昨年の12月6日に農研機構から「温州みかんの両親が分かった」と言うことが発表されました。そのことが7日の日本農業新聞の一面に大きく取り上げられました。一般紙ではさほど取り上げることは無かったようですが我々みかん作りにとっては大変大きな関心事でした。
柑橘はインドの北東部のアッサム地方かまたはネパールの南部で生まれたのではないかと言われています。そして柑橘の実は人間に気に入られて世界中に広められました。日本にも古い時代に伝えられたらしく、日本書紀・古事記などに柑橘のことが書かれています。現在でも柑橘は食生活の中で重要な果物の位置を占めていると思います。現在世間の人々が食べている柑橘がどのようにして生まれたのか、どのようにして伝えられたのかなどそのルーツを知ることは素晴らしいことではないでしょうか。それを知ると食べる時にまた親しみがわくというものです。
今日の日本農業新聞に農研機構が発表したみかん以外の柑橘についてもその親探しについていろんなことが分かったと書いてありました。日本農業新聞が作成した一覧表をお借りして載せますのでご覧になってください。よく知られた柑橘もあればあまり馴染みのない柑橘もあると思います。柑橘の品種について詳しく知りたい方は農研機構のホームページをのぞくと良いでしょう。柑橘の画像が見たい方は果物ナビと言うサイトもあります。
親の分かった柑橘
日本農業新聞から
温州みかんの両親
みかんの両親については紀州みかん×九年母と言ってもイメージが湧きませんよね。
農研機構のホームページに画像がありましたのでお借りして紹介しましょう
九年母(クネンボ)はインドシナで生まれた古い品種ですが日本には沖縄を経由してかなり昔に伝わったようです。明治時代以前には日本の各地で作られた品種で当時は主要柑橘だったそうです。我が家にも九年母は昔あったと母から聞いたことがあります。
紀州みかんは小みかんとも言われ中国から伝えられたと考えられています。中国にその原種があります。
インドシナから伝わって来た柑橘と中国からやって来た柑橘が日本で出会って世界的に素晴らしい温州みかんと言う子供が生まれたのです。偶然もありますがみんな人間のやったことです。素晴らしいことですね。
みかんを食べる時にみかんの先祖はインドシナと中国だと思って食べてみて下さい。どんな味がするでしょうね !