今日の花
真夏には鬼百合のこの燃えるような色が似あいます。田んぼは緑が濃くなり細い葉が風になびいて水面のさざ波のように揺れていました。
7月も今日で終わります。長かったような短かったようなどちらにしても今日で終わります。昨日までの数日はこの時期にしては珍しく天気が不安定で涼しい日もありました。でも今日は朝から晴天で暑くなりそうな気配だったので、仕事は早く済ませて山へ行こうと考えていました。こんな天気だったらきっとオオムラサキの雌は出てくると信じていつものクヌギ林へ行ってみたのです。クヌギ林に着いてそっと近づいてみるとオオムラサキは一杯います。よしよしとカメラを構えて見て回ったのですがみんなオスばかりでシャッターを押す気にもなりません。高いところを飛ぶ蝶がいるとあれは雌ではないかと気になり追いかけてみたりしましたがとまってみるとやはりオスだったりしてなかなかメスは見つかりません。オスとメスは同数いるはずなのにメスが見つかりにくいのはなぜでしょうね。夕方山の山頂に行ってみるとオスのオオムラサキはいっぱいいます。でもそういうところにはメスはいません。メスも食事はしますのでこのようなクヌギ林で待っていれば絶対現れるはずです。蚊に刺されながら1時間くらい待っているとついに飛んできました。比較的新しい個体です。羽裏には多少の傷があるものの縁の破れはありません。写真に撮るには十分きれいです。チャンスとばかりいっぱい写真を撮りました。
私としては珍しく補虫網を持ってきました。なぜかというと家にメスを連れ帰って少しばかり飼育用の卵を産んでいただこうかと思っていたのです。 でも今日の雌はまだ若くてきれいだったので捕獲するのはやめにしました。この雌は自然の中でまだまだたくさんの卵を産まなければならないからです。今度よれよれの雌がいたら連れて帰ります。
先日からゴマダラチョウの幼虫20匹を育てた鉢植えのエノキは一時丸坊主になっていましたがもう枝枝の先から新芽を吹いていますもう2週間もするときっと緑を回復することと思います。自然界はうまくできていますね。このエノキの木が回復したらこれで秋にオオムラサキが飼えるという魂胆です。
ここの所毎日ゴマダラチョウの蛹から蝶が羽化しています。残る蛹はあと4つになりました。観察していてわかったのですがゴマダラチョウの羽化は早朝早い時間帯に行われます。昨年大量に飼育したウスイロコノマチョウの羽化は7時から7時半ごろがほとんどでした。アサギマダラの羽化はあまり時間が決まっていません。蝶の種類によって違いますね。
この数日は蝶関連の記事がなかったのですが7月の締めはオオムラサキの雌が撮れて満足です。
今日の音楽
●バロック音楽特集25
カンタータ199 アリア
Bach - Cantata 199 - Aria 'Tief gebuckt und voller Reue' 歌:Magdalena Kozena
http://www.youtube.com/watch?v=x2EG1x9qarE
朝のすがすがしい気持ちで聴きました。バロックはいいですね。(私の偏見ですが)
ようやくオオムラサキの雌に会えました
初めは雄ばかりです
この時です。羽裏の白い新しい個体が飛んできました。この時期には雄はみんなすれていて羽裏も白い鱗粉は落ちて汚くなっています。
雄のような紫色のない茶色の雌が現れました。体も雄よりは一回り大きいようです。ラッキー !
ラッキーと思った瞬間飛び立ちました。またしばらく忍の一字で現れるのを待ちます。もう蚊に刺されて手足はぼこぼこです。
カブトムシはどうでもいいです。
高い木の上に止まっているのもいます。
また現れました。さっきのと同じ個体かどうかは分かりません。今度はクヌギの低い位置に止まってくれました。
普通に見ると羽全体が茶色に見えるのですが光の角度によっては少し紫色が現れます。
きれいな雌ですね。お尻も大きく張っていて良いお母さんになりそうです。
標本マニアなら迷わず捕獲するでしょうが私はきれいな蝶を捕まえる気にはなれません。動画も撮ってありますからまたいつかアップします。
明日から8月です、また海に行かねば。