曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

弓削瓢柑の収穫

2017年05月28日 | 日記

今日の蝶

ホシミスジ  我が家の庭にはよくホシミスジがやって来ます。県内ではとても珍しい蝶です。

 


 もうすぐ梅雨に入るので弓削瓢柑の最終の収穫をしました。何故梅雨になるから収穫をしなければならないかというと、梅雨になるとナメクジが弓削瓢柑の樹に登って来て弓削瓢柑の果皮を食べるのです。果皮は穴だらけになってそこから腐り始めます。それからもう一つ害虫が樹に登って来ます。コウモリガという蛾の幼虫が同じように弓削瓢柑の果皮に穴をあけて実の中に入って果肉を食べます。日本ではこの時期つまり梅雨の時期には柑橘の果実が木になっていることはないのでこのような被害の報告はありませんでしたが、我が家で完熟栽培をしていてこれらの害虫は大きな問題となりました。対策としては梅雨に入るまでに収穫するしかないことが分かりました。

ということで今日、弓削瓢柑の最後の収穫をいたしました。

これからの暑い季節に弓削瓢柑はとても美味しく食べることができます。生でそのまま食べても美味しいですが、ジュースにするとまた素晴らしくおいしいです。

 弓削瓢柑は加工品の材料としてもすぐれた性質を持っています。

 

 


弓削瓢柑の収穫

 

貯蔵庫へ

 

弓削瓢柑は全国での生産量がとても少ないので、街の中でもお店に出ることは稀です。なかなか味の良い優秀な柑橘なのに生産量が少ないことはとても残念なことです。

弓削瓢柑にはもう一つとても優れた特徴があります。世間にはグレープフルーツや八朔・文旦類などのさっぱり型の柑橘を好む方がいます。そのような方の中には高血圧などでお医者さまから薬をいただいて飲んでいる方があると思います。薬の種類によってはお医者さまからグレープフルーツやはっさく・文旦類と薬を一緒に飲んではいけませんと言われている方があると思いますが、柑橘の中で多くの文旦類は果汁の中にはフラノクマリンという物質を含んでいてそれが肝臓に働きかけ、薬との相性を悪くすることになっています。弓削瓢柑は文旦類になりますが果汁の中にフラノクマリンを含んでいません。それで先に書いたような薬を服用している方でも一緒に食べても問題がないのです。安心して食べられる柑橘です。

 

 


柑橘の花ー3

2017年05月22日 | 日記

 今日の花

薔薇  とてもかわいい薔薇ですね、直径2㎝ほどの大きさです。昨年我が家に越してきました。初めてお目見えの花です。名前は宇部小町といいます。

 

 


 柑橘の花にはもう飽きましたでしょうか。どれもみんな同じように見えますものね。

花は同じでも実は違います。花よりみかんが好きと言っていただくと私もうれしいのですが、花が咲かなくては実がなりません。

もうしばらくお付き合い下さい。

 


柑橘の花は白だけではありません。レモンの花のようにほんのり色がついたものもあります。

 

レモン  レモンはヨーロッパに伝わったシトロンから生まれました。我が家にはシトロンの木がありません。シトロンの花が見たいです。

 

 

黄金柑  黄金幹は鹿児島で生まれました。現地では黄みかんとよ化けていたのですが、伊予の方が黄金完と名前を付けました。すごい名前を付けたものですね。

 

 

弓削瓢柑  熊本で生まれたようです。正確な所は分かりません。我が家ではこれから収穫です。

 

 

山本文旦(仮称)  弓削瓢柑の子供ですが、文旦と呼んだ方がよさそうです。酸がとても低くて食べやすく、この実の良い所は種が少ないのです。全くない実もあります。他の文旦は種がたくさん入っているものが多いのです。

 

 

津の耀き  比較的新しい品種です。これから人気になるかもしれません。

 

 

柚子  耐寒性が強く多少山の中でも栽培が可能です。実は独特の良い香りを持っています。

 

 

 

 


柑橘の花ー2

2017年05月21日 | 日記

 

 柑橘の花には沢山の訪花昆虫がやってきます。代表的な昆虫はミツバチです。みかんの花には蜜が沢山あって虫たちは喜びます。そして、ミツバチがせっせと集めた蜂蜜を人間は横取りして食べます。みかんの蜂蜜は独特の香りがあって美味しいです。みかんの蜂蜜はとても人気があるのですが大島では最近あまりとれなくなったという話をよく耳にします。昭和40年代には大島にみかんは6万トン以上ありました。今は5000トンもあるかないかと言う量まで減っています。蜂蜜が昔のようにとれないのは当然ですね。それに、昔はしなかった薬剤散布も最近はするようになりました。何の薬剤散布かと言うと訪花昆虫を殺す薬剤です。花に訪花昆虫がやって来るとその時に花の中心部にある果実になる部分によく傷をつけるのです。みかんの皮に傷があると市場では嫌われて評価が下がります。そのようにならないよう花にやって来る昆虫は薬剤で皆殺しにします。ミツバチも薬剤散布で犠牲になって死ぬものがあると思います。蜂蜜のことといい、きれいなみかんを作りたいことといい人間は身勝手ですね。

山本柑橘園ではみかんの開花時期には薬剤散布はしません。みかんの外観をきれいにすることに、それほど重要視していないからです。みかんの木が元気で美味しいみかんを作ってくれるよう私は手助けをしています。


 


柑橘の花は白くて小さくて地味です。その代りとても良い香りがします。

 

ネーブルオレンジ  オレンジの仲間で早熟系です。香りがいい柑橘ですね。

 

 

はるみ  デコポンとは兄弟ですが、食べやすくおとなしい柑橘です。

 

 

フィンガーライム  オーストラリアから入ってきました。指のように小さくて細長い柑橘ですがとても変わった品種です。料理に使われています。

 

 

ブラッドオレンジ  イタリアなど地中海沿岸で作られています。果肉の赤みはまさに血のようです。花は血のように赤くないですね。

 

 

みかん  日本で生まれた品種で日本の柑橘産業の中心となっています。世界に誇る優秀な柑橘です。

 

 

ユーポン  山口県で生まれたオリジナル品種です。イヨカンとポンカンの交配種です。

 

 


柑橘の花ー1

2017年05月20日 | 日記

 5月は白い花の咲く季節です。みかんの花、柑橘類の花、ほとんどは5月に咲きます。

日本で多く作られている柑橘は温州みかんですが、今日は5月20日でみかんの花の盛りは過ぎました。柑橘の種類によって開花の時期はみかんに比べて早かったり遅かったりですが、今が盛りですので柑橘の花を何回かに分けてご紹介します。


 


あすみ  今話題の新しい柑橘です。甘みが強く酸味が少なくてとても食べやすく美味しい品種だと思います。

 

 

オレンジ  クロアチアの方に頂いたオレンジです。オレンジは柑橘の中で最も香りのよい品種だと思います。

 

 

クレメンティン  おもにスペインで作られているヨーロッパのみかんです。花の開花がやや遅いタイプです。日本のみかんと違って香りのあるみかんです。

 

 

セトカ  人気のある品種です。それでも今年は少し酸っぱかったです。

 

 

せとみ  山口県のオリジナル柑橘で、デコポンやはるみと兄弟です。

 

 

チャンドラ・ポメロ  タイ原産の文旦です。なかなか味の良い文旦です。果実は2㎏以上にもなります。


飽きもせず ホタル

2017年05月19日 | 日記

今日の蝶

恋の季節  アサギマダラが生まれて一月でようやく交尾しました。リュウキュウアサギマダラの方は生まれて4日目に交尾しました。すぐに卵を産んで今は幼虫がすくすく育っています。アサギマダラの卵が待ち遠しいですね。

 


 この数日に比べて今夜は暖かい感じがしました。そのせいか8時ごろにはホタルがよく飛んでくれました。撮影する場所が道路の側なので8時ごろだと車が頻繁に通ります。車のライトが来るたびに撮影が中断されます。この時間帯だと落ちついて撮れないのが難点です。

ホタルの飛び方ってあまり真っ直ぐに飛ばないのですが、何かわけがあるのでしょうか。川沿いに20から30mくらい下流に飛んで行ってしばらくするとまた元の位置に帰ってきます。そういう飛び方を繰り返しているのがいました。

 

 


ホタルの飛び方

 

重ね合せるとこうなります。

 

 

1匹のホタルを20秒くらいかけて撮るとこうなります

 

何枚かを重ね合せると

 

 

 

ホタルの光は明るくなったり暗くなったりして飛んでいますが、明るい時にはすごく早く点滅を繰り返しているのが分かります。

 

 


またまた ホタル

2017年05月18日 | 日記

今日の花

芍薬  あなたは芍薬派、それとも牡丹派 ?

 


 夕食前にちょっとホタルを見に行きます。

今夜は飛んでいるホタルを撮ろうと準備していたのですが、気温が低いのかほとんど飛びません。わずか1匹だけ飛んで見せてくれました。残念です。ホタルたちの恋もまだこれからでしょう。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 Ryuichi Sakamoto-Energy Flow 

 

ホタルを見ていると何か音が聞こえてくるような気がします。もちろん本当は何も聞こえてくることはありません。でも、何かすてきな音楽が聞こえたらいいなと思っているのでしょう。坂本龍一さん、いいですね。多才な方です。


飛んでるホタル

 

 

光りは 1匹のホタルです。

 


毎晩 ホタル

2017年05月17日 | 日記

今日の花

みかんの花

 


 昨夜は気温が低くて(アメダスのデータ21時12℃)ホタルは全く飛ばなかったが、今夜はちらほらと飛んでいました。幸いなことに足元の草にとまっているホタルがいたので集中的にそのホタルだけ撮りました。今夜は主にシャッター時間をいろいろ変えてみました。絞り f 2.8   感度 ISO  6400 です。

 


草にとまって光る ホタル

1.3秒

 

0.6秒

 

0.8秒

 

1/2秒

 

1/5秒

 

1/5秒

 

0.6秒

 

0.6秒

 

1.0秒

 


今夜もホタル

2017年05月16日 | 日記

今日の蝶

イボタの花にリュウキュウアサギマダラ

イボタの花にアサギマダラ♂

 

ランタナの花にリュウキュウアサギマダラ

 


 今夜は少し早めに、7時40分ごろ川へ行ってみました。あたりはまだほの明るくて川の中の草の様子が分かります。目を凝らせばすでに光を放っているホタルの居場所が分かりました。今日は5匹見つかりました。ただ気温が低くてホタルは飛びそうにありません。今夜は三脚の準備もあるのでどの位置で撮ろうかと余裕です。ただ川の向こう岸にしかホタルがとまっていないので距離を詰めることができません。距離があるとマクロレンズを使ってもホタルの体を捕らえるのは難しいかもしれません。とにかく、微弱な光ではオートフォーカスは効きませんので手動でピントを合わせるしかないのですがかすかな光ではピントが合っているのかいないのかよく分らないのです。今夜も適当に合わせて撮ったものであまりうまくいっていません。ホタルとの距離は1.5m前後、シャッター速度は1/3秒から5秒の範囲でした。   明日こそ !

 

 


寒いので飛ばない ホタル

 

 

昨夜の手持ち撮影よりは少しよくなりましたね。明日はもっと良くなるよう工夫してみます。


今夜は 初ホタル

2017年05月15日 | 日記

今日の花

松葉菊  今の時期にはいろんな色の松葉菊が咲いています

 


 南津海の収穫ももう少しになりました。今日は15日、そうだホタルが出ているかもしれない。気付いたのは9時半を過ぎていて時間的には遅いけど、家から50メートルほど離れた川へ行ってみました。暗闇の中にほのかに光っています。今年も無事にゲンジホタルが出てきました。川と言っても幅2メートルもない溝の様な川ですが毎年ホタルが現れます。これからしばらくは毎晩ホタルを眺めることができるのが楽しみです。

 


初ホタル

あまりあてにしていなかったのでカメラの準備が不十分で手持ちのボケボケ写真ですがホタルの光りだとわかっていただけますか。

 

毎年のことですが、ホタルってどうやって撮ればいいのか悩みます。子供の頃のように乱舞するような光景はありません。あちらに一つ、こちらに一つと光っている程度です。


スナビキソウに集まるアサギマダラ

2017年05月14日 | 日記

今日の花

キスゲでしょうか ?

 


 忙しい中で今日はちょっとだけアサギマダラを見に行ってきました。スナビキソウの所には園主のFさんが居られました。「どんな様子ですか。」と聞くと、「朝早くには6頭いたよ。」とのことでした。でも私が着いた時には1頭しかいません。しばらく雑談をしながら待っていると、山の方から2頭降りてきて合わせて3頭になりました。どのチョウもみんなマーキングがしてあります。近寄ってみるとみんなFさんの標識でした。5月12日の標識が2頭と5月13日のマークが1頭です。3頭ともとてもきれいで新鮮な個体でした。近くで生まれたアサギマダラかもしれません。しばらくの間、3頭のアサギマダラの写真を撮って帰りました。

夕方我が家の庭で面白いことがありました。庭に出て蝶の飼育小屋の中を見るとなぜか中のアサギマダラたちが騒いでいるのです。こんな時間に珍しいことだなと思ってよく見ると小屋の外をアサギマダラが1頭飛んでいるのです。我が家の庭にやって来たアサギマダラに対して飼育小屋の中のアサギマダラたちがなぜか反応しているようでした。何か互いのコミニュケーションがあったのでしょうか。外のアサギマダラが立ち去ると小屋の中のアサギマダラたちは静かになりました。不思議なことです。

 


スナビキソウとアサギマダラ♂

 

標識: FUT  5/12  6   山口J  のアサギマダラです。

 

海側を1頭飛んでいます。

 

標識:  FUT  8  です。

2頭目がスナビキソウにやって来ました。

標識:  FUT  5/13  です。

5/12の2頭目です。

5/13の蝶です。

 

 


我が家の庭にやって来たアサギマダラ

 

右側の白いネットが蝶の飼育小屋です。飼育小屋の中には8頭のアサギマダラがいます。そのせいか外のアサギマダラはしきりに小屋の周りを飛び回りました。