快風丸

俺の船に乗らないか。

木乃下真市

2006-02-06 17:49:19 | Weblog
 2/4にこの人のライブに行ってきました。
津軽三味線。
”百年に一度の天才” 
といわれている人です。

2年前に一度、見たことがあって、なんと言うか、圧倒されました。
独奏、たった3本の弦で雪を降らせたり、風を吹かせたり、海に、山に連れて行かれたり、心の底から感動しました。今年41歳だそうです。

今回は”オーケストラアジア”とのジョイント。こちらは全く知りませんでしたが、日本、中国、韓国の民族楽器で構成された楽団です。琴、三味線、尺八、二胡、など、私が常日頃聞いているロックと違って、耳に優しいがとても力強い音楽でした。あまり期待していなかったけど、素晴らしかったです。

木乃下真市、登場。
バチが皮を叩く音がナチュラルリバーブに乗って場内に響き渡る。
スローハンド(音数が多い割りに右手の動きが少ない)だ。
ものすごい動きのあるフレーズなのに弾き姿が優雅に見えるのです。
右手1つ打つ間に8つくらい音が鳴る。左手でも弦をはじいているようだ。
前から2列目はよく見える(名古屋市民会館中ホール、全席自由!!)。
魂を全部持っていかれた。空っぽになった自分がいた。

興味のある方は
http://homepage2.nifty.com/king-of-tsugaru/

そして、本来、小学生対象で、オーケストラアジアのメンバーによるワークショップを開催。関係ないと思っていたら、参加希望者少なく、大人もokとのこと。
となりの音楽ホールに数々の楽器がおいてあり、それぞれ、担当の方が教えてくれるという。
迷わず三味線コーナーへ。初めてなんです。3人ずつで教わりました。とてもいい音がしました。感動しました。
「世界の音楽研究者の間でも、三味線はとても難しいとされていて...」
なんていう小講義もあったりして。

ついでに尺八コーナーへ。プラスチック製の練習用で、持ち方、息の吹き方を教わる。音が出た。少し音階も教わった。

思わず、充実した1日となった。初めてのことを習う機会なんて年々少なくなっていくものだと思うのです。そういった意味からも貴重な体験をした。

楽器は楽しい。