曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

彼岸桜 2種

2024年03月19日 | 日記

 今年は3月17日が彼岸の入りでしたね。昨日は家の前の道を鈴の音と共に沢山の白装束の人たちが通り過ぎて行きました。お遍路巡りの人たちです。
毎年この時期には我が家の前の道をお遍路さんたちがにぎやかに通ります。私にとっては鈴の音と楽し気な人の話し声はウグイスの鳴き声よりももっと春の訪れを感じます。

そんな彼岸の今日、我が家の桜山へ行って見ました。入り口近くにある早咲きの寒桜はすでに花は無くなりすっかり葉桜となっていました。

重なり合う桜の樹の間からピンク色の花と白い花の樹が見えました。白い花の桜の樹は今年でもう3年目の開花ですので知っていますが、この時期に咲くピンクの桜は
今まで見たことがありません。その桜の樹はきっと今年が初開花だと思います。

この桜山の桜の樹はエドヒガンのように古い品種も植えてありますがほとんどは私が種を播いて作った新種の桜です。
今日咲いている2種の彼岸桜はこれから名前を考えてみます。初花をご覧ください。

 


ピンクの彼岸桜

 

 

白の彼岸桜

 

桜山からの眺め

すっかり葉桜の寒桜

我が家の桜山はみんな若い桜の樹です。

初花のピンク彼岸桜です。若い樹ですから花の数は少ないですが年取るごとに花着きもよくなると思います。

 

 

 


チャンドラーポメロ

2024年03月17日 | 日記

チャンドラーポメロ

 

Chandler Pummelo チャンドラーポメロをご存じですか。柑橘類の中で最も大きな実をつける文旦類の一品種です。3月になり我が家でもそろそろ食べごろとなりました。

 

山本柑橘園では20数年前から導入して栽培していますが販売用ではなく育種用の品種として使ってきました。日本に以前からある沢山の文旦類に比べると味はとても良いと思います。
それでも一般に販売向きでないのは食べにくいという大きな壁があります。温州ミカンのように剥きやすい・種がない・中袋ごと食べられる・甘いと言った良い条件に恵まれた柑橘とチャンドラポメロを比べるとすべてが反対ですね。チャンドラポメロを含んだ文旦類は剥きにくい・種が多い・中袋は固く食べられない・酸味が抜けるまで時期を待たねばならないなどのマイナスイメージが多すぎます。

にもかかわらず、文旦類のファンは結構いますし食べやすい形で食卓に出されれば多くの人は喜んで食べるのではないでしょうか。


今日は文旦チャンドラ―ポメロ(Chandler Pummelo)の詳しい由来と食べ方を紹介します。

 

チャンドラ―ポメロ(Chandler Pummelo)は1959年、カリフォルニア州リバーサイドの柑橘類研究センターで交配育種されたものの中から選抜されました。

交配の親はシャム・ピンク・ポメロとシャム・スウィート・ポメロのハイブリッドです。育種親は共にタイ国の品種です。

1961年にカリフォルニア大学リバーサイド校のキャメロン博士とスースト博士によって発表されました。

その後1970年代にカリフォルニハアの柑橘産地に広まったようです。日本にチャンドラーポメロが導入されたのは1977年のことでカリフォルニハアのリバーサイドの
日系の柑橘農家からいただいたとのことです。

チャンドラーポメロの果肉ははタイの赤みのあるピンクポメロと普通色のスィートポメロとの中間的な色でややピンクです。肉質はしっかりしていて剥きやすいです。

日本での栽培では3月から4月ごろが食べごろでしょうか、糖度14~15度になり、酸度も1.0前後にまで下がってきます。

育種親として使うとなかなか面白い品種が生まれてきます。

最後に一言お断りしますが、以前私のブログでもチャンドラーポメロについて紹介したことがありますがその中で品種の紹介に誤りがございました。
チャンドラーポメロについてどこの文献から引用したのか忘れたのですが、チャンドラーポメロはタイ国で開発された品種でピンクグレープフルーツと無酸文旦との
交配種だという説があったのでそれを信じて私のブログにも書きました。しかしそれは間違いであったことが分かりましたのでお詫びを兼ねて今回訂正して、今日
のブログで改めてご紹介させていただきます。

 


チャンドラーポメロの食べ方

チャンドラーポメロは皮が厚くてかたいので包丁か果物ナイフを使って剥きます。

まず、なり口側を平らに切り落とします。

裏側も同様に切り落とします。

剥きやすいように縦にも切り目を入れます。

縦の切り目を少し多めに入れると剥くのに楽です。

縦に半割にして端っこからフォークを使って中袋を取り除きます。ナイフや金串も使ってみましたがフォークが中袋を開くにも・種を取り除くにも・果肉を取り出すにも安全に使えます。

少し手間がかかりますが、なれるとそれほど難しくはありません。

 

食べる前に糖度計で糖度を測ってみました。約17度で甘さは申し分ありません。文旦特有のほろ苦さと酸味それにしっかりした歯ごたえは他の柑橘とは違いますね。

 

チャンドラーポメロはこれから旬を迎えます。いかがですか。

我が家の品種の中に、甘みの強い文旦「甘太郎」がいますがチャンドラーポメロの子供です。

 


春の訪れ 水仙

2024年03月15日 | 日記

 今日は3月15日です。ちょうど3月の半ばとなり、あたり一面春と言ってもいい時期となりました。
そして、確定申告の最終日ですね。午前中に税務署に出かけ申告を済ませて、帰りには春の野に出てみました。

屋代ダム公園では和水仙の花が終わっていましたがラッパ水仙が見ごろでした。

毎年この時期に水仙の花を見るために寄ってみますが、いつもほとんど人影はありません。もったいないことです。

 


黄色い水仙は元気をくれます。

 

白い水仙はやさしさに包まれます

 


ミモザの日 3月8日

2024年03月08日 | 日記

 3月になり、いま春を彩る様々な花が咲き誇っています。
ピンクの河津桜はほとんど終わりましたが桃色の花桃が咲き始めています。寒い冬が終わりピンクの花は来るべき春の暖かさを象徴しているようです。
そして、寒いうちから咲き始めている菜の花の黄色やミモザの黄色は春の明るさを表しているようで、見ていると心も明るくなります。

今日3月8日は国際婦人デーと国連で決められています。イタリアで始まったと言われていますがヨーロッパではこの日にミモザの花を女性に贈る習慣があるようです。
ミモザの花は私も大好きな花なので見かけるたびに写真を撮ります。今日は最近撮ったミモザの写真を国際婦人デーに合わせてブログにアップします。

写真のミモザの木は以前教会だったところの庭に30数年前に私が植えたものです。やがて大木となり毎年早春に黄色い花をたくさん付けてみんなを楽しませてくれましたが
元来材質のもろい樹ですから台風で何度か倒れました。そのたびに根元からヒコバエが出てきて再生して元のように大木になりました。
昔ミモザの木を教会に差し上げてからは我が家にはずっとミモザの木はありませんでした。最近は我が家にもまたミモザの木が欲しくなって教会から枝をもらってきて挿し木をするの
ですがなぜか活着しません。今年は時期を変えてもう一度挿し木にチャレンジしてみようと思っています。

 


元教会のミモザ