曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

アサギマダラは スナビキソウとスイゼンジナと どちらがお好き ?

2020年05月20日 | 日記

今日のバラ

バラはうどんこ病に弱くて育てるのが大変です。野ばらにはうどんこ病が付いたのをあまり見たことがありませんが耐病性があるのでしょうか。

 


 今の時期にはみかん畑の管理・出荷などで仕事はとても忙しいのですが、少しでも時間を作ってはアサギマダラやホタルの観察に出かけています。生き物たちの一番の活動時期ですからね。「今見に行かないでいつ行くの ! 」野山や海辺に出かけるとまた思わぬ生き物たちに出会えるのも楽しみですね。県道わきには春に沢山の菜の花が咲きます。花が咲いているころには車を停めて黄色い菜の花の写真を撮ったりしますが今は終って花はみんな種になっています。種状態なった菜の花は普段観察したことがないのですが今日車を停めてようく見てみると若い種にはいろんな虫がついていました。その中に興味のある幼虫を見つけました。シロチョウの仲間の幼虫です。育ててみないとわかりませんがおそらくツマキチョウの幼虫ではないかと思われます。家に連れて帰ることにしました。

出かけた目的は、アサギマダラです。南から北上中のマーキング蝶がいないかと探しています。春の時期にはマーキングをされる方が少ないためかなかなか見つかりません。10数年大島でマーキング調査をしていますが春季にはまだ一度も見つけたことがないのです。今年こそとと思ってはいるもののまだ見つかりません。秋のシーズンにはフジバカマの花に沢山のアサギマダラが集まりますが、春のシーズンにはフジバカマの花が無いのでスナビキソウかスイゼンジナの花に良く集まります。両方とも大島にはもともとなかった植物ですがアサギマダラのファンによってあちこちに植えられています。自然の中ではスナビキソウは海岸の砂浜に生えていて、スイゼンジナは人が食用に植えたものが野生化したものなどで畑地などに生えています。生えている場所が異なるのでアサギマダラがどちらを好むか比較が難しいのですが、両方を一緒に植えたところがあるので最近はアサギがどちらを好むか見比べています。どうもスイゼンジナに軍配が上がりそうです。

 


スナビキソウの花に集まるアサギマタラ

 

 

 

スイゼンジナの花に集まるアサギマダラ

上の写真には10頭のアサギマダラが写っています。ここの公園には30頭くらいいました。

 

シノグロッサムはどうでしょう

昨年からずっとこの公園を管理されているYさんご夫婦です。フジバカマの時もすごいなと感服したのですが、今年もとても手の行き届いた花壇には素晴らしいの一言です。

スナビキソウやスイゼンジナが同じ所にあればシノグロッサムにはアサギマダラはほとんど来ませんでした。

 

スナビキソウ・スイゼンジナ・シノグロッサムの3種類を同じエリアに植えてある場合、アサギマダラが一番好むのはスイゼンジナで、次がスナビキソウで、シノグロッサムにはたまには止まる程度でした。スナビキソウにはピロリジンアルカロイドがたくさん含まれていますのでアサギマダラの♂が集まるのは分かりますが、スイゼンジナにはPAが含まれていないのになぜアサギマダラに好まれるのでしょうか。スイゼンジナには独特の匂いがありますが、その中にアサギマダラを呼び寄せる何かの成分があるのかもしれません。我が家のビオトープにも今年はスイゼンジナを増やしてみたいと思います。

 

 


小さな 命の始まり

2020年05月19日 | 日記

今日の花

クサタチバナ   タチバナの名前が付いていますがキョウチクトウ科の植物で柑橘類とは関係ありません。白い花が柑橘の花に似ているからでしょうか。

 

柑橘の花

 


 3月・4月は椿や桜の花を眺め、また沢山の鉢物の植え替えなどで植物たちのお世話で手いっぱいでしたが、5月になると蝶の飼育が始まり、またホタルやアサギマダラの調査など虫関連のことばかりになりました。今日も一日むしのお世話と観察で日が暮れました。

みかんの入ったコンテナを運んでいるとクワガタムシが出てきました。畑から箱に付いてきたのでしょうね。

飼育中のカバマダラやツマムラサキマダラの卵が孵化し始めました。卵の殻に穴をあけて、小さな虫がはい出してきます。これから2週間余りの間食草を食べてそれから蛹になります。蛹は10日余りで蝶になります。毎日見ているとその変化はとても早いです。

 


ツマムラサキマダラの孵化

 

生まれたばかりの幼虫は自分の入っていた卵の殻を最初に食べます。

生まれて二日目の幼虫です。ガジュマルの新芽を食べています。

イケマの葉を食べている終齢のツマムラサキマダラの幼虫

細い蔓にうまくしがみ付いています。

 

 

ヒラタクワガタ

 

 

 


アサギマダラとスナビキソウ

2020年05月18日 | 日記

今日のバラ

ご近所のバラ

 


 今日は大雨になるというので降り出す前にスナビキソウの花を少し取に行きました。アサギマダラやその他のマダラチョウの飼育にP.A.が必要なのでスナビキソウの花を乾燥させて保存しておくためです。乾燥したものを冷蔵庫で保存しておけば必要な時に使うことが出来ます。

昨年秋に沢山のアサギマダラがやって来たフジバカマ園に行ってみると、去年植えられたスナビキソウはよく咲いていてアサギマダラが10頭余り群がっていました。そして、昨年の秋にはフジバカマが植えてあった花壇にはシノグロッサム(Cynoglossum amabile)が植え替えられていて、見事に咲いていました。

アサギマダラは今北上の最中ですが秋の南下の時のような大きな群れにはならないようです。せいぜい10数頭がスナビキソウの花に集まっているだけでした。シノグロッサムやフジバカマには1頭も止まっていませんでした。

 


スナビキソウの花に集まるアサギマダラ

 

上の写真の中にアサギマダラは何頭いるでしょうか ?   (8頭います。)

 

今年の 外入アサギマダラ公園

以前のフジバカマ園はシノグロッサムに植え替えられていました。

 

昨年の秋の状態

 

 

ウミウ

近所の川

残念ながらピントが合っていませんでした。暗闇ではカンでピントを合わせています。数が増えてきましたね。

 

 


ホタルの季節になりました

2020年05月16日 | 日記

今日のバラ

薔薇  昨日撮るつもりが忘れて今日になりました。少し咲きすぎましたね。

 


 今夜は近所の川でホタルが数匹飛んでいました。ようやく本格化してきたようです。20日から25日がピークになるかも知りません。

昨年は初めて♀を捕まえてきて採卵し、幼虫の飼育を一から始めてやってみました。小さなゴミの様な幼虫がだんだん大きくなってゆくのを見ているとおもしろかったのですが餌の補給が大変で9月に飼育を止めました。そしてかなり大きく育った幼虫は元いた川に返しました。

闇夜に浮かぶ光の帯はいつみても素敵ですね。

 


ホタルの飛翔

 

しばらくの間夜が忙しくなりそうです。


みかん作りの 秘かな楽しみ

2020年05月15日 | 日記

今日のバラ

薔薇ー宇部小町   とても小さくてかわいい花です。

 


 少し汗ばむような季節になると柑橘も爽やか系が美味しく感じられるようになります。今回紹介するのは黄色系の柑橘ですが、この柑橘は5~6年まえに初めて5月になって食べたらすごく美味しかったので注目していました。味もさることながら食感がとてもユニークで病み付きになりそうです。そろそろ名前を付けてやらなくてはと思っています。

 


黄色の柑橘

 

 

中袋はとても剥きやすいのです。

 

とても甘いのです。糖度を計ると15度を超えています。

 

近々量産しようかと考えています。


南津海の収穫を始めました。

2020年05月14日 | 日記

今日のバラ

薔薇ーヨハンシュトラウス   花の命は短くて・・・・・

 


今日は天気も良くてようやく南津海の収穫を始めることが出来ました。いつもの応援隊が8名来てくださってとてもはかどりました。

また、今日は珍しい時期のみかんの取り入れとしてテレビが取材に来ました。今夜のニュースの間に挟む予定だったそうですが、少し大きなニュースがあったので時間が無くなり没になりました。

 


南津海の収穫

 

 

 

 

今年初めてウリボウを見ました。なんと南津海畑の檻の中にいるのです。

 

近くにいるかもしれないお母さんが怖いので深追いはしませんでした。

 


むしの嫌いな方はご遠慮ください

2020年05月13日 | 日記

今日のバラ

薔薇   名前は忘れました。

 


 以前は、といっても13年前までは私は虫の世界にはほとんど興味はなかったのですが、写真を撮り始めたことがきっかけで虫の世界へ入りました。人の世界もそれなりに面白いとは思いますが、虫の世界はそれまで何も知らなかったので、新しく一つずつ知るたびに感動が沸き起こって来ます。虫の命はそれほど長くないので始まりから終わりまでじっくり観察できるところがまたいいですね。

今日は南津海の実に付いていた虫を写真に撮りました。初めてみる虫のようでした。何だろう?????  

次は菜の花(カラシナ)の種を食べる蝶の幼虫です。擬態していて見つけにくいですね。

 


南津海と虫

 

しばらくすると触角を開きました。

なんだかカミキリムシの仲間のようにも見えます。何でしょう?

 

 

菜の花の種と幼虫

 

いろんな世界があるものですが、初めて見る物は何故か不思議に見えるものです。


みかん作りの 秘かな楽しみ

2020年05月12日 | 日記

今日のバラ

昨日と同じバラ ヨハンシュトラウス   昨日と比べるとどんどん開いて行きます。

 


 みかん畑で作業しているといろんなことに出会います。今日、道路わきの草刈りをしていました。草を刈って取り除くと青虫などがコロコロとでてきます。草の中から出てくる幼虫は蛾の幼虫が多いのであまり興味がありません。放っておいてその場を離れるとすかさず何かがやって来ます。私がじっとして動かないようにしているとヒヨドリの様な鳥がやって来て草の中から虫を探しています。私のことを警戒しながらも青虫がいるのでささっとやって来てくわえてゆきます。冬だとジョウビタキが人のそばまでやって来て虫を探しますが今日の鳥は少し大きくてヒヨドリくらいの大きさでした。おそらくイソヒヨドリのメスではないかと思います。

それから、オレンジの木にかぶせてあった防鳥ネットを外していると収穫し忘れたオレンジの実がいくつか出てきました。このような残り物は美味しいのです。持ち帰って夕食後のデザートに食べてみました。木になったまましっかり熟した柑橘はやはり美味しいのです。

 


草刈りの後からついて来るイソヒヨドリ

 

今は愛鳥週間だそうですね、手塩にかけたみかんを鳥たちに食べられてしまうので普段は追い回しています。あまり愛していません。でもこのイソヒヨドリは私の農作物との利害関係がありませんのでいつも追っ払うことはありません。

写真をよく見ると口には何匹もの青虫を咥えていますね。今の時期には子育ての真っ盛りでこの青虫は雛の餌として持って帰るのかもしれません。

 


オレンジの花が咲き始めました

 

 

ブラッドオレンジのタロッコではないでしょうか。ヨーロッパには沢山の品種があるそうなのでよく分りませんが美味しいです。

糖度は15度もあります。

やはりこの時期まで熟させたものは美味しいです。

 

 


南津海の収穫までもう少しです。

2020年05月11日 | 日記

今日の花

薔薇-ヨハンシュトラウス   娘の作っているバラです。私も高校生の時バラを作ったことがあります。バラは良い花を咲かせようと思うとすごく手入れをしなければなりません。虫は付くし、病気には弱いし大変だったことを覚えています。小学校時代には菊作りに凝っていた時がありました。菊作りは一年仕事ですから本当に手が抜けませんでした。中学時代は部活に忙しく花など作る暇はありませんでした。最近は椿を作っていますが椿は手入れがそれほどいらず楽ですね。バラを作っている娘がこの前から私も椿に宗旨替えしようかしらと言っていました。私の作っている椿は放っておいても花はよく咲くし病気もなく虫もそれほどには付きませんからね。

 


 南津海の収穫をいつにしようか悩んでいます。食べ物ですから最もおいしくなってからとりたいものです。今年の南津海は昨年の秋の天候が乾燥気味だったので、糖度はすごく高くなっています。こんな時によくあることなのですが糖度が高いと酸も強いのです。人の味覚では酸が1.2%以上あると酸っぱく感じます。酸が1.0%まで下がるのを待っているのですが4月の気温が思いの外低かったためかなかなか下がって来ません。春以降の気温の上昇が遅れているのかみかんの花の開花が例年より遅れています。そんなことで今年は我が家のみかんのお客様には待ってくださいねとお願いしています。南津海はやはりみかんの花が咲くころに収穫すると美味しいと思っています。みかんの花はよく香りますので、南津海の収穫に来てくださる方たちは香りを楽しみながらの収穫を喜んでくださいます。

 


南津海の畑では今

 

こんな感じですが試験的に少しだけ収穫してみました。

 

私のバラも咲き始めました。とても小さな花のかわいい蔓バラです。数年前にいただいたものですが、スタンダード仕立てにしたいと思いながらいまだに出来ていません。

 

 


椿苗の植え替え

2020年05月09日 | 日記

今日の椿

挿し木の椿も年々大きくなります。

 


 春になって、私のブログにアクセスする方の中で「椿の挿し木」の項目でやって来られる方がとても多くなっています。椿の好きな方が椿の挿し木をしようと思って検索でたまたま私のブログへ当たったのかもしれませんが、それにしても椿のことで多くのアクセスがあるのにはこちらが驚きます。中にはコメントをくださる方もあって「椿の挿し木の続きをお願いします。」というのもありました。それに応えて、鉢で育てた椿の苗を山に植える手順を紹介しようかと思います。我が家はみかん農家ですので山の斜面に土地が沢山あります。元はみかん畑であった所ですが品質が良くなかったりしてみかんの栽培をやめた土地があるのです。そのまま放置すると草や樹木が生えてきて原野に戻ります。そのようにならないように椿を植えて行って元のみかん山を椿山に変えようと思い立ったのです。以前にも言いましたが、とりあえずの目標は1000本の椿を植えてみようと計画しています。そのために毎年挿し木をして苗を作り、数年で大きく育ったものから山に植えています。春は樹木の植え替えには最も良い季節です。本業のみかんの木の植え替えもこの時期にはたくさんやります。椿や桜は単なる趣味ですが今年もたくさん植えました。

植え方に特別なテクニックはありませんがわたしの植え方をご紹介します。これは4月の下旬に植えたものですが、梅雨時も植え替えには良い時期です。

 


椿の苗を山に植える

 

挿し木で作った椿の苗は最初は10㎝ほどですから小さなポリポットで育てます。3年から5年もすると木が大きくなり管理が面倒になります。

大体60㎝以上になれば山へ持って行き露地植えにします。さあ出発です。

鉢より少し大きめに穴を掘ります。

鉢植えの椿苗をそのまま引き抜きます。

そのまま植穴へ

どんな花の椿か分かるようラベルを付けておくといいですね。

 

少し詳しく植え方についてご紹介しましょう。

植える場所が決まったら草やごみを除いて上穴を掘ります。

その時掘った土をビニールシートの上にとって置くと埋め戻すのが楽です。

鉢の底から根が出ているものは鉢からなかなか抜けませんね。

ビニールシートの上の土を埋め戻します。

 

もう一つ土の埋戻しと共に周りの土をそのままスコップで掘って柔らかくします。

周囲の土を柔らかくしておくと灌水の水も良くしみるし、新しい根が伸びやすくなります。

 

植え付けた後はすぐにたっぷりの水を注入しましょう。周りの土が水でどろどろになるくらい灌水して根を土な良く馴染ませるようにします。

このように2mか3m間隔で植えます。10a(1反)当たり200本~250本植えることが出来ます。1,000本植えるには40aの面積が必要ですね。

 

 

椿山ができるにはもう10年はかかると思います。その木が2mから3mになって見頃を迎えるには更に10年はかかるでしょう。

そして50年後には立派な鬱蒼とした椿の森になるかもしれません。