大変です。

帰り道です

この谷全体でアサギマダラの幼虫はどのくらいいるのでしょうか。気にはなりますがキジョランの蔓は高い樹上にあるので調べる方法がありません。

 


冬になると被写体の蝶がいないものだからつい野鳥などにカメラが向いてしまいます。鳥用のレンズなど準備していないのでうまくは撮れませんが今日はジョウビタキとアオバトを撮って見ました。アオバトは森の中の薄暗いところで出会ったのできれいに撮れませんでした。ジョウビタキは人懐っこくて近くで写真を撮らせてくれます。

アオバト

きれいな鳩ですが近寄らせてはくれません。

ジョウビタキ

やはり野鳥を撮るならレンズはせめて400mmくらいないと難しいですね。蝶を撮る時には望遠レンズはめったに使わないけど400mmも1本あったらなあと感じています。30万位しますからね、新しいボディを買ったばかりだから我慢しましょう。